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Part2(2004・11)
勇払を出た列車は、左手に原野を見ながら走っていきます。

途中、厚真川を渡ります。
陽光が水面に反射して、まばゆいばかりでした。
こちらは、勇払の次の浜厚真の駅。
やはり、こういうかつての車掌車の廃車体を再利用した待合室のある駅も散見されますね。
さらに進んで、こちらは鵡川の駅。
対向列車との行き違いがあります。

ここで、先ほど苫小牧で別れたはずの地元某氏が、車で先回りしたうえ、とある差し入れを持ってきてくれました。
彼はそのまま引きあげていったんですが・・・その中身は、この下のほうで。
この先、日高線の車窓は、さらに北海道らしさを感じさせてくれるものになってきました。

右手には、太平洋の荒波が打ち寄せる様子が、頻繁に見られるようになって来ました。

一方、日高地方といえば、競走馬の産地としても名高いところ。
沿線にも、多くの牧場があり、車窓からもサラブレッドの走る姿を見ることができます。
ここで、さきほど鵡川で某氏から差し入れのあったものをいただくことにしました。

こちら、ししゃもの握りずしです。

先ほど差し入れのあった鵡川は、ししゃもの本場、といわれています。
この鵡川のししゃも漁は、10月中旬から1ヶ月ほどがシーズンなんだそうで、ワタシの来た時期はそれに符合します。まさしく、この時期だからこそ食べることができたもの、なんですね。
8貫で1000円。それを高いと思うか、妥当と思うかは、ぜひ一度味わってみて、あなた自身が確かめてみてください・・・といっても、時期が限定されるんで簡単ではないんですがね。(笑)

こんな貴重な旬のものを差し入れてくれた地元某氏には、本当に感謝、感謝です。
先へ進むと、太平洋の波はさらに荒々しく、線路のすぐ下のあたりに打ち付けていました。

少しずつ日も暮れてきていました。
16時、列車は静内に到着。
ここで再び、行き違いです。

2233Dは、ここ静内で28分もの大停車。
駅前にも出てきました。

まだ16時過ぎですよ、なのにもう、こんな感じ・・・。
次の東静内からしばらく、車内はワタシ1人になっていました。
外は次第に暗くなってきました。

なんだか、侘しい感じです。
日高三石〜蓬栄間。
ふと右手の海のほうを見ると、沖には漁火。

時間的には17時ごろですが、すっかり外は真っ暗です。
17時8分、列車は本桐に到着。

ここで再び、行き違いのため、13分の停車。

思わず、ホームへ降りて、すっかり夜の帳の下りたなかであれこれ写真を撮っておりました。
17時43分、浦河に到着。

ここ浦河町には、約300もの牧場があり、「馬のまち」として知られます。
あの五冠馬・シンザンもこの浦河町で生まれていますね。
浦河からさらに暗くなった中を走り、18時5分、終点・様似に到着。

駅前にも出てきましたが、観光案内所もすでに冬季休業に入っているなど、駅前は閑散としていました。本当は、何か買い出しでもしたかったんですが・・・。
ワタシは、折り返しとなる18時27分発、2242D苫小牧行きに乗ります。
その日のうちに様似から苫小牧へ行く最終列車、となります。

すっかり暗闇となったなかで、車窓の景色は期待できませんので、とりあえず持参のパソコンを開いて、写真の整理をし、イヤホンをつけて音楽を聴きながら過ごすことにしました。
21時26分、2242Dは苫小牧に到着しました。
様似から約3時間、ですね。

向かい側ホームには、静内行きの最終列車となる2243D列車。
こちらには、1両のみの形式であるキハ160形気動車が充当されていました。
さて、ここからは乗り換えて、宿をとっている札幌をめざすだけ、だったんですが・・・。

ワタシの乗った日高線の列車が苫小牧に到着したちょうどその頃、室蘭本線の社台〜錦岡間で、線路上を歩いていた女性が室蘭行きの特急「すずらん8号」にはねられて死亡するという人身事故が起こりました。
その影響で、東室蘭〜苫小牧間で列車の運行がストップ。ワタシが乗る予定だった列車も、苫小牧に到着できない状態になりました。

結局、運転再開の見通しがたたないまま2時間が経過。
運転再開のアナウンスが入る23時43分頃まで、ワタシは寒々とした苫小牧駅改札前で、ほとんど立ちっぱなしで過ごすことになってしまいました。
深夜、やっと列車の運転が再開されました。

札幌行きの最終列車となる普通の21時44分発2847M列車に続き、22時13分発札幌行き特急「スーパー北斗21号」が苫小牧に入線したのは、すでに日付が変わろうとする24時前。

ワタシが利用していた「一日散歩きっぷ」は、もともと特急には乗車できないきっぷなんですが、こういう事態になったために、特急料金なしで特急に乗車することが認められ、ワタシもこの「スーパー北斗21号」の自由席に乗車することにしました。

札幌行き最終の「スーパー北斗」は、キハ283系気動車8両編成で運転されていました。
苫小牧発車は、11月4日の0時。

この列車もすでに2時間近い遅れとなっており、乗客の表情も一様に、疲れ果てた、という感じに見えました。

それでも列車は、必死に加速し、深夜の暗闇の中を札幌へと急いでいました。

ワタシはといえば、苫小牧で待っている間からひどい頭痛に悩まされていまして、痛い頭を抱えてどうしたもんかなぁ、と途方に暮れておりました・・・。
0時41分、「スーパー北斗21号」は1時間45分遅れで札幌駅に到着しました。

とにかく、疲れました。
いそいそと、ワタシは予約していたホテルへ急ぎました。
ホテルのフロントで、頭がひどく痛むと話したところ、フロントの方が手持ちの頭痛薬を出してくださって、非常にありがたかったです。

11月4日は早朝からスケジュールを入れていたんですが、こういう事態のために見直しは避けられない状況に。
果たしてどうなったのかは、次のページで。
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