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Part3(2005・3)
岡山からの移動ですが、山陽線からまたも外れて、こちらも未乗で残していた赤穂線のほうへ進むことにしました。

岡山17時49分発、1928M列車播州赤穂行き。
列車は、伯備線新見始発でやってきます。
車両は、またも岡山電車区の115系電車なんですが・・・このD28編成3連、上り方先頭のクモハ115-1659は、もともと中間車のモハ115形から先頭車化改造されたもので、切妻顔・・・。
体質改善工事が施工され、外板はリニューアル塗色。車内は転換クロスシートになっておりました。

夕方のラッシュ時間、さすがに車内はお客さんでいっぱいでした。
列車は、東岡山から赤穂線に入ってきました。

写真は、西大寺駅。
天下の奇祭、といわれる「裸祭り」で知られる西大寺は、この駅から歩いて10分ほどのところ、だそうです。
左上写真の駅は、備前片上。

この備前片上駅のある備前市には、国の特別史跡・旧閑谷学校や、備前焼の窯元など、見所が多いようです。
機会があれば、ゆっくり訪ねてみたいですね。

このあたりで、だいぶお客さんが少なくなってきました。
気づけば、列車は県境を越え、兵庫県へ。

18時50分、列車は終点の播州赤穂に到着しました。

赤穂、といえば、なんといっても、忠臣蔵・赤穂浪士の街、として知られていますね。
ホームから階段を上り、改札を出ると、駅舎内にいきなり、「忠臣蔵」と書かれたこういう大きな額が・・・。

その下に、「祝 新快速増発」と書かれた横断幕・・・。

この3月1日のダイヤ改正から、日中も含めて終日、大阪方面からの新快速が播州赤穂へ直通するようになったんですねぇ。
ただ、そのことで、他のところでは・・・まぁ、それは後ほど触れるとしましょう。

駅舎の前に出てきました。
駅舎は、2000年に現在の橋上駅舎になりました。
もう暗くなってしまった後なんで、全容は写真では分かりませんがね。

左下写真で言うと左手に、商業施設と映画館の入った「プラット赤穂」というビルがあり、駅舎とは通路でつながっています。
一方、駅舎のコンコース内では、赤穂線の播州赤穂〜日生間開業50周年と、新快速の播州赤穂への終日直通運転開始を記念して、「赤穂線とその周辺の懐かしの蒸気機関車」と題した鉄道写真展が行われていました。

写真をじっくり見ているうちに、時間は流れていきました・・・。
さて、ここ播州赤穂からは、一気に関西圏を突き抜けます。(笑)

19時26分発、新快速3530M列車長浜行きに乗車します。

車両はもちろん、最高速度130km/hを誇る網干総合車両所所属の223系電車。
3530Mは、まずは短い4両編成でこの播州赤穂を出ます。

ホームが少し濡れていることでお分かりだと思いますが、小雨が降っていました。
車内は、もはや関西新快速の伝統、となっている、転換クロスシート。
この223系では、ドア付近に、混雑時には折りたたまれる形式の補助シートが設置されています。
始発時点では、まだガラガラですが・・・。
列車は、再び山陽線と出合う相生へ。
これで、赤穂線も完乗ですね。

列車は、播州赤穂から姫路までは各駅停車。
姫路で、上り方に4両編成を増結し、そこからはいよいよ本領発揮・・・。
姫路を出ると、加古川、西明石、明石、神戸、三ノ宮と停車し、いよいよ関西の都市部へ突入です。
神戸や三ノ宮からはお客さんがどっと乗り込んできまして、一気に車内の混雑も激しくなりました。

写真は芦屋駅。
向かい側には、上り緩行線(各駅停車)の201系電車が停車中。
方向別複々線、というのは、同一方向での乗り換えがスムーズに出来て便利ですよね。
尼崎を出ると、淀川を渡って大阪府内へ。
大阪、新大阪、高槻と停まって、京都府内へ。
さらに、京都、山科に停まると、その次の大津は滋賀県。
乗客は次々に入れ替わっていきます。

この新快速って、本当に速いですよねぇ・・・。

あっという間に関西の大都市圏を駆け抜け、列車は22時23分、米原に到着しました。
列車はこの先、北陸線に入って長浜まで走りますが、私はここで下車しました。

それにしても、深夜にさしかかろうとする時間、かなりホーム上は寒いです。(*_*)
ここ米原からは、東海道線を上り方面に進みます。

22時33分発、242F列車大垣行き。
車両は、JR東海大垣車両区に所属する313系電車6両編成。
東海道線はこの米原から先、JR東海のエリアになります。

この313系電車も、車内座席は転換クロスシート。
ただ、さきほどまで乗車していた223系よりは、こちらのほうが座り心地がいいかなと、個人的に思いましたが・・・。

列車は米原を出ると、暗闇と化した関ヶ原越えの区間を走ります。
242Fは30分ほどで、終点の大垣へ。

この先は、ここ大垣始発の列車で、深夜の移動となります。
となれば、乗車する列車はもちろん・・・。
・・・こちら。
大垣発東京行きの座席夜行快速「ムーンライトながら」。
車両は、JR東海静岡車両区の373系電車9両編成です。

かつては「大垣夜行」というニックネームで呼ばれ、165系などの急行形電車が使用されていた、東京〜大垣間の夜行列車。1996年3月から、JR東海で進められた車両の世代交代に伴い、特急形である373系に置き換えられています。

この列車は、始発時点では全車指定席(下りは東京〜小田原間、上りは大垣〜熱海間が全車指定席)なんですが、「青春18きっぷ」のシーズンには指定席が非常にとりにくくなることで知られています。
もちろん、寝台ではありませんが、乗車券と指定券だけで眠っている間に長距離移動ができる、というメリットは、あまりにも大きい・・・。

私は、かつての「大垣夜行」も含め、これまでこの列車を使用したことがありませんでしたが、今回は「18きっぷ」利用ということもあり、初めて乗ることにした次第で。
寝床となる座席ですが、こちらになります。
373系は、昨年特急「伊那路」で乗っている車両ですが、ヘッドカバーがないだけでこの特急用リクライニングシートが利用できる、というのも、非常に大きいです。
実際、眠るのにはあまり不自由しませんでした。

ということで、23時19分に大垣を出た後、すぐに睡魔が襲ってきました。
いったん、車内改札で起こされましたが(笑)、そのあともすぐに寝入ってしまいました・・・。
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