(2002・11)
1989年3月にデビューし、「のぞみ」登場前は東海道・山陽新幹線の花形車両として人気を集めていたJR西日本の100N系新幹線「グランドひかり」V編成が、この11月23日の臨時列車での運転をもって引退することになりました。
ワタシ自身、デビュー直後の1990年に初乗りを果たして以来、「グランドひかり」には何度も乗車していていろいろな思い入れがありますので、この最後の列車になんとしても乗りたいということで、1ヶ月半前の段階から着々と準備を進めていました。
そして当日。臨時列車で博多〜新大阪間を日帰り往復する強行日程で臨んだわけですが・・・。
まずは朝、黒崎から883系「ソニック4号」に乗って博多へやってきました。
一般的にワタシの場合、自宅から上り新幹線に乗りに行くには小倉へ出るほうが効率的ではありますが、今回の運転では全区間乗りとおしたいということで、博多まで出てきました。
新幹線改札を通ると、すでに目的の列車の案内が出ていました。
博多10時33分発、「ひかり568号」新大阪行き。この日は団体ツアーなどの利用もあり、全車指定席での運転となりました。
11番ホームへ上がると、そこにはたくさんの弁当を積んだワゴンが。
「9568A〜9563A」という文字が包み紙に書いてありまして、この「グランドひかり」さよなら運転用のものであることが判別できました。
10時7分、目的の列車「ひかり568号」が入線してきました。
この日の編成は、「グランドひかり」としては最後の1本となってしまったV2編成16連。ただし、中間のダブルデッカー4両は、以前V9編成に連結されていたものに差し替えられていました。
往時は9編成体制で、東京〜博多間を最大7往復していたわけですが、もはやこの1本のみとは・・・。短編成化「こだま用」改造も進んできていますしね。
側面の行先表示はLED電光表示。
この「グランドひかり」編成が登場するまでの新幹線は幕式の行先表示がデフォルトでしたので、このLED表示を初めてみたときは非常に驚いたものです。
こちらの2枚の写真、上は8号車に連結された2階建て食堂車。2階が食堂、1階は売店という仕様です。
下の写真は10号車。7・9・10号車はダブルデッカーの2階がグリーン席、1階は普通車指定席ということになっています。

この「グランドひかり」の最大の特徴は、食堂車を含む4両のダブルデッカーを編成中央に連結していること。「グランドひかり」登場前にも2階建ての新幹線車両はありました(100系X編成・G編成)が、4両も、となるとこの「グランドひかり」V編成が初めてのこと。のちにJR東日本がオール2階建てのE1系・E4系「Max」を登場させましたが、食堂車はもちろんありません。
そういう意味でも、この編成は日本の新幹線史上でも特筆ものの存在なんです。
車内へ入りましょう。
こちらは10号車2階のグリーン席。大型のシートが並んでいるというのはもちろんのこと。肘掛のなかにはテーブルと、液晶テレビモニターが装備されていて、車内ビデオの放送を見ることができるようになっています。
こちらは同じ10号車の1階。普通車指定席ですが、通常の普通車と違って2+2列の幅広シートが使用されており、出張のビジネスマンの間では密かに人気の場所となっていました。
液晶テレビがなく壁面にブラウン管テレビが装備されているという違いを除くとオーディオサービスもグリーン車並み(各シートにオーディオユニットがついている)になっていますしね。
そして、この「ひかり568号」でワタシが乗車する11号車の車内です。
一般的な3+2列のシート配置ですね。シートモケットは号車によって様々違う配色になっています。
車端部にはこちらの案内表示。ドア上にはLED電光表示、右側が号車表示ですね。
100系はもともと車内ドア上のLED電光表示が装備されていましたが、JR東海に所属していたX編成、G編成がオレンジ単色での表示だったのに対し、この車両では黄緑色も使用できるようになっています。いまは赤や青、緑のLEDは当たり前になっていますが、当時はまだ使える色がそれほど多くなかったわけで。
さて、発車時間を待っていると、早くも「食堂車をご利用のお客様・・・」ということでお呼び出しが・・・。
実は、ワタシは今回、博多〜新大阪間の往復乗車に加えて、往路で食堂車での食事ができるツアーを申し込んでいました。しかも、その1回目の食事タイムがワタシに割り当てられていたようで・・・。
それは行かねば、ということで、お食事券を持って8号車へ向かっている最中に、列車は動き始めました。・・・移動途中のドア窓から、発車の風景を撮影。
8号車へたどり着きました。
この2階の食堂への階段を登るのも、かつての「最後の晩餐」以来のこととなります。これで本当に最後、とはいえ、またこの階段を登れるというのは本当にうれしい・・・。
食堂内部です。
今回の列車では、事前にメニューが決まっていましたので、すでにテーブル上にはセッティングがされていました。
博多を出た列車は次第にスピードを上げながら、福岡市街地を抜けていきます。
この2階席からの眺めを味わいながらの食事、本当に久しぶりなもんで胸躍る感じでした。
食堂車でのこの日のメニューは「玄海灘御膳」という特別メニュー。まさしくこの日のこの列車のためだけに準備されたものです。
ご飯とお吸い物のほうも運ばれてきました。
列車は福岡トンネルに突入する直前に、最高運転速度である230km/hに到達します。
食堂車の壁面には、こちらのデジタル式の速度表示器が設置されています。この表示を見るのも本当に久々で嬉しいです。
さて、蓋を開けるとしましょう。
ご覧のように、彩りも鮮やかにたくさんのおかずが並んでいます。合鴨の山椒煮とか、フグの唐揚げ、うなぎを巻いた玉子焼きといったところが目を引きました。お刺身はマグロと剣イカ。ご飯のほうは栗ご飯になっていまして、これもなかなかいい感じでした。
ワタシ自身、この「グランドひかり」をかつて愛用していたもので、何回もこの食堂で食事をしていますが、こんな豪勢な食事を「グランドひかり」食堂車でするのは初めてかもしれません。(^^;)
箸をつけ始めてしばらくすると、列車は遠賀川を渡り、北九州市内へ入ってきます。
このあたりはワタシの地元路線である筑豊電鉄線の沿線ですし、見慣れた景色といえばそれまでですが、それをこの2階食堂から眺めると、まったく別物のように見えてしまうから不思議なもんです。
北九州トンネルを抜け、「ひかり568号」はまもなく小倉に到着します。
紫川を渡るのも見慣れた眺めですが、やはりこの2階から見ると・・・。(^^;)
小倉を発車し、列車は新関門トンネルを驀進中です。
ここで、別料金となる飲み物のメニューのほうに目が行きました。そこには「ビール」の文字も・・・(笑)。せっかくだからと思って、こちらの小瓶を持ってきてもらいました。
何回も「グランドひかり」の食堂車で食事をした、と書きましたが、実はアルコールを飲んだことはなくてですね・・・(笑)。今回はそのうっぷん晴らしではないですが、最後のチャンス、ということで。

新下関を通過し、列車は山口県内をひた走ります。
この「ひかり568号」という列車は、「グランドひかり」の最速タイムである2時間49分で博多〜新大阪間を走らせるべく、「のぞみ」の通過退避などがなくてすむようなダイヤのスジを新しく引いた、というもので、今回のさよなら運転へのこだわりが非常に感じられるものでした。

ところで、この日の食堂は相席利用となっていまして、ワタシの向かい側にはワタシと同年輩?くらいの男性2人が陣取りました。食事風景の写真を撮りあったりしているうちに、話が弾んでまして・・・。
その2人は学生時代からの友人同士というTさんとKさん。Tさんは長崎から、Kさんは広島からわざわざ博多へ出向いての往復乗車、ということでした。どうもワタシが申し込んだのと同じツアーに申し込んでいたようで、聞いてみると座っている席も近所とのこと。鉄道ネタなどしばらく話し込んでいました。

こういう旅の出会い、というのは、いいもんですね。
いよいよ食堂に次のお客さんを迎える段になり、ワタシたちは食堂を後にすることに。
記念ということでこちらの品が配られました。
これは、往年の「グランドひかり」食堂車のメニューのレプリカ。開いてみると、ワタシがよく食べていたビーフカレーライスをはじめ、懐かしいメニューの数々が・・・。
この日食堂車を利用した人だけがもらえるアイテム、ということで、非常に得をした気分でした。

最後に、FSN(ジェイアール西日本フードサービスネット)の食堂車スタッフさんのあいさつがありました。この食堂車はきょうを最後に廃車・営業終了となってしまうが、いつの日かまたこのようなサービスができるようにがんばっていきたい、という趣旨のことを言われていました。もちろん、あいさつが終わると全員が拍手・・・。

列車の高速化と供食事情の変化が進んでいる中ですが、車内での温かい食事というのは、列車旅の最高の贅沢。旅を楽しむ要素の一つとして、車内供食設備の存在は、やはり欠かせないのだということを痛感しました。
いよいよ、食堂を後にします。
次のお客さんを迎えるための片付けも進んでいます。

いざ、さらば・・・。
席へ戻ると、列車は徳山付近を走っていました。
見慣れたコンビナートの眺めです。

最近の「ひかり」は小郡はもちろん、徳山に停まる列車も多いわけですが、この「ひかり568号」は最速タイム優先、次の停車は広島です。
「ひかり568号」は広島に到着しました。ここでもたくさんのファンがホーム先端付近に陣取っていました。
向かいホームには、「グランドひかり」編成から改造された100N系「こだま」リニューアル編成。いま乗っているV2編成も、近いうちに短編成化されて向かい側の車両のようになっていくんでしょう。
ここで、8号車1階の売店へ行ってみようと思い立ち、行ってみたんですが、どうもこの待っている人の列が次の7号車を突き抜けて6号車あたりまで達しているらしいということが分かったので、すごすごと退散。「グランドひかり」関係のグッズのほうが人気で、あとから「完売しました」という車内放送が・・・。
この部分の通路はちょっと狭いつくりになっているので、通り抜けも結構大変な状態でした。
10号車1階席には、別に乗車していたネット仲間たちが陣取っていて、これから車内で買った弁当を食べようとしているところでした。
その弁当は「さよならグランドひかり記念弁当」(1050円)。包み紙もオリジナルなら、この中身もオリジナル、ということでした。けっこうおいしそうですね。

たまたま空席もあったので、そこに座って2人としばらく話し込んでいました。そういえば、グリーンのほうは満席になってたようですが、普通車には空席がけっこうありましたね。
「ひかり568号」は岡山に到着します。
ここでもホーム先端にはカメラを持ったファンの姿が・・・。途中の通過駅でも、熱心にカメラを構えている人が結構見受けられました。
「ひかり568号」は岡山を出ると、次は新大阪まで停まりません。

沿線の山々、秋も深まって、色づいてきているのが分かります。
「グランドひかり」も、この14年近くの間、沿線の季節の移ろいを見ながら走ってきたわけで。そして、ワタシ自身もその車中から、幾度もそうした移ろいを眺めてきているわけで・・・。
明石海峡大橋が見えてきました。
「ひかり568号」、「グランドひかり」最速ダイヤに恥じない堂々の力走が続いています。高速走行の「のぞみ」とのすれ違いではけっこう衝撃を受けていますが、それ以外では揺れも小さく、非常に安定した走りです。
ここで、こちらの記念乗車証が乗客全員に配布されました。
上りの「ひかり568号」では岡山〜新大阪間の車中でこちらの乗車証を配布することが予告されていましたので、この乗車証を目当てに岡山から乗車する人もけっこういたようです。
新神戸を通過し、大阪近郊の市街地へと入ってきました。
車内のLED表示器には、「次は 新大阪」の文字。そして、この100系車両特有の「あと○km」の表示も・・・。
13時22分、「ひかり568号」は新大阪駅20番線に到着です。
たくさんのファンが、列車を出迎えていました。とりわけダブルデッカーの停車位置にはカメラを持った人が、文字通り詰め掛けていました。
さて、新大阪駅では、以前からずっと会いたいな〜と思っていた、関西在住のネット仲間さんと待ち合わせをしていました。けっこうネット上での付き合いは長いんですが、もうそれこそ3年位前からずっと「会いたいね〜」といいつつ、機会に恵まれないままきていたもので・・・。

まずは大阪駅へ移動。そこで構内のとあるお店に入り、注文するのは生のジョッキ(笑)。・・・そして入店から約1時間以上、こうして食っちゃべっていたわけで。
やはり、話し出すとなかなか止まりません。無理もないです。積もる話もいろいろありますから。
じゃ、そろそろ、ということで、ホームへ上がりました。
この日は、とにかく485系をはじめとした列車を眺めよう、ということで・・・。

臨時の「雷鳥93号」は、金沢総合車両所の波動用485系Y32編成に2両増結の9連で運転されていました。4号車のグリーン車は、形態的に非常にレアな存在であるサロ489-101。
こちらは、「サンダーバード29号」富山行き。
ワタシ自身いままで車窓からチラッと見ただけだった683系の「サンダーバード」です。ここで会ったが百年目、ということで・・・。
そして、こちらは回送でやってきたお座敷客車「いきいきサロンきのくに」。

ノーマークだったんですがね・・・ここで遭遇してしまいました。
京都総合運転所の485系A06編成が充当されたこちらは「雷鳥31号」金沢行き。
1号車は数を減らしてきているボンネット先頭車・クハ481-122。京都所のボンネットクハでは珍しく、運転台上のライトのランプカバーが撤去されていないことで、ファンの間では人気があります。
こちらは、「北近畿14号」でやってきた福知山運転所183系編成。
同じ183系でも、この車両は485系から交流関係機器を撤去して改番された車両で、関東などで走っている「あずさ」や房総特急などのオリジナル183系車両とは血筋が異なる車両です。
あと、大阪駅で見ていて驚いたのは、女性の乗務員さんがかなり増えていること。こちらは大阪環状線ホームでの光景。
男性社会といわれる鉄道業界ですから大変だとは思いますが、がんばってほしいですね。
夕刻、新大阪駅へ戻ってきました。
ここでも、写真の223系新快速をはじめ、いろいろな車両が見られます。
車両のバラエティという点では、この大阪地区もかなり面白いところだと思います。
最後にこちら。「雷鳥30号」の485系編成を撮影して、タイムアップ。
そろそろ、新幹線ホームへ向かわねば・・・。

現地の人と会えたからこそ、こうしていろいろと撮りまわれたわけで・・・本当にありがたかったです。
新大阪駅の新幹線改札を通りました。
帰路の列車は「ひかり563号」博多行き。もちろん、さきほどの100N系V2編成の折り返し運用です。
発車はさきほどの到着と同じ20番ホームですが・・・。
ホームでは17時から、最後の「グランドひかり」を見送る出発式が始まっていました。運転士さんへの花束贈呈などがあったようですが、ワタシは遅れてきたこともあって、そちらにはとりあえず行かないことに。
それにしても、ホーム上は「グランドひかり」目当ての鉄道ファンらでかなりの混雑になっていました。このホームはもともと片面使用で少し狭い感じになっていますしね。

そこへ、新神戸方からV2編成が入線。それはそれはすごい状態でした・・・。
入線から発車時間まであまり間がなく、外で少し写真を撮っているうちにもう発車時間。
あわてて近くの号車から列車に乗り込みました。
17時14分、列車は新大阪駅を発車しました。
「グランドひかり」にとっては夕闇迫る中、西へ向けて最後の旅路です。

14号車に乗車しましたが、ここでも、さきほど食堂車で相席になったTさん、Kさんと席が近くになって、しばらく話し込んでおりました。
新神戸に停車し、「ひかり563号」は姫路に着きました。
ここで、後から来る500系「のぞみ19号」に道を譲り、6分の停車。ワタシもホームへ降りて少し写真を撮っていました。

実は、この「ひかり563号」にも女性の車掌さんが乗務していまして、ちょうど16号車でドア扱いなどをおこなう運転車掌の役回りでしたので、ワタシはKさんに誘われて列車の最後部へ。その車掌さんに記念撮影をお願いしてしまいました。(^^;)
まぁ、これもこういう「イベント列車」的なときだからこそ、と思うわけですが・・・。
姫路を出た列車は、岡山、広島の順に停車していきます。途中、車内販売から飲み物を買おうと思って車内を動きましたが、相変わらず8号車の売店のところには長い列が・・・。

こちら11号車の案内表示。ちょっとフラッシュが当たってて分かりづらいですが、食堂の満席表示のランプがついていました。昔は100系の「ひかり」に乗るとよく、この表示が点っているのを見たものですが・・・。

この列車が、文字通り新幹線最後の食堂車営業、となってしまうのか・・・。
列車は闇の中を走りつづけています。
この下り「ひかり563号」は上りのように最速ダイヤではありませんが、それでも走りは非常に力強いものを感じました。

1992年の300系「のぞみ」登場、翌年の山陽新幹線乗り入れ以降というのは、山陽新幹線のスピードアップが目に見えて進んだ時期でもありました。「のぞみ」は500系・700系の時代となり、「ひかり」にも700系タイプの「Rail Star」が登場するに至って、「グランドひかり」は一気に凋落してしまいました。
まさか、こんなに早く「グランドひかり」の終焉が訪れるとは、登場当時は思いもしませんでした。
広島に到着しました。

昼間と比べると、ホームで待っているファンの数は少なくなっていました。
車内販売のワゴンがまわってきたので、ちょっと冷たいものがほしいと思い、写真のバニラアイスクリームを買い込みました。
このアイス、非常に濃厚なバニラ味ですが、開けてみるとスプーンが刺さらないような状態で(^^;)、手で包み込んで必死に熱を加えておりました。(笑)

このアイスクリームも、新幹線での思い出を語るうえでは欠かせないアイテムですね。
小郡に停車した列車は、あっという間に新関門トンネルに突入。まもなく、こちらの表示が出てきました。

かつて東京に住んでいた独身時代、月一ペースで帰省していまして、その際によくこの「グランドひかり」を使ったもんでした。
この「次は 小倉」という表示が出ると、「もうすぐ九州なんだ・・・」という、故郷に近づく期待感に胸を躍らせたものです。ですから、この表示には特別な感慨を覚えますね。
トンネルを出ながら減速を続け、「ひかり563号」は小倉駅12番線に到着しました。
ここまで全車指定席できた列車でしたが、ここからは小倉〜博多間下りのみの特例が適用されて、ホームのアナウンスでは空いている席に自由席特急券で座れる旨の案内がされていました。

小倉を出ると、博多まで19分間の「最後の力走」となります。
いよいよ、終点が近づいてきました。

吉塚付近で、鹿児島線快速の813系電車と並走します。
20時25分、「ひかり563号」は博多駅12番線に到着しました。

「グランドひかり」編成の最後の営業運転が、まさしく終わった瞬間です。
1号車付近では引退セレモニーが始まっていましたが、ワタシはここでもそちらには目もくれず・・・というより、ホームの1号車付近には大勢のファンが集まっていて、とても近づける雰囲気ではありませんでした。

こちらは8号車の食堂車。下りでも団体客の食事が3度にわたって用意されていました。
この車両は廃車の運命でしょうが、いつかまた新幹線車内でゆったり温かい食事が取れるようになる日が来ることを望みたいですね。
到着後しばらくして、列車は別れを惜しむ暇もなく博多総合車両所へ回送されていきました。
もうこの姿で、本線上に現れることもないんだろうなぁ・・・寂しくなりますね。
思い入れの多い車両の引退ですので、今回はなんとしても乗りたいということでこの乗車ツアーに参加しましたが、やっぱり乗っておいて正解でした。ワタシなりに、この車両のことを記憶に焼き付けることが出来たと思いますから。
そして、この日帰り行を通して多くの出会いがあったことにも、感謝したいと思います。

さらば、「グランドひかり」。たくさんの思い出をありがとう・・・。
<おわり>