Part1(2006・9)
今回は、この7月に登場した豊肥本線の観光列車「あそ1962」への乗車がメーンの旅です。
「あそ1962」は、昨年8月に惜しまれながら運転を終了した「SLあそBOY」の代替として、熊本〜宮地間で運転を開始した列車。キハ28・58形2両編成を「昭和30年代」のテイストにリニューアルしたものです。
私自身は初乗車となる「あそ1962」と、熊本のうまいものがからんだ旅。さて、参りましょうか。
9月23日朝。
まずは、門司駅から。

仲間たちとの待ち合わせの間に、朝の一杯(笑)、ということで、駅ホームのかしわうどん(310円)の登場です。
わかめおにぎり2個(140円)と。おにぎりも程よい塩味でうまいんですよね。
今回最初に乗車するのは、前夜東京を出発して下ってきたブルトレ「はやぶさ」熊本行き。
もちろん、立席乗車ということになります。

列車はEF81-410の牽引で、関門トンネルから登場。
併結されてきた大分行き「富士」はこの門司で切り離しとなり、「はやぶさ」は門司からの牽引機・ED76-90に導かれて再び走り出します。
門司を出て、ここは東小倉貨物駅の構内。

構内には、こちら。国鉄時代に使われていた貨車、ワサフ8000形(有蓋車)、レサ10000形(冷蔵車)が1両ずつ置かれています。

ここに置かれているレサ10000形は、現在大宮に建設中の鉄道博物館(来年10月開館予定)への収蔵車両としていったんラインナップされましたが、どうやら、同じくここに置かれていた車掌室付きのレムフ10000形(冷蔵車)のほうが大宮へ行くことになったようで・・・。(この収蔵車両変更は、鉄道博物館のプレスリリースでも発表済み)
そのレムフ10000形は、すでに整備のために移動済みです。
小倉に停車した後、「はやぶさ」は途中の赤間で運転停車。
後続の「ソニック8号」博多行きを先に通します。同列車はきょう、883系Ao-3編成リニューアル車での運転でした。
列車は博多へ。
九州新幹線の博多延伸に向け、駅構内は在来線の改良工事が進みつつあります。

休みの日ということもあってか、多くの鉄道ファンが「はやぶさ」を撮影していました。
昨年から今年にかけて、ブルトレがかなり削減されてきましたから、やはり危機感の現れだろうと思いますが。
肥前旭付近。

沿線では、九州新幹線の高架工事がたけなわ。
しかしながら、先日の台風13号による強風で、一部の足場や鉄筋がなぎ倒されているところも見かけました。
この台風13号では、宮崎・延岡で485系特急「にちりん9号」が竜巻によって脱線する事故もありましたが、自然の猛威は人間の想像をはるかに超えるエネルギーで襲い掛かってきます。
米の収穫が進みつつある沿線を眺めながら、列車は南下。

11時48分、「はやぶさ」は終点の熊本駅2番ホームに到着しました。
ここからは、列車を乗り継いで阿蘇方面へ。

熊本からは、豊肥本線肥後大津行きの1445M列車に乗車。熊本車両センター所属の815系電車NT3編成2連での運転でした。

この電車に終点まで乗車し、肥後大津でさらに、12時32分発、431D列車宮地行きに乗り継ぎとなります。
431Dに乗り換えたところで、熊本駅で買ってきた「味処仁志甲」の地鶏めしのおむすびで昼食とします。

鶏のダシがよく効いてます。具材に使われているゴボウにも味がしみてまして、実にうまかったです。(^^;)
こちらは、途中の立野にて。
キハ140形+キハ31形の2両編成で運転の431Dは、ここでキハ147形2両で運転の肥後大津行き434Dとの行き違い。

そして、立野といえば、スイッチバック。
立野駅を発車して、退行しながら登り。引上線に入り、そこからさらに折り返して山登りを続けていきます。
阿蘇の大カルデラのなかを進み、13時23分、431Dは阿蘇駅に到着。

ここで駅前に出てきたのは、私にとってはかなり久々でした。

ここ阿蘇では、駅から程近い「夢の湯」にて入浴、というミッションがありまして、私は足湯のほうにつからせてもらうことにしました。
ちなみに、足湯だけだと無料で利用できます・・・ただし、足を拭くタオルなどは自前となりますがね・・・。
阿蘇駅からは、14時7分発の433D列車に乗り、2駅先の宮地へ向かいます。

到着すると、まず目に入るのが、昨年まで「SLあそBOY」で使用されていたターンテーブル。
ここに再びSLが載る日は、果たしてくるのか・・・?
そして、駅構内には、このあと乗車する「あそ1962」の編成が、すでに待機しておりました。

一行はこのあと、駅前でお茶したあと、帰りの列車に備えての買出しを済ませ、再び駅に入りました。
駅へ戻ると、「あそ1962」の編成はすでにホームに横付けされておりました。
さっそく、車内へ入ってみます。

1号車・2号車とも、こちらのカウンターバーが設置されています。
ここは自転車置き場を兼ねているんですが、どうやらきょうは自転車はいないみたいですね・・・。
こちらが、シート。
シートそのものの形状は、かつて急行形として使われていた当時のまま。モケット張替え、フレームの塗り替えが行われていて、テーブルの設置もされていました。

そうこうしているうちに、発車時刻の15時37分が近づいてきました。
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