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Part2(2005・2〜3)
「Maxたにがわ441号」は、定刻にガーラ湯沢に到着しました。
これで、私の「上越線完乗」がやっと完成したということで。(笑)

もちろん、ここへは初めてやってきました。
せっかく来たんですから、改札を出ましょう。

さすがに、スキー場直結をうたい文句にしているだけあって、改札を出るとすぐ前にはスキー場の案内カウンターが並んでおります。
駅の外にも出てきました。
駅舎、というよりは、完全にスキーセンターという感じです。駅前からは、近隣のゲレンデへ向かうシャトルバスも運行されています。
なお、駅の改札は2階にありまして、さらに上の3階には天然温泉を引いている「SPAガーラの湯」もあります。
駅前からの眺め。
いやいや、完全に雪の世界ですねぇ。

この日も実際、雪がパラパラと舞っておりまして、非常に寒ぅございました。
でもって、私は早々に越後湯沢へと引き返します。
スキーもせんのですから、長居はできません。(爆)

14時9分発、E4系「Max」P9編成で運転の「Maxたにがわ444号」東京行きに乗車します。
次の越後湯沢でいったん降りることにしていましたので、席には座らず、デッキで立っていました。
そして、越後湯沢で途中下車した私が向かったのは、こちら。
駅舎内にある「ぽんしゅ館」の酒風呂「湯の沢」です。

駅舎内に温泉の風呂、というのは、いまけっこうあちこちに出現していますが、酒風呂、というのはそうそうないでしょう。
実際、ここではアルコール度数12度という酒風呂専用の日本酒を温泉で薄めて、お風呂のお湯として使っているのだそうです。効能もさまざまあるのだそうで・・・。
それにしても、この酒風呂という趣向も、酒どころ・新潟ならでは、なのかもしれません。

少し時間があったので、入湯料800円を払って、お湯に浸かってみました。
いやぁ〜温まりますのう。保温効果もあるということですがねぇ。
酒風呂で温まって、少し在来線ホームへ降りてみました。

ちょうど、金沢へ向けて発車を待つ特急「はくたか12号」のJR西日本681系、そして、北越急行ほくほく線のHK100形電車「ゆめそら号」が停まっていました。

「はくたか」をめぐっては、3月1日のダイヤ改正で、JR東日本の485系3000番台車両での1往復の運用が消滅し、北越急行が新製投入した683系8000番台が運用入りすることになって、すべての列車が681・683系電車での運転になります。
485系も、どんどん活躍の場が限られてきていますねぇ・・・。
ということで、そろそろ東京へ戻りましょう。

上越新幹線「とき322号」東京行きに乗車します。
車両はリニューアルを施工された200系K49編成10連。昨年10月の新潟県中越地震の際、浦佐〜長岡間で走行中に脱線した「とき325号」と、同タイプの車両ということになります。

本当に、被災地の皆さんの暮らしが、一日も早く安定を取り戻せるように祈りたいと思います。
酒風呂で温まったせいか、少しウトウトしている間に、「とき322号」は東京駅に到着していました。

新幹線のホームから、ブルトレの発着ホームである10番ホームを見下ろします。
すでに、カメラを持った人たちがかなり集まってきていました。まだ、16時56分発の「富士」もやって来ない時間なのに・・・。
乗り換え改札を抜けて、在来線ホームへ。

10番ホーム。
ホームの案内表示には、しっかり「さくら」「あさかぜ」の名前も記されているわけですが、このホームからの両列車の発車も、もちろんきょうが最後・・・。
16時40分、大分行きブルトレ「富士」の編成が、10番ホームに入線してきました。
人が増えてきて、こうやって写真を撮るのも一苦労・・・。

この「富士」が、単独列車として東京を発車するのも、きょうで最後。
明日からは「はやぶさ」と併結になってしまいます。
その「富士」の編成を車両基地から牽引してきたのが、このあと「さくら・はやぶさ」の牽引機となるEF66-51。

機関車の下り方には「さくら・はやぶさ」の本州版併結ヘッドマーク。
これも、今回の改正でお役御免ということになります。

このEF66-51のヘッドマークを撮ろうとする人たちで、ホームのこのあたりは、文字通り押すな押すなの大盛況。
1999年12月の単独「さくら」最終のときだって、こんなには人いませんでしたよ。・・・そう考えると、ほんと、あのときはまだまだ平和でしたねぇ。
「富士」が発車した後、ホームの行先案内には、こちらの表示。
消滅する「さくら」と「あさかぜ」が並ぶ格好になりました。

いよいよですねぇ・・・。
17時49分、「さくら・はやぶさ」の編成が、車両基地から回送で到着です。
もう、ホームには人垣がずらり・・・私は懸命に腕を上に伸ばして、なんとかこういう写真を撮りました。

到着した列車の上り方の機関車のほうにはもう幾重にも人垣が出来て、とても近寄れる状態ではなかったので、さっさと客車のほうに足を向けました。
今回、注目されたのはやはり、「さくら」編成の行先幕がどんな状態であるのか、ということでしたが、その結果はこれ、シール貼りで「さくら 鳥栖」ということになっていました。
ダイヤ改正に伴う移り変わり運用の都合上、この日東京を出る下り最終「さくら」の編成は、鳥栖までの運転となり、その先は「はやぶさ」と連結されたまま熊本まで送られることになっていましたので・・・。
私が今回乗車するのは、こちら、9号車に連結されたB寝台1人用個室「ソロ」のオハネ15-2005。
この最終「さくら」の寝台券が、1ヶ月前の発売開始直後わずか数分で完売してしまったことを考えると、この個室の寝台をゲットできたことは、はっきりいってラッキーでした。
18時5分、「さくら・はやぶさ」は若干遅れて東京駅10番ホームを発車しました。

ホームは文字通り、人で埋め尽くされつつありました。
各種報道でも出てましたが、このあと、19時発の「あさかぜ」発車の段階では、このホームに1000人(!)が集まったそうです。

列車の発車時、ホームからは大きな拍手が沸き起こっていました。
発車した後の私は、窓の外を流れる夜景を見ながら、発泡酒の栓をあけました。

このあとは、最後の「さくら」を、のんびり満喫させてもらうことにしましょうかねぇ・・・。
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