Part1(2005・12)
2005年12月。
12月24日開催の日程で、毎年この時期恒例の、わたらせ渓谷鉄道のお座敷列車「サロン・ド・わたらせ」を舞台にしたオフ会の企画があり、私は今回も参加をすることにしました。
この際だからということで、「青春18きっぷ」も使用しての未乗線乗り鉄を含めた行程にすることにしました。
ただ、寒気の流れ込みに伴って大荒れの天候になることが予想されており、非常に気がかり・・・。
ということで「青春18きっぷ」を事前に準備したんですが、今回はこちら。
マルス端末で出されるいわゆる「マルス券」ではなく、「赤券」と通称されるこちらのきっぷを某所にて手に入れました。

黒崎駅にて、一回目の使用欄に出発日・12月21日の改札印が押されました。
早朝、出発です。

黒崎5時53分発、120M列車門司港行きに乗車します。

南福岡始発でやってくる上りの初電でありますが、相変わらず南福岡電車区の813系電車3両編成での運用です。この時間ではありますが、いつものことながら黒崎時点では座席はいっぱい、立客もけっこういる状態です。

早いこと、車両を増結してもらいたいなぁと思いますが。
小倉にて、本州へ渡る列車に乗り換えます。
6時15分発、5222M列車下関行き、門司港運転区の415系FJ119編成4連での運転でした。

この時間に小倉から本州へ向かう列車といえば、かつては120Mで到着した向かいホームに長門市行きのJR西日本の気動車列車が停まっていたんですが、この10月からJR西日本の気動車の九州乗り入れ運用がなくなってしまいましたので・・・。
普通列車で本州方面へ向かうと、必ず下関での乗り換えをしなければならなくなったわけで、やはり不便ではありますね。
門司を出て、関門トンネルへ。
いつものことながら、電源境界のデッドセクションを通過し、いったん車内灯が消えます。
門司で生まれ育った私にしてみれば幼い頃からのなじみの光景ですが、とくに暗い時間帯にこれがあると、慣れない人はやはり戸惑うんでしょうねぇ。
下関に到着し、また乗り換えです。

ここからは、JR西日本のエリアです。
3342M列車、下関6時39分発岡山行きは、下関車両管理室の115系セキC-20編成4連での運転。
いわゆる「瀬戸内色」をまとった編成ですが、両先頭車が転換クロスシートの3000番台車、そして中間のモハユニット2両がセミクロスシートの2000番台車の車両となっています。

「18きっぷ利用」、しかも岡山行きということで、そのまま岡山までこの列車で移動、というふうに思われるでしょうが・・・。
・・・私は、新下関で3342Mを降りました。

そのままホーム階段を上がり、新幹線改札への通路へ。
そうなんです、ちょっと事情がありまして、新幹線でのショートカットをすることにしていたのでした。
その事情については後ほど触れるとして・・・。

ということで、7時13分発、「こだま720号」広島行きに乗車します。
車両は、100N系の6両編成。
夜明けの空を眺めながら、厚狭、新山口、徳山、新岩国と進みます。
さすがに朝が早かったので、少し睡眠をとって・・・。
8時34分に広島に到着。
私はそのまま、乗り換え改札を抜けて在来線ホームへ。

芸備線ホームでは、三次行きの急行「みよし2号」が発車を待っています。
私は、再び「18きっぷ」で山陽線を東上。

8時43分発、336M列車岡山行き。車両は下関車両管理室の115系セキC-25編成4連。
この時間帯、広島近辺の山陽線では若干の遅れが出ており、この列車も若干遅れてやってきました。
列車は8分ほど遅れて広島を発車。

「セノハチ」と呼ばれる瀬野〜八本松間の山間区間へ向けて高度を上げて行きますが、次第に雪の残っているところが目立つようになりました。前の週末にやってきた寒波の影響で、広島近辺でもかなり降ったようですから。
写真は八本松駅ですが、ここでも雪が残っていました。
さらに東へ進み、列車は広島県から岡山県へと、県境を越えていきます。
このあたりでは国道2号が並走しており、国道の県境の標識がはっきりと読み取れました。
列車が遅れていた影響で、本来であれば336Mと福山で1分接続の予定だった快速「サンライナー」が、接続をとらずに発車してしまったもようで、車内では「岡山方面へおいでのお客様はひきつづきこの列車をご利用ください」との車掌さんのアナウンスがありました。

結局、私は倉敷で336Mを下車。
この時点では、遅れは3分程度まで戻っていました。
ここからですが、再び「18きっぷ」での移動を中断して、特急での移動となります。

11時32分発、「スーパーやくも9号」出雲市行きに乗車。
列車は、JR西日本出雲鉄道部所属の381系電車6両編成。「スーパーやくも」ですので、本来であればパープル基調の塗色の編成ですが、この日の「スーパーやくも9号」は、両端の先頭車のみが「スーパーやくも」用のパープルの車両で、中間の4両はグリーン帯の「やくも」カラーの車両となっていました。
車内ですが・・・。
禁煙車ですが灰皿がついています。ふたに禁煙マークのついたロックがされていますが、車両が混結編成になっているので、急遽ふさいだんでしょうか?
「JNR」の刻印がありますね。
列車は高梁川に沿って山のほうへ進みますが、倉敷あたりではなかった残雪が、次第に増えてきました。

自然振子式の381系ならではの独特の揺れが、なんだか心地よい感じでした。
若干遅れて12時23分、「スーパーやくも9号」は新見に到着。

私は、ここで列車を降りました。

ここにやってくるのは、今年夏の「18きっぷ」の旅で来て以来。
ちょうどお昼時でしたので、駅前の喫茶店で昼食にしました。
昼食を終えた私は、ここからいよいよ未乗線の乗り鉄を開始。

新見13時22分発、姫新線860D列車津山行き。車両は、津山鉄道部所属のキハ120-341、ちなみに、トイレ取り付け改造の済んでいない車両でした。

姫新線は、この新見から、津山、佐用を経由して姫路へ至る路線。営業距離が158.1kmに及ぶ長大なローカル線です。
上で書いたように一部新幹線でのショートカットをはさんだのは、この姫新線の列車に間に合うようにという措置。この860Dをのがすと、次の津山行きは3時間以上後になってしまいます。(^^;)

その乗り鉄の模様は、次ページにて。
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