Part1(2006・8)
梅雨もやっと明けて、夏真っ盛り。
今回は、JR全線完乗を目指す私が未乗で残していた、JR西日本の福塩線(福山〜塩町間、78km)への乗車と、昨年新しく呉線に登場した観光列車への乗車をからめた日帰り旅です。
おいしいものも食べますよ〜。(笑)
8月5日朝。

小倉へ出てきました。
ここまで乗車してきた鹿児島本線上り132M列車。415系8両編成の前4両は、国鉄色のFM5編成。
ノーマークでいきなり当たりました。この調子で、きょうの旅も順調にいってほしいなぁと・・・。
まずは、朝の腹ごしらえ。

小倉駅7・8番ホームの立ち食いうどん屋さんで、かしわうどん(310円)。
きょうもいい出汁が出ております。
小倉からは、新幹線で広島へ。

8時6分発、「のぞみ8号」東京行き。JR西日本の700系3000番台B12編成16連でやってきました。
このB編成も、気がつけば15編成まで増備されていました。来年からは次世代車両・N700系量産車の投入が始まる予定なので、もうこれ以上増えることはないと思いますが・・・。
今回は「新幹線回数券」利用なので、1号車自由席に乗車しました。

B編成の内装ですが、JR東海の700系C編成とは別アレンジ。シートの濃いブルーが特徴的です。

夏休みシーズン、しかも土曜日の自由席、ということでどうかなぁと思っていましたが、それほど混雑はしていませんで、小倉からでも楽勝で窓側席に座れました。
少しウトウトしたあと、何か冷たいものが食べたくなり、ワゴンサービスでこちらの抹茶アイス(260円)を購入。

かなり冷え冷えでカチンコチンに凍っていました(笑)ので、懸命に両手で包んで温め、少しずつ解かして食べましたが・・・今度は手のほうがギンギンに冷えてしまって(爆)、大変でした。
途中新山口に停車し、8時59分、「のぞみ6号」は広島に到着。

駅前に出てきました。
まだ9時過ぎですが、もうかなり暑いです。(^^;)
駅前にある、広島電鉄の広島駅前電停には、こちらの車両が停まっていました。

広島電鉄の最新型車両である、5100形「グリーンムーバーマックス」ですね。
国産初の完全超低床電車、ということで、昨年はグッドデザイン賞、今年は鉄道友の会のローレル賞も受賞しました。

そういえば、広電もしばらく乗ってないなぁ・・・。
再び駅構内に目を転じると・・・。

まず目に付いたのが、左上写真の103系電車。
この広島運転所所属E-04編成4連ですが、両先頭車(クハ103-821・828)はかつてJR東日本京葉車両センターに所属し、武蔵野線を走っていた高運転台タイプの車両。会社間の譲渡で、JR西日本へやってきました。
「瀬戸内色」への塗色変更をはじめ、戸袋窓埋め込みなどすっかり西日本仕様に改造されてはいますが、ここ広島エリアを走る103系で、高運転台の先頭車が連結されているのはこのE-04編成だけ、ということで、非常に目立つ存在です。

一方、低運転台タイプの先頭車を使った編成は、ひっきりなしにやってきます。
左下写真の左側は、岡山電車区から昨年広島へ転入してきた車両で、岡山時代のマスカットグリーンの塗色のまま走っています。

この時間帯の広島駅、かなり「103系率」(笑)が高いようですねぇ。
そろそろ、私の乗車する列車の入線時刻になります。

10時を少しまわったころ、7番ホームにその列車が入ってきました。
10時6分発、臨時快速「瀬戸内マリンビュー1号」呉線経由三原行き。それが、目的の列車です。

この「瀬戸内マリンビュー」は、昨年10月から登場した季節運転の列車。ここしばらくは、検査などでの運休を除きほぼ毎日運転となっています。(乗車を考えているみなさん、運転日は最新の時刻表等で事前に確認を!)
広島を基点に、広島〜三原間1往復、その間に三原〜呉間を1往復する運用が組まれています。
車両は、近郊形のキハ47形気動車2両を改造したもので、塗色の変更はもちろん、窓やドアの配置が大きく変わり、海をすべるクルーザーをイメージしたオブジェの取り付けなど外観、内装ともに大幅なリニューアルを受けました。
改造にあたり新番台の7000番台が付番されています。
指定席車両となる1号車・キハ47-7001の車内は、こういう感じ。

海側の座席は、左上写真のボックスシート。
山側の座席は、左下写真のソファシートになっています。

一方、自由席車両となる2号車・キハ47-7002のほうは、キハ47オリジナルに近いシート配置ですが、モケット等は変更されています。
そして、車端部にはフリースペース。

こちらは1号車のフリースペース。海側にはカウンターテーブル、山側にはソファシートが配置され、車内販売スペースもあります。
妻面には、やはり浮き輪のオブジェが。

なお、この列車では全区間で車内販売の営業があり、沿線案内を兼ねたパーサーさんが「マリンメート」として乗務し、販売業務を行っていました。
さて、定刻に広島を出た「瀬戸内マリンビュー1号」は、海田市から呉線へ進みます。
時刻表上は10時51分到着の呉まで無停車ですが、呉線は単線のため、行き違いのための運転停車も数回あります。

呉線内に入ると、こうして瀬戸内海の明媚な景色も見え始めます。
時折、海水浴を楽しんでいる人たちの姿も見えたり・・・。
そういう車窓風景に誘われて、じゃありませんが(笑)、車内販売でビールを購入。
午前中でしたが・・・まぁいいやということで。

クーラーボックスに用意されていたものを渡されましたが・・・いやぁ、ギンギンに冷えてましたよ、ビール!
景色をつまみに、うまい一杯でありました。(^^;)
呉を出た列車は、広に停車し、その先は終点・三原まで各駅停車となります。
自由席車両では、日常の普通列車と同じような感じで、お客さんが頻繁に乗り降りしていますが、こちら指定席はまったりした雰囲気のまま。

時折トンネルに入ると、暖色系の照明を使っている車内はこんな感じに。
いいですねぇ。
車窓からは引き続き、明媚な風景が飛び込んできます。

本当に、天気も良くて、こういう観光列車に乗るには最高の日和でした。
12時27分、「瀬戸内マリンビュー1号」は終点・三原に到着。

列車はすぐさま、折り返し「瀬戸内マリンビュー2号」として呉へ向かいます。

およそ2時間20分の乗車、大いに満喫しました。
のんびり乗って、窓の外を眺めるだけ、それだけでなんだか満たされる感じがするんですよねぇ。なかなかいい列車です。
三原からは、次の目的のために移動。
12時30分発、山陽本線上り、岡山行き5346M列車に乗車。下関車両管理室の115系3000番台4両編成での運転でした。

三原から33分で、列車は福山に到着。
私はここで下車です。
時間も13時過ぎなので、ここで昼食。

駅弁を買い込みました。
「廣島名物 あなごめし」(1100円)。茶飯の上にあなごの蒲焼が載っているシンプルな構成。
味は申し分なし。値段のわりに量が少ないかな、とも思えるんですが、あなごはいまや高級食材でもありますからねぇ。

あっという間に完食し、次のミッションへ進みます。
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