<Part6へ> |
|
Part7(2005・3) | |
3月5日の明け方、6時8分。 大垣行き「ムーンライトながら」は名古屋に到着しました。 列車はここで、後ろよりの3両を切り離し、6両、全車自由席となって大垣へ向かいます。 切り離される後ろの3両から、大垣へ向かう前の6両に続々とお客さんが移ってきました。 |
|
次第に、空が明るくなってきました。 左手遠方には、雪をかぶった伊吹山が見えてきました。 |
|
6時53分、「ムーンライトながら」は終点・大垣に到着しました。 ここからですが、写真左側の列車に乗り換えます。 6時58分発、3209F列車網干行き。 車両は、JR西日本の221系電車6両編成です。 この大垣駅は、JR東海のエリア内ですが、朝晩の時間帯にJR西日本のエリアである米原以西の東海道線からの普通列車の乗り入れがわずかながらあります。 |
|
列車は大垣を出ると、関ヶ原を越えて米原へと向かいます。 やはりこのあたりでは、沿線に雪が残っていました。 さすがにこの列車、「ムーンライトながら」からの乗り継ぎのお客さんが圧倒的多数を占めていました。 おそらく、ほとんどが「18きっぷ」利用でしょう。 |
|
米原に到着後、私は3209Fを降り、後続の列車に乗ることにしました。 米原7時49分発、新快速3213M列車姫路行き。 車両は、もちろん、223系電車。 ここでも、かなりの人が「ながら」から一緒の人たちでした。 考えることは、やはりみな同じ、でしょう。 |
|
3213Mは、米原を出ると、琵琶湖の東岸沿いを南下していきます。 彦根、能登川、近江八幡、野洲、守山、草津、石山、大津、山科・・・。 徐々に、京都や大阪方面へ向かうお客さんも乗ってきて、車内は人の数が多くなってきました。 |
|
京都到着目前、鴨川を渡るところ。 上り線を、金沢へ向かう特急「雷鳥5号」の国鉄色485系電車が駆け抜けていきます。 このあと、高槻、新大阪、大阪と停車。 お客さんの入れ替わりも激しくなってきました。 |
|
尼崎に停車。 向こう側には、福知山線(JR宝塚線)の運用についているグリーンラインの117系電車の姿が見えています。 |
|
芦屋、三ノ宮、神戸・・・。 あっという間に、列車は日本標準時の街・明石へ。 駅のすぐ近くに、明石城跡を含む明石公園があります。 城の櫓が見えていますね。 |
|
西明石、加古川と停車し、しばらくすると、右手遠くに、「白鷺城」の名で親しまれている姫路城の天守閣が見えてきました。 ということで、列車は10時15分、終点・姫路に到着しました。 「18きっぷ」の旅なのに、米原から2時間半でここまで来れてしまう、というのも、なかなかすごいことです。 |
|
ここからなんですが、普通列車の接続が悪いということで、「18きっぷ」での移動を一時中断してこちらの列車に乗る計画にしていました。 京都発、智頭急行智頭線経由倉吉行き、特急「スーパーはくと3号」。 車両は、智頭急行が所有するHOT7000系気動車6両編成です。 このHOT7000系は、世界初の振子式気動車であるJR四国の2000系気動車をベースに開発されたもの。最高速度130km/hを誇ります。所属は智頭急行ですが、実際の車両管理はJR西日本に委託されています。 |
|
列車は定刻より5分ほど遅れて10時21分、姫路を発車。 はじめこそ、いい感じで飛ばしていたんですが、途中で急に速度が落ち、網干付近からはノロノロ運転・・・。 車掌さんのアナウンスによれば、この先の踏切で直前横断者があったもようで、安全確認のために速度を落としたということで・・・。 このことが、このあとの私の行程を大きく狂わせることになったのでした。 みなさん、遮断機の降りた踏切には、絶対に入っちゃいけませんよ。危険ですし、列車の遅れにつながり非常に迷惑です! |
|
本来は、「スーパーはくと3号」を、臨時停車予定の相生で降り、そこから10時32分発の三原行き1313M列車に乗り継ごうと思っていたんですが・・・。 相生到着が定刻より15分遅れてしまったため、1313Mは接続をとらずに発車してしまっておりました・・・。 私は結局、そのまま「スーパーはくと3号」で上郡までやってきました。 列車はここから智頭急行智頭線へ進んでいきます。 私はとりあえず、ここで下車しました。 駅での待ち時間に、地元の人の話し声が聞こえてきました。 聞いていますと、この旅行記で前述した大阪方面からの新快速の播州赤穂乗り入れが多くなった一方で、この上郡から相生以東へ向かう列車の便が悪くなってしまった、というようなことを話しているようです。 便利になるところがある一方で、不便になるところも出てしまう・・・そのバランスをどこでとるのか、ということが、やはりダイヤ改正のときには大きな問題になってしまうケースが多いんですね。 あくまで一般論として書きますが、事業者サイドから見ればやはり効率化の観点が強くなってしまいがち、なんでしょう。ただ、考え方の基本に利用者本位、ということがしっかり座っていてほしいなぁ、と思うのは、私だけではないでしょう。 いい乗り継ぎ列車もなく、どうしようかと頭をひねった結果・・・。 |
|
・・・とりあえず、この列車で岡山へ抜けることにしました。 こちらは、鳥取から智頭急行智頭線経由でやってくる特急「スーパーいなば4号」岡山行き。車両は、JR西日本のキハ187系気動車2両編成。 もともとキハ187系は山陰線の高速化対応のために開発され、2001年7月にデビューした振子式気動車ですが、2003年10月ダイヤ改正からこの「スーパーいなば」にも投入されています。 車内はこのような感じで、照明は暖色系になっています。 |
|
上郡を出ると、列車は智頭急行智頭線と分かれて進み、岡山県へ。 列車はやはり高性能気動車ですので、いい感じで山間を飛ばしていきます。 吉井川を渡っていきます。 本当なら、のんびり普通列車で走っているはずが、特急でグイグイ飛ばしていくことになるとはねぇ・・・。 |
|
12時2分、「スーパーいなば4号」は岡山に到着しました。 さきほどの踏切直前横断の一件、さらにその後の旅程が狂ってしまったことで、ここまでの疲れがどっと出てきました。 その私が、次にとった行動とは・・・。 |
|
<Part8へ> |