(2023・5)
5月14日、JR貨物下関駅構内にて、「貨物鉄道輸送150年記念 JR貨物フェスティバル in 下関」が開催されました。
旅客鉄道営業が始まった翌年の1873年9月15日、当時の新橋~横浜間で貨物列車の運行が開始されたとのこと。それから150周年にあたるということで、JR貨物では今年、各地で一般公開イベントなどを開催しています。今回はその一環で、下関駅の貨物エリアを一般公開し、機関車の展示などを行いました。
ワタシ自身、下関駅の貨物エリアは、山陽本線の築堤上を走る列車のなかから見るだけの場所だったわけですが、今回はそこに入れるということでですねぇ・・・せっかくの機会なので、少し覗いてみることにしました。
なお、下関の旅客駅から貨物エリアまでは、この日有料のシャトルバスが運行されていましたが、それほど遠いエリアでもないので、ワタシは歩いて行くことに・・・その様子はこちらも参照ください。
まずは朝。

箱崎8時8分発、普通132M列車門司港行きに乗車。811系8両での運転、前4両はPM1511編成でした。
さすがに日曜午前のこの時間、車内はわりとお客さん少なめでした。
途中の古賀で、後続の快速列車に乗り換えます。

古賀8時31分発、快速4220M列車門司港行き、こちらは817系3000番台9両での運転、前3両はVM3003編成でした。
最近は、この817系3000番台のみで9両編成、という列車を見かける機会が増えましたね。
途中の赤間では、後からやってきた大分行き「ソニック7号」の883系Ao-1編成が先に発車となります。
特急で慌てていくほどのこともないので、のんびりとホームでスナップタイム・・・。

赤間を発車した車内からは、引き続き麦秋の景色。
そろそろ刈り入れ時期でしょうかね。
4220Mを門司で降りました。

ここからは、下関へ渡るため再度乗り換え。
門司9時37分発、普通5144M列車下関行き、415系Fo-1518編成4連での運転でした。
こちらもそこまで混みあうことはありませんでした。
5144Mは関門トンネルを通り、門司から6分で下関駅7番ホームに到着です。

向かい側の6番ホームでは、9時45分発、山陰線の普通856D列車小串行きが接続を待っているとのことでしたが・・・あらー、気動車はあんな向こうのほうに停まってますね。ずいぶんとずれた位置で待つようになってるんですね。
さて、先述したように今回、会場までの有料シャトルバスには乗らず、歩いていくことにしましたので、ワタシと同行の中1娘は、駅を出て南の方角へ歩き始めました。

こちら方面はですねぇ、クルマではきたことのあるエリアなんですが、歩いたことはなかったんでですねぇ。けっこう初めての景色、という感じでした。
しばらく歩いて行くと、こちら。

サンデン交通バスの東大和待機車庫です。
そこに、西鉄の高速バス車両が停まっているのが見えていますが・・・おそらく、福岡~下関線で運用されているバスでしょうね。ここを折り返し待ちの待機に使っているようです。
さらに行くと・・・。

下関駅バスターミナルからやってきた有料シャトルバスが、お客さんを降ろしている場面に遭遇。
サンデン交通バスの青い車体が停まっていました。けっこう続々と降りてきていましたね。
これに乗ると片道おとな220円・・・まぁ、距離的にも、歩いて運動して節約、でよかったかなと。(^^;
ということで、会場の前まで到着しました。
既に公開は始まっていましたので、さっさと中へ。
下関駅の貨物エリアへは、初めて足を踏み入れました。

入口のゲートは、なんとコンテナを積み上げてつくってありました。
会場内には、さっそくこちらが。

門司機関区所属のEH500-45と、吹田機関区所属のEF210-337が、並べて展示されていました。
関門間の貨物牽引の主役である金太郎と、山陽路の貨物牽引のエースである桃太郎(しかも、瀬野~八本松間の補機運用にも対応した300番台)とが並んでいて、JR世代の機関車の競演ということになりました。

この2両は運転台公開が行われていましたが、開場直後にもかかわらず、すでに長蛇の列になっていました。家族連れが多かったですからね、小さい子たちはぜひとも見たいでしょう。
少し離れたところに、駅構内での貨車入換を担当しているDB500-1の姿がありました。
DB500という機関車は、2軸駆動の液体式ディーゼル機関車。JR貨物では入換機の標準がハイブリッド式のHD300形へ移行していますが、そのHD300を入れるほどでもない小規模な駅の入換用として、このDB500を投入しています。これまでに、この1号機と、50番台3両の計4両のみの製造となっています。

DB500を間近で見るのも、初めてでしたねぇ。
駅構内には、さまざまなブースが出され、グッズや鉄道部品などの販売が行われていました。
こちら、部品販売のブースにあった、ディーゼル機関車DE10-1577のナンバープレート。岡山機関区所属を最後に廃車となったDE10-1577は、2015年1月に広島車両所で解体されているようなんですが、その機関車のプレートが、残されていたんですね。
このあと、オークションにかけられたのかな・・・。
短時間で会場内をザっと回ってきて、後もあるので長居をせずに退散することにしました。

戻りも歩くことにしたんですが、来るときとは別の道のりにして、山陽本線西側のほうを通ることに。
写真は、山陽本線が本州から彦島へ渡る橋梁部分を下から。この橋梁を渡り切った彦島側は、JR九州の管轄区間になっています。
山陽本線の西側、JR西日本の下関総合車両所運用検修センターを回り込む形で歩いて行きます。

左上写真、建屋内で、機関車たちが休んでいるのが見えますね。左がDE10-1076、右がEF65-1126。

左下写真、105系のクモハ105形が、2両つなげて置かれているのが見えていました。
最近下関に来るたびに思いますが、留置線にいる車両も、以前と比べると減った印象ですねぇ。留置線も以前と比べて減っているようですし。
しばし歩いて、旅客駅の方まで帰ってきました。

九州へ戻ることになるんですが、その前にお昼にしようか、ということで・・・。
駅に近い、シーモール下関専門店街の地下へやってきました。

こちら、「かめや」に立ち寄ります。
以前も旅行記で書きましたが、この「かめや」というお店、ワタシが子供の頃によくおふくろに連れられて来ていた店です。逆にいうと、それくらいここに昔からあるお店なんですね。

ということで、今回は、お店の名物である「たこそば」(大=焼そば1玉とたこ焼6個、680円・税込)をいただくことにしました。
太めの麺の焼そばと、たこ焼が一皿に載っているという品。たこ焼にはソースに加えてからしマヨネーズがかかっているんですが、これがなかなかいい感じでですねぇ。からしマヨネーズの一部が焼そばにもかかり、ちょっとピリ辛になるのがまたいいんですわ・・・。
もろに粉物かぶりなんですけど、たまにこういうの、食べたくなりますよね?(^^;
お昼を済ませて、移動開始です。

下関11時31分発、普通5159M列車小倉行き。折り返しの車両としてやってきたのは、先ほど5144Mで乗車した415系Fo-1518編成でした。

列車の中から、先ほど訪ねた貨物エリアの様子を見ると、なんだか来場者がさらに増えてる感じがしますね・・・。
早いうちに訪ねておいて正解だったようです。
11時38分に、5159Mは門司に到着。

ここからですが・・・。
ちょうどこの日は「母の日」でして、門司の実家にいるおふくろのところに、花を持っていこうと思って、おふくろには知らせずに、街の花屋さんでカーネーションの花束を買い、実家へ持っていきました。
事前に連絡すると、食べ物を用意したりいろいろ気を遣わせてしまうんで、あえてサプライズの形にしたんですが、なんということか、この日に限っておふくろが実家におりませんで・・・。(^^;
やむなく、花束を実家に置き、バスで引き上げようとして、バス停で戻りのバスを待っていたところに、おふくろが買い物から戻ってきましてね。とりあえず、挨拶だけはすることができました。
まぁ、よかったかな。(^^;
門司駅まで戻り、あとは帰りの行程です。

門司で列車を待つ間、上り方を見てみます。
関門トンネルの門司側入口の横には、昨年9月から疎開留置されている415系鋼製車4編成が、そのまま置かれていました。
このところ、他所で疎開留置されていた415系鋼製車が、小倉総合車両センターへ廃車回送されていっていますんで、ここにいる車両たちも果たしていつまで・・・という感じなんですけども。
帰りの列車がやってきました。

門司13時31分発、区間快速(福間→鳥栖間快速)4129M列車久留米行き、817系3000番台VM3008+VM3002+VM3010編成計9両での運転でした。
ここでまた、9両全車が817系3000番台という列車に当たってしまいました。(^^;
門司を出てすぐ。

門司機関区の横を通りかかりますが、目についたのが、写真のEF81形4両が連結されて置かれている場面。置かれている場所は、この間、機関車の解体場所として使われているあたりです。
どうやら、EF81-502・503の2両を、富山更新色の716・717の2両がサンドしているようでした。いずれもすでに車籍はなく、いつ解体となってもおかしくない状況ではあるんですが・・・。
4129Mは福間までは各駅停車になります。

とにかく、天気が良かったんでですねぇ。
窓越しに見る青空が眩しいくらいでした。
しばしのんびりと、列車に揺られて・・・。
こちらは途中の赤間。
ここでは、後続の883系「ソニック30号」博多行きの通過を待ちます。
特急に乗ってさっさと帰る手もあるにはありましたが、まぁそう慌てなくてもよかろうと。
4129Mが福間から快速運転になるので、途中の古賀で、福間始発でやってくる普通列車に乗り継ぎました。

古賀14時49分発、普通2157M列車鳥栖行き。車両は817系3000番台VM3009+VM3005編成計6両。
なんと、こちらも全車817系3000番台だ・・・。(^^;
2157Mは順調に走り、多々良川を渡るところまできました。
南の方には、なんだか夏のような雲が湧きたってきていました。本当に天気がよくなって、日射しが出ると暑くなりますね、この時期は。
こちらは、福岡市地下鉄箱崎線・西鉄貝塚線の貝塚駅があるあたり。

近隣の九大箱崎キャンパス跡地の再開発に伴い、この場所にはJR側にも駅が設けられることになっていますが、つい先日、駅の開設目標時期が2年繰り下がって2027年になるという発表が、JR九州からありましたね。
15時8分、2157Mは箱崎に到着しました。
ワタシたちはここで下車です。

このあとは、また晩飯の買い出しをして帰りましょう。
JR貨物主催のイベントというのも、なかなか参加の機会がないんですが、今回は近場の下関で開催ということだったので、やはり気になって出掛けてきました。ちょっとの滞在でしたが、やはり間近で車両を見られるというのはいいもんですね。DB500-1という、全国的にも稀少な二軸駆動のDLもいましたし、いい機会になりました。鉄道系のイベントというと、やはり「鉄道の日」がある秋のイメージが強いですが、暖かくなってくるこの時期の開催もなかなかいいと思います。

少しずつ、昼間の気温が上がっていますが、まだまだいい季節なんで、しっかりお出かけ楽しみたいですね。
<おわり>