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Part4(2004・6) | |
キハ120形の普通列車宍道行き1458Dは、木次を発車し、日本海側を目指して走っていきます。 宍道の一つ手前の南宍道駅。 ホームは1面1線のみ、駅舎もないこの駅のホームに「金山の里」と書かれた石碑が建っています。 |
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やがて列車は、山陰本線と合流します。 このあたりの山陰本線は直流電化されているため、架線が張られています。 |
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16時21分、1458D列車は終点・宍道に到着しました。 乗り継ぎのわずかな時間に駅前に出てきました。 この宍道というところは、出雲と備後を結ぶ街道の要衝として栄えたところです。駅から宍道湖は見えませんが・・・。 |
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ここからの乗り継ぎは、山陰線上りの138D列車米子行き。 首都圏色(タラコ色)キハ47形の2両編成でやってきましたが・・・。 なんだか、いろいろ装飾がしてあるようですねぇ。 |
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それが、こちら。 このキハ47-3018+キハ47-2018の2両、いずれもJR西日本後藤総合車両所所属ですが、実は5月頭から、山陰線の沿線である安来市からの依頼で、安来名物「どじょうすくい」の装飾を施されて走っているようです。 沿線自治体の観光振興のために一肌脱いでいる、というやつですな・・・。 |
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列車は宍道を出て、東へ向けて走り出しました。 こちらは、玉造温泉駅ですが・・・。 この駅で、対向列車の行き違いで停車をしていました。 発車をする間際になって、私の隣で居眠りをしていたスーツ姿の中年男性が、ふっと起き上がって、手ぶらで列車を降りていきました。そして、列車はドアを閉め、発車・・・って、よく見たらその中年男性のカバンが、車内にまだ残ってるじゃないですか・・・しかし、列車はすでにホームを出た後、戻るわけにはいきませんしねぇ・・・。 ワンマン列車で車掌さんはいませんでしたので、次の乃木駅に停車した際、運転士さんに声をかけて、その忘れ物のカバンを預かってもらうことにしました。 その中年男性があとから気がついて、どこかの駅で受け取ってもらえてたらいいんですがねぇ・・・。 |
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列車は宍道湖を眺めながら、さらに走っていきます。 左手前方に、松江の市街地が見えてきました。 それにしても、この車両、キハ47形のはずなんですが、非常に加速もよく、しかもかなりのスピードで走っていて、あの重々しい走りをするオリジナルのキハ47とは似ても似つかぬ走りっぷりです。機関更新を受けて強馬力エンジンを搭載されているからだと分かってはいるんですけどねぇ・・・驚きを禁じえません。 |
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16時50分、列車は松江に到着しました。 このあとの乗り継ぎに余裕があれば、宍道湖の湖畔まで行こうかと思いましたが、さすがにそこまでの余裕はなく・・・。 |
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仕方なく、土産物だけを買ってそのままホームへ・・・。 今度乗車するのは、17時25分発、特急「スーパーやくも26号」岡山行き。 出雲市始発でやってきます。 と、その前に普通列車が来るようですが・・・。 |
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・・・と思っていたら、目の前でこんな並びが・・・。 右は、下り17時15分発出雲市行き139D。 左は、上り17時14分発米子行き140D。 いずれも、タラコ色のキハ47。行先字幕がさすがに国鉄当時とは違って「黒地に白文字」なんですが、国鉄時代を髣髴とさせる光景ですね。 |
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やがて、出雲市方から「スーパーやくも26号」がやってきました。 パープルをベースにした塗色の「スーパーやくも」用381系電車6両編成(JR西日本出雲鉄道部所属)ですが、1号車にパノラマグリーン車・クロ380形を連結した編成ではなく、中間の4号車にグリーン車が連結された編成がやってきました。 先頭は、中間車のモハ381形から先頭車化改造されたクモハ381形(0番台)、ですね。独特の貫通扉の形状で一目瞭然です。 |
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車内に乗り込んできました。 簡易リクライニングのシート、若干オリジナルのものよりシートピッチが広げられていて、窓割とシートの位置が合っていません。 しかも、床下にあるクーラー本体から天井へのびる冷房用のダクトがあるところでは、2人がけシートだと回転に支障があるため、1人がけになっている部分がありました。 この381系は1973年、当時の国鉄が満を持して営業列車に投入した初の営業用振子式車両(自然式振子)ですが、重心を低くするため、ということでクーラー本体が床下に配置されています。通常の車両では、クーラーキセが屋上に配置されているのが一般的ですが、この381系では屋上はすっきりしていますね。 ・・・振子、といえば、上の松江駅入線時の写真でも、車両が首をかしげるように傾いているのがお分かりになると思いますが。 |
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そろそろお腹が空いてきましたね。 さきほど松江駅で買い込んできたこちらの駅弁をいただきます。この松江というところも、「一文字家」さんという駅弁屋さんががんばっていまして、さまざまな地元の名物を使った駅弁を作っているわけなんですが・・・。 今回私が選んだのは「大和しじみのもぐり寿し」(1050円)。淡水と海水の混ざり合う宍道湖ならではのシジミをたっぷりと使い、さらにシラウオやウナギなどが入っているというもの。「寿し」という名がついているとおり、ご飯は酢飯になっています。いろいろ具材が載っていて、それらの味が「混ざり合う」感触を楽しませてもらいました。 |
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松江を出てしばらくすると、今度は中海が見えてきました。 先ほど見えていた宍道湖とは水路でつながっていますね。 列車はやがて鳥取県へ・・・。 |
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「スーパーやくも26号」は米子に到着しました。 先ほど乗車した「どじょうすくい」の装飾車両が、すでに米子に到着していました。 ここで若干乗客は増えましたが、それでも指定席の車内はかなり空いていました。土曜日でビジネス客が少ないというのもあるんでしょうが。 |
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米子からは車内販売の営業がありますので、のどが渇いた私はさっそくビールを買い込みました。 振子で左右に振れる列車。 シートテーブルに缶を置いても、なんだか落ち着きません。(笑) |
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列車は伯耆大山から伯備線に入ってきました。 私としてはこの伯耆大山から先、綾部までの山陰線は未乗になっています。あの餘部鉄橋も含め、一度乗っておきたいと思っているんですが・・・。 日野川沿いに次第に山のほうへ入っていく列車。 空は曇ってきていました。 |
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谷田峠トンネルに入りました。 ここが鳥取と岡山の県境であると同時に、サミットになっています。分水嶺もここで、トンネルを抜けると高梁川の水系になります。 |
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新郷、足立と通過して、列車の右手には芸備線の線路が見えてきました。 芸備線とのジャンクションである備中神代です。 今回は、芸備線については広島〜備後落合までの乗車となり、備中神代〜備後落合間が未乗で残ってしまいました。これもいつか乗らないと・・・あぁ、また宿題が増えてしまいましたな。(笑) |
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新見、備中高梁と停車し、列車は山陽本線と合流する倉敷へ。 倉敷といえば、美観地区の白壁の街並み。一度ゆっくり歩いてみたいもんだと思いますが。 |
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19時52分、列車は終点の岡山に到着しました。 この「スーパーやくも」が走る伯備線は、途中までですが複線、そして全線電化されているということで、いわゆる「陰陽連絡線」のなかでも突出した存在になっています。 今回は日帰りという制約上、こういう形になりましたが、そのうちゆっくり来れるような機会を作って、のんびりローカル線を乗りつぶしていきたいもんです。 |
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岡山駅に集う車両たち・・・といっても、いずれもJR四国の車両なんですが。 左上写真は、高知行き特急「南風25号」に充当された2000系気動車ですが、「アンパンマン列車」ということで、アニメ「アンパンマン」のラッピングを施された車両でした。 左下写真は、高松行き快速「マリンライナー59号」に充当された5000系電車。昨年秋のダイヤ改正でデビューした車両です。 先頭1号車は2階建て車両5100形で、2階部分と平屋部分の運転室寄りがグリーン席、1階と平屋部分の後よりは普通指定席の扱いになっています。 四国にもしばらく行ってないなぁ、そういえば・・・あぁ、また宿題だ〜。(爆) |
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ここからは、20時15分発、新幹線「のぞみ29号」博多行きで一気に九州へ引きあげます。 JR東海の700系C31編成16連で運転されていました。・・・ということで、昨年10月の「AMBITIOUS JAPAN」キャンペーン開始以来、初めてJR東海の新幹線車両に乗ることになりました。 当然のことながら、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN」のメロディをアレンジした車内放送チャイムも、実車で聞くのは初めて・・・なんだか非常に新鮮でしたねぇ。 |
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小倉駅に着いてみると・・・。 日豊本線の苅田駅構内で人身事故があったとのことで、在来線のダイヤは大幅に乱れていました。 そこへ、本来なら乗れないはずだった、特急「ソニック54号」博多行きが30分遅れて到着。私はこの列車で黒崎へ帰ることにしたのでした。 この日のこの列車には、885系「白いかもめ」SM4編成が充当されていました。 |
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ということで、今回の旅は終了となりましたが、しばらくぶりのトロッコ列車も含めて、緑多き山の中を駆けるローカル線の旅の魅力を、私なりに満喫する旅になりました。 私のいる九州から比較的近いエリアでありながら、けっこう未乗路線が多い中国地方。今後は可能な限り意識して、その残った未乗路線にも乗ってみたいですね。・・・本当に、宿題ばかりが増えていきますが。(笑) |
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<おわり> |