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Part5(2005・7)
豊岡駅のホームに戻ってきました。

駅では、こちらの並びが。
左が、「きのさき4号」城崎温泉発京都行き、右が、「北近畿1号」新大阪発城崎温泉行き。いずれも福知山運転所の183系電車、485系からの改造車ですね。
さて、ここからなんですが、こちらの列車に乗ります。

この夏、臨時列車として設定された快速「あまるべロマン号」。豊岡始発浜坂行きの9161D列車に乗車です。
車両は、かつての急行形・キハ65形改造の京都総合運転所所属・元「エーデル鳥取」車4両編成。

この車両を使用した「エーデル鳥取」は1989年3月ダイヤ改正で、福知山線〜山陰本線を経由して大阪方面と鳥取方面を結ぶ特急列車(1日1往復)として走り始めましたが、1999年10月改正で廃止されました。その後、この車両は急行「だいせん」に充当されたりもしましたが、その「だいせん」も昨年10月改正で廃止になり、その後は臨時列車を仕事場にしています。
両端の先頭車は、先頭部が展望室化されており、電車との連結が可能なように、連結器が密着連結器に交換されています。

注目していたヘッドマーク部には、「あまるべロマン号」と愛称名を書いた板が差し込まれていました。

車内は、さすがに改造車だけあって、フリーストップタイプのリクライニングシートが装備されています。
一部窓割と座席位置が合っていないところもありますが・・・。

ただまぁ、特急にも充当されていた車両で運転される臨時快速。
オール自由席で、「18きっぷ」でも乗れるとなれば、この「あまるべロマン号」も乗り得列車、ということがいえますよね。
11時1分、列車は豊岡を発車。
城崎温泉までは、架線の下を走ります。

前方は展望席になっており、窓も大きくなっていますので、前面展望に関しては抜群です。
列車は城崎温泉、竹野、香住、餘部、浜坂の順に停車していきます。
香住では、おそらく餘部鉄橋からの眺望目当てと思われる団体旅行のお客さんが大挙して乗り込んできました。

香住を出て、鎧を通過。
海が見える駅、として、ドラマのロケ地になったり、「青春18きっぷ」のポスターの撮影地になったりした駅ですね。
そして、餘部鉄橋の上を通過。

前回、「出雲」に乗ってここを通ったときはあいにくの空模様でしたが、やはり天気がいいときの景色は、別物だなぁと思いました。
餘部で、さきほどの団体客がわんさかと降りて行き、一気に車内は空きました。

12時6分、「あまるべロマン号」は終点・浜坂に到着しました。

この「あまるべロマン号」は、浜坂に到着したあと、香住まで1往復して、豊岡へ戻るという運用が組まれていまして、次は香住行きとして12時57分に発車するまで、しばらくこの浜坂駅3番ホームに待機となります。
いったん浜坂駅の前に出てきました。

さすがに、このあたりはカニで有名な土地です。私も、自宅への土産に、ここでカニの身が入ったふりかけを買ってきました。(笑)
ここ浜坂からは、さらに来た道を戻ります。

13時14分発、鳥取行き533D列車。後藤総合車両所のキハ121-8の単行ワンマン運転となります。
まさか1両で来るとは思いませんでした・・・。
鳥取まで、43分、各駅停車の旅。

こういうきれいな海も見える沿線。
晴れた青空と、青い海、というのは、本当に見ていて癒されます。
鳥取に到着して、すぐさま乗り継ぎ。

ここからは、14時5分発、3429D列車快速「とっとりライナー」米子行き。後藤総合車両所のキハ126形2両編成です。
このキハ126形は片運転台式の2両編成が基本。さきほどのキハ121形は、このキハ126形の両運転台バージョン、という位置づけになっています。

すでに席は埋まっていましたので、仕方なく、最後尾の貫通扉付近に陣取りました。
鳥取を出てしばらく、西鳥取車両支部の脇を通過します。

鳥取鉄道部所属の車両は、ここがホームベース。
智頭急行に所属している「スーパーはくと」のHOT7000系車両も、ふだんはここをベースに運用されています。
浜村で、キハ47形の普通列車と行き違い。

私の乗っているこの3429D列車、快速とはいいつつも、倉吉を過ぎて浦安までは各駅停車です。快速、というよりは区間快速という表現のほうがあてはまりそうな感じですね。
浦安を出た後は、赤碕、下市に停車し、次の停車駅は、伯備線との合流点となる伯耆大山となります。やっと快速らしくなってきました。

途中、一時雲が多くなりまして・・・米子が近づくにつれて回復はしてきましたが、大山は結局雲の中・・・まぁ、仕方ありませんね。

そういっている間に、伯備線が合流してきました。
米子に到着。

私は、いったん「18きっぷ」での移動を中断し、15時57分発、特急「スーパーやくも22号」岡山行きに乗車します。
車両は、出雲鉄道部出雲車両支部所属の381系6両編成。パープル基調の「スーパーやくも」カラーの編成でやってきました。
伯耆大山から伯備線に入り、列車は、日野川沿いに山間部へ。

川面が、日差しを反射してギラついている光景が印象的でした。

県境を越え、一転して列車は高梁川水系へ。
新見へ向け、高度を下げていきます。

かつて信号場だった布原を通過すると、まもなく新見。

続きは、次ページで。
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