Part1(2005・2〜3)
今回の旅行記が、今年初めての旅行記ということになります。え?! 意外だって?(笑)
今年はここまで、「乗り鉄」より「撮り鉄」の比重が圧倒的に高かったもんですからねぇ。

今回は、3月1日ダイヤ改正をもって廃止となるブルトレ「さくら」の、下り最終列車に乗車します。
私自身、「さくら」という列車にはいろいろと思い出もあります。1999年12月のダイヤ改正で廃止になった佐世保行き編成の、移行運用での門司止まりの乗車なんていうのも、本当にいまとなってはいい思い出です。

1929年に初めて公募でつけられた特急愛称である「さくら」。その伝統の名跡が今回、元祖「ブルートレイン」である「あさかぜ」とともに、歴史の中へと消えていくことになりました。
乗車率低迷のあおりで、ついに列車名そのものが消えてしまうという今回、その最後の列車に乗ろうということで、1ヶ月前に寝台券をゲット。万全の準備をして当日を迎えました。
2月28日、ダイヤ改正前日の朝です。

今回は、東京までまず飛行機で行こうということにしていまして、そのために福岡空港へ向かうわけですが、博多までは、やはり「今回の改正で消える列車」に乗ることにしました。
その列車とは、門司港発長崎行きの特急「かもめ5号」。885系SM7編成6連でやってきました。

ここしばらくはずっと設定されてきた門司港始発の長崎行き「かもめ」ですが、今回の改正で「かもめ5号」については博多始発に変更されることになり、博多までについては中津始発の特急「ソニック104号」として、小倉〜博多間をほぼ同じダイヤで走らせることになったんですね。

ということで、黒崎駅でこの「かもめ5号」の案内表示を見られるのもこの日限り、ということになりました。
博多から福岡空港へは地下鉄で移動し、ここからJAL1706便に搭乗して羽田へ飛びます。

今回、ちょうど「バースデー割引」が使える期間だったので、ちゃっかりそれを利用させてもらうことにしていました。

福岡を離陸してしばらくすると、眼下にくじゅう連山が見えてきました。
うっすらと雪化粧していますね。
今回も「クラスJ」にしました。
まぁ、1000円プラスですし。

いつものように、ドリンクサービスではカモミールティーを頼んだんですが、一緒に出された茶菓子のほうが、あの有名な洋菓子店「ル・パティシエ・タカギ」の、ブルーベリーのミルティーユでした・・・。
若干早着気味に羽田へ到着。
さっそく、東京モノレールで浜松町へ移動。

「Suica」で自動改札を通ります。
私の場合、けっこう東京へも来ていますんで、「Suica」はやはり必携ですなぁ。(笑)
東京駅へやってくると・・・ちょうど、上りのブルトレ「さくら・はやぶさ」が到着する時間。
ということで、10番ホームで待ってみました。

ほどなく、EF66-47に牽引された「さくら・はやぶさ」が到着。
平日の昼間なんですが、ホームにはカメラを持った人がけっこうおりました。
到着した「さくら・はやぶさ」編成の下り方には、この日東京着の「富士」を牽引してきたEF66-51が連結されました。この機関車が、客車の車両基地までの牽引を担当します。

EF66-51の上り方には、山形の「富士」ヘッドマーク。
改正後、東京〜門司間で「富士」「はやぶさ」が併結運転となり、牽引機関車には両者の併結版ヘッドマークが取り付けられることになるため、この山形の「富士」ヘッドマークも、本州内では見られなくなります。
EF66-51に牽引されて車両基地へ回送される「さくら・はやぶさ」客車編成と、東京までの牽引を担当したEF66-47は、相次いで東京駅10番ホームを出ていきます。

EF66-47が信号待ちをしている間、「さくら・はやぶさ」のヘッドマークのついた機関車の上り方には、この人だかり。
もう、お祭りですね・・・。
ということで、ここからは時間があるので、少し寄り道。
・・・って、寄り道が新幹線で、かい?(爆)

乗車する列車は、「Maxたにがわ441号」ガーラ湯沢行き。
目的は唯一、この時期にしかできない越後湯沢〜ガーラ湯沢間の乗り鉄をすること(爆)、です。

スキーもせんのに行くなよ!という声がどこかから聞こえそうですのう・・・。(笑)

ご承知の通り、ガーラ湯沢は、JR東日本のグループ会社が運営するスキー場。ガーラ湯沢駅というのは、もともと上越新幹線の留置線・保線基地だったところにホームを造り、上越新幹線の列車を直通させているところなわけですが、その越後湯沢〜ガーラ湯沢間というのは、戸籍上は在来線の上越線の一部となっています。
スキーシーズンの間しか乗車できないので、今回、乗れるときに行っておこう、ということなんですが・・・。

「Maxたにがわ441号」となる列車は、E4系「Max」P16編成8連でやってきました。
平日ということもあってか、やはりスキーのお客さんは少ないようで・・・。
そろそろお昼時、ですので、駅弁を買い込んできたんですが・・・。

買い込んできたのは、話題の駅弁製造会社「NRE大増」が繰り出してきたこちらの「冬のソナタ弁当」(1000円)。
韓国ドラマ「冬のソナタ」のブームに乗っかったんでしょうかね、チヂミやプルコギ、トッポギ、ナムル、キムチ入りの蒸し餃子など、韓国料理の代表的なメニューをちりばめた「韓流駅弁」ということなんだそうで。
東京駅などの主要駅で、2月1日から3月31日までの限定販売、だそうです。

これだけの品数を手軽に食べられる、という点では、非常に面白いお弁当ですわねぇ。
「Maxたにがわ441号」は定刻に東京を発車し、北上を開始。

途中の大宮、駅手前、左下に見える留置線、オレンジの103系電車が置かれていました。おそらく武蔵野線で使われていたものでしょう。
この留置線は、基本的に廃車解体前提の車両を置くスペースになっていますので、おそらくは・・・。
さらに進んで、高崎付近。
左側に、浅間山が見えてきました。

実は浅間山ではこの時期、火山活動の活発な状態が続いていまして、気象庁からもほぼ毎日のように火山活動情報が出ているような状況でした。
しかし、雪をかぶった姿は美しいですねぇ・・・。
高崎のあたりでは、遠くの山に見えているだけだった雪。
それが・・・次の上毛高原に着く手前になると、こういう状態に!

銀世界ですねぇ。
越後湯沢に到着し、列車はここから上越新幹線の本線を離れ、ガーラ湯沢駅へ向かう線路へと進んでいきます。
湯沢も雪景色ですねぇ・・・もっとも、それでないとスキー場の営業が成り立ちませんが。(笑)

越後湯沢からガーラ湯沢までは、1.8km。
列車ではわずかに3分です。
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