Part1(2003・8)
2003年8月23日。この日、九州新幹線の川内車両基地において、新型車両800系「つばめ」の車両見学会が行われました。
2000人の参加者をJR九州が事前公募したんですが、それには7倍以上の応募が殺到! 私は幸いにして、当選することができたので、晴れて完成したばかりの800系との「初対面」を果たすことができるようになりました。(車両工場から海上輸送されるところは見ていますが、まぁそれは別として・・・)
折りしも、その九州新幹線部分開業区間の新八代〜鹿児島中央(現・西鹿児島)の開業日が2003年3月13日と発表され、開業へのカウントダウンも本格的になろうとする時期。いやがおうでも新車への期待が・・・。
黒崎から「かもめ5号」に乗って博多へ出てきました。車両は、885系「白いかもめ」のSM2編成6連。
この日の「かもめ5号」、博多までは女性の運転士さんがハンドルを握っていました。最近時たま見かけるんですが、がんばってほしいものですね。
しばらく待っていると、こちらの列車が到着。
直方から筑豊・篠栗線経由でやってくる特急「かいおう1号」ですが、この日は黒い外装にリニューアルされた「ニューつばめ」のBk-13編成(通常7連)が、3号車のサハ787-116を脱車した状態の6両編成で運用されていました。
私はとりあえず、川内へ向けて下ることにします。
写真は、私が乗車する「つばめ3号」の入線風景。客室乗務員さんが一礼して列車を迎えます。

この日の「つばめ3号」(前7両)は、787系「ニューつばめ」のもっとも最近のリニューアル車であるBk-7編成でした。
でもって、乗ったのはグリーン車だったり・・・。(^^;)

私自身、リニューアル後の「つばめ」グリーン車に乗るのはこれが初めてでした。
車内はこのとおりで、シートのモケットが茶色系の新しいものに取り替えられ(このモケット、車内で売られている「つばめ弁当」の外装と同じデザインですね)、よりシックな感じに変化しています。
しかしながら、グリーン車内でのサービスは、もちろん以前のまま。

シートのオーディオサービス用ユニットも、しっかり残っていました。
ドリンクとおしぼりのサービスも。この日は下車するまでに3回もオーダーをとってもらいました。アイスコーヒーに始まり、冷たいお茶、そして最後はホットコーヒー・・・。(^^;)

このほか、雑誌のサービス、ひざかけ用の毛布のサービス、沿線の駅弁をお客さんの希望時間に届けるサービスなど、客室乗務員さんは本当にいろいろと気を遣っている様子でした。
列車は鳥栖、久留米、大牟田と停車し、熊本県内へ。
長洲付近で少し曇り空になりましたが、それを除けばいい天気。
山の木々や水田の稲の緑が、本当にまぶしいくらいです。
列車は順調に走り、新八代の新幹線駅へのアプローチ線の分岐部にかかります。
すでに本線から分岐するポイントも整備されてきて、工事はもう最終段階、といった様相です。
八代を出てしばらく走ると、当HPで何度もとりあげた八代海を望む車窓風景。
やはり、晴れた日に眺めるのが一番いいですね。天草の島々も望めました。
さて、少しおなかが空いてきたので、ワゴンサービスの客室乗務員さんに「何か軽く食べられるようなものは?」と尋ねたところ、こちらの品が出てきました。こちらは「つばめ」車内限定販売の「つばめフェルンク」(160円)。パンの中にはバニラやシナモンの香りがつけられたヘーゼルナッツや、チョコ・クッキーのクランチが詰め込まれています。
確かに、小腹が空いた時にはちょうどいい感じでした。
新幹線の線路や駅設備も、もうかなり出来上がっています。
写真の場所は新水俣駅。もう、ホーム部分はほぼ完成、といった感じで、1階部分の駅コンコースの整備が進んでいました。

そういえば、当初は仮称扱いだった新八代、新水俣の両駅名は、それぞれ正式な駅名として決定されていますね。この両駅には在来線(新水俣は「肥薩おれんじ鉄道」の駅になりますが)の駅も新規に併設されることになっており、そちらの整備も進んでいます。
車内でまったりと時間を過ごしているうちに、もう列車は川内へ。
ビュッフェがない列車での時間の使い方、やはりどうしても違ってきますよね。

下車直前、デッキで客室乗務員さんがこちらのキャンディをサービスしてくれました。よく見ると、包みの袋のデザイン、これは新幹線「つばめ」のロゴマーク・・・。
もう、こちらへのシフトを始めているわけなんですね。
「つばめ3号」は2分ほど遅れて川内に到着しました。
いやぁ〜暑いですなぁ。日射しも強くほんとに、厳しい残暑という言葉がぴったり合うような暑さでした。
駅前広場に出てきました。
川内駅舎は新幹線の開業に向けて建て替えの真っ最中。改札は仮駅舎、ということになっていました。橋上駅舎になるとのことですが、いやしかし、かなり大型の駅舎ですなぁ。
あまりに日射しが強いので、まずは昼食をと駅前の定食屋さんに入り、食事をしながらしばらく涼んでおりました。
それでも、なんとか暑さをしのごうと、仮駅舎前のキヨスクでこちらを買い込みました・・・そう、これは「ベビー白熊」(439円)。
日陰に入って食べましたが、やっぱり氷をガツガツと食べていると、しばし暑さを忘れます。(笑)
さて、今回の同行者であるネット仲間が後続の列車で到着し、いよいよ新幹線車両基地へ移動です。
駅前広場からは、見学者専用の無料シャトルバスが運行されていましたので、そちらに乗り込みます。

いよいよ、注目の800系「つばめ」とのご対面、となります。
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