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Part2(2005・4)
列車は、外輪山の谷間を走って、さらに高度を上げていきます。

ふっとエンジンの音が緩んだとき、列車はすでに阿蘇カルデラの中に入っていました。

何よりも、本当に天気が良くて、気持ちのいい景色が見られたのが良かったですねぇ。
前回、「SLあそBOY」で来た4年前の時は、あいにくの空模様でしたのでね・・・。
こちらは、阿蘇駅。

早くも、鯉のぼりが上がっているのが見えますね。
都会では上げる場所がない、ということであまり見られない鯉のぼりですが、こうして風になびく鯉のぼりを見ると、なんだかホッとします。
14時12分、433Dは終点・宮地に到着しました。

駅の構内には・・・。
左下写真。「あそBOY」用の50系客車3両編成が停まっています。
そして、その向こう側には・・・DE10形ディーゼル機関車が停まっていますね。
DL牽引、ということで、SL用のこちらの転車台は、この日は出番なし。
早く、出番が来るように祈りたいものですが。
いったん、改札を出ました。

こちらが、宮地駅の駅舎です。
近くにある阿蘇神社を意識してか、建物は社殿風になっています。
このあと、駅近くのスーパーで買い出しをして、駅へ戻ってきました。

宮地駅の改札口には、このようにDL牽引となることについての案内とお詫びの貼り紙が出されていました。
私を含めたオフ会参加者の多くは、DL牽引確定前に指定券を購入したので、通常の「SLあそBOY」の指定券(SL料金込み800円)を持っていたんですが、DL牽引が決まったあとで指定券を買ってきた人は、こちらの指定券を持ってやってきました。

席番や発行駅等は隠させてもらいましたが、列車名が「ディーゼルあそBOY号」となっていますねぇ。しかも、料金は座席指定料金だけの300円。
マルスの発券システムには、どうやらこのDL牽引をあらかじめ想定した設定がされているようですね。
駅に入ると、「あそBOY」の編成はすでにホームに横付けされていました。
牽引機は、熊本運輸センター所属のDE10-1753。

車内は、もちろんウエスタンスタイル。
ボックスシートですが、間にテーブルが設置されており、足元には余裕があります。

そろそろ発車ですね。
発車したら、もちろん、アレ、ですよね。(笑)
15時21分に、「あそBOY」は宮地を発車。

ということで、ここからは宴会の始まり〜!(爆)

宮地駅前のスーパーで買い込んできたものというのは、左上写真に写っているように、ポテトサラダなどの惣菜類に加えて、地鶏のたたき、さらには、熊本ということで、写真の上のほう、馬刺しも登場!
さすがに熊本、この馬刺しも非常にお安い値段で買い込んできました。これだけの量を、たとえば博多あたりの居酒屋で食べたら、相当いい値段しますからねぇ。

そして、買ってきた発泡酒で乾杯〜!
列車は、ゆっくりとカルデラの中を走っていきます。

途中では、左写真のように、パラグライダーが飛んでいる光景も見られました。
大自然、みんな満喫してますねぇ。
そういう私たちは、早くも2回目の乾杯!(爆)

今回は、車内で販売されているこちらのボトルビールです。
列車は、外輪山の谷間を下り始めていました。

最後尾の展望デッキに出てきました。

窓をあけて、外からの風を浴びます。
これが実に気持ちいいんですわねぇ。
ビールを飲んで、若干顔が火照ってるせいもあるんでしょうが。

桜の咲く姿を眺めながら、というのは、この時期だけの贅沢です。
まもなく、立野。
列車はスイッチバックの引上げ線に入り、ここからバックで駅へ入っていきます。
機関車牽引ですので、最後尾の展望デッキに車掌さんがやってきて、安全確認をしながらのバック運転となります。
ビールもなくなり、今度は焼酎が登場。
つまみ類や、こちらも車内で販売されているポップコーンも登場してきました。

沿線の景色は、というと、やはり春爛漫。
菜の花の絨毯の上に、桜。
窓越しの撮影で、たまたま窓が少し汚れていたのが良かったのか、ソフトフィルターをかけたかのような写り方になりました。
食っちゃべっているうちに、はやくも列車は平成を通過。

最後尾のデッキに、また出てきました。
もう着いちゃうのかぁ・・・なんだか急に名残惜しくなりましたねぇ。
17時22分、「あそBOY」は終点・熊本に到着しました。

SL牽引でなかったのは返す返すも残念でしたが、そのおかげか、他のお客さんが少なく、くつろいで過ごすことができました。

ちなみに、私が持っていた「SLあそBOY」の指定券は、指定券を買った後でSL牽引が取りやめになったため、払い戻しとなりました。(^^;)
ここからですが、18時10分発、特急「有明36号」に乗車して帰路につきます。
787系BM15編成6連、いまや唯一の原色「つばめ」塗装の編成です。

この時間の上り「有明」、3月1日のダイヤ改正前までは博多止まりだったんですが、現在は門司港行きとなっています。
ダイヤ改正でブルトレ「さくら」が廃止となり、「はやぶさ」の時刻が「富士」の時刻にあわせて繰り上がったために、門司港延長が可能になったんですね。ダイヤ改正前の上り「さくら・はやぶさ」の博多発車時刻は、現在の「有明36号」の博多発車時刻と同じ19時44分、でしたから。
「有明36号」では、1号車グリーン車の個室「サロンコンパートメント」を利用することにしていました。

左上写真、かつては個室の使用を示すために、「在室」を表示する札をドアノブにかけていましたが、いまは「空室」「使用中」を表示できるスライド式の表示になっています。
「まだ食うのか?」(笑)と言われそうですが、この車内でも、熊本駅で買い込んできた「味処仁志甲」の地鶏飯の弁当を肴に、また焼酎で乾杯!
SL列車ではなかったですが、ただ「DLあそBOY」もなかなかいいもんでしたよ。
花咲く春のいい季節の乗り鉄。いい時間を過ごしました。
<おわり>