(2023・3)
今回は、街から近くて手軽に登れる、筑紫野市の天拝山へ登山したときの様子です。
天拝山は標高258mの低山。かつて左遷され太宰府へ流されてきた菅原道真が、自らの無罪を訴えるため何度も登頂して天を拝したというのが、その名の由来と言われています。登山道もきちんと整備されていて、初心者でも登りやすいことで知られます。
ワタシ自身も、3年前に2度ほど登っていましたが、今回は約2年半ぶりに、この山へ登ってみることにしました。今回も小6娘と2人での山行です。

なお、山登り部分の様子はこちらも参照ください。
3月19日朝。
まずは箱崎駅から8時48分発、普通135M列車鳥栖行きに乗車します。
813系RM2233+2213編成計6両での運転でした。
135Mの車内は博多まではけっこう混んでいましたが、博多でかなりの数が降りていったので、ここで着席することができました。

博多を出ると、竹下から出区するキハ72系編成と遭遇。「ゆふいんの森1号」となるために博多へ向かうところですね。

南福岡車両区竹下車両派出の構内には、出区を待つキロシ47形「或る列車」編成の姿も見えていました。
9時22分、135Mは二日市に到着しました。

列車を降りて跨線橋へ上ってみると、そこには、以前はなかった「東口」「西口」の案内表示が。

そうだ、昨年2022年12月に、新しく西口の供用が始まっていたんでした。
西口改札のほうへ出ることにしました。西口改札には駅員の配置はなく、改札を出る手前の精算機は、リモートで係員が対応するタイプになっていました。
ということで、初めて二日市駅の西口へ出てきました。
ロータリーも整備され、車が乗り入れできるようになっていました。

この西口の整備は、地元からも要望が出ていたものではありましたが、一方で駅の東西を自由に行き来できる通路の整備まではされていません。

とりあえず、山へ向かいますかね。
二日市駅の西口から出ると、二日市温泉がとても近く感じました。
あっという間に博多湯の前へ。ここへは何度か立ち寄り湯をしにきたことがあります。

従来は二日市駅からだと、東口へ出てから踏切を渡るために、けっこう遠回りをせざるを得ませんでしたのでね。
このくらいの距離感だったら、歩きでも楽に来れちゃうなぁ。
二日市温泉といえば、こちら、大丸別荘の前を通過しました。
大丸別荘といえば先日、温泉の風呂のお湯の交換を怠っていたことが問題となりましたね。
このお湯の件はもちろんあってはいけない話ではありますが、コロナウイルス禍や昨今の燃料代の高騰などもあり、温泉旅館の経営環境が厳しさを増しているなかでもありますのでねぇ。公的な援助も含め、何とかならなかったのか、という思いがないわけではありません。
さらに進むと、こちら。
天拝山歴史自然公園ですね。

桜の木も多いエリアですが、花が咲き出していました。
前日に福岡地方気象台が、福岡での桜(ソメイヨシノ)の開花を宣言しました。これから短い桜の花のシーズンですね。
自然公園を抜けて、いよいよ本格的に山へ登ります。
先にも書きましたが、この天拝山の登山道は整備がきちんとされていて、8合目を過ぎたあたりまで砂利道で行けてしまうんで、わりと登りやすいですよね。
しばらくいいペースで登っていって、途中にあるこちらで小休止。

山の中腹にある、荒穂神社です。
今回の山行の無事を祈ってお詣りしてきました。
8合目を過ぎて少し行くと、いよいよ佳境の階段上り。
ここから山頂までの間に、436段の階段があります。
まぁさすがにここでスピードは落ちるんですが、ちょっとずつ休憩して息を整えながら登っていきます。
436段のうち、300段めまできました。
やはり、こういう目安があると、気分的にはかなり楽ですよね。
あとちょっと・・・。
標高258m、天拝山の山頂に到着しました。
二日市駅の西口を出てきたのが9時25分、山頂に着いたのが10時15分ということで、わずかに50分!
1時間もかからずに山頂まで来れてしまうというのは、やはり手軽な印象ですよね。
この近さゆえに、家族連れの登山者も多いんですよね。
山頂の展望台からの眺め。

左上写真は福岡空港方面。ワタシが住んでいる箱崎もこちらの方角です。

一方、左下写真では、先ほど出発してきた二日市駅西口が見えています。あそこからここまで来たんだなぁ・・・。
やっぱり、西口からだと、ここまで来るのがかなり近く感じました。
下りは一気に降りて行きます。

そういえば、山を登る前に飲み物を仕入れてくるのを忘れていまして。(笑)
同行の小6娘が「喉乾いた~」と言い出しましたんで、こりゃ早く降りてどうにかしないとなと・・・。
山を降りてきて、武蔵寺に立ち寄りました。
ここは、4月に藤まつりが行われることで有名で、4月29日の「藤供養」にあわせてJR九州ウォーキングが開催されたりしていましたので、何度も来たことがあります。
さすがに、メインのノダフジの藤棚はまだまだの状態でしたが、これが1ヶ月もすると見頃になってるんだろうなぁ・・・。
武蔵寺を出て、近くのこちらへ立ち寄りました。

「古民家cafe 華蔵」。
以前来たときから、ここにカフェがあるのは知っていたんですが、立ち寄る機会がありませんでした。
ちょっとランチには早いんで、飲み物だけど思って入ってみました。訊いてみると、ランチは予約でいっぱいのようでしたが、その前の短時間であれば大丈夫、とのことだったので、さっそく席につきました。

ジャズが流れる、古民家リノベーションの空間。なんだかとても落ち着きますね。
そんななかで、ブレンドコーヒーをいただきました。お茶請けには、ベルギーのメーカー「ポピーズ」のカラメルビスケットが登場。
娘は、自家製レモンスカッシュを注文、「おいしい」と言いながら飲んでいました。

短時間ですが、寛ぐことができました。
山から降りてきて、温泉街を通過し、二日市駅北方の踏切で鹿児島本線を横断します。

そろそろお昼を探す時間。
今回は、JRの二日市から少し離れた西鉄二日市駅のほうまで歩いてみることにしました。
その途中に、こちら。

大賀酒造。1673(延宝元)年創業、福岡県内ではもっとも古い造り酒屋といわれています。「玉出泉」の銘柄で知られていますね。
ここも、以前からウォーキングで来ていたのでよく知っていますが、この日はお休み。

ちなみに、4月15・16日には蔵開きが行われる予定とか。
さらに歩いて、西鉄二日市駅までやってきました。

このあたりにいくつか飲食店があるのは知っていましたが、この日曜の昼に営業しているお店となると、やはり限られるんですよね・・・。
そんななかで見つけたのが、駅に近いビルの1階にあるこちら、「Amoha Cafe」でした。
カフェでランチをやっている、ということだったんですが、入口横にかけられたタペストリーに「#辛麺に、溺れたい。」と書かれている・・・おぉ、ここは辛麺推しなのかな?(笑)

とりあえず、入ってみました。
メニューを見てみると、親子丼やお肉の丼、茶そばサラダsetなどが並ぶ中に、やはり「辛麺set」の文字。しかも、辛さが0辛から5辛まで6段階で調整可能らしい・・・。
じゃあ、ということで、ワタシは辛麺set、辛麺の辛さは、中辛より少し辛いという3辛でいただくことに。娘は「ねぎバタハラミ丼」をチョイスしていました。

出てきた辛麺が、左下写真。
なかなかに赤いですなぁ。スライスされたニンニクも入っています。
食べてみると、最初は旨みがきて、あとから辛味が襲ってきます。ただまぁ、この辛さは十分に許容範囲。少し口のまわりがピリピリしましたが、無事に完食し、しばらく残ったスープをレンゲですくって飲んでいました。
多少辛くても、旨みがしっかりあるといけちゃうんですよね。

休日だし、昼からビールといきたいところでしたが、この日は夕方に車検を終えたマイカーをディーラーに取りに行かないといけなかったので、呑むわけにいかなかったのがちょっと悲しかった・・・。(^^;
お昼を食べ終わって、再び歩いてJRの二日市駅へ。

12時55分発、二日市始発の普通2158M列車福間行きに乗車しました。車両は811系PM6編成4連でした。
当駅始発なんで、余裕をもって座れました。(^^;
ちょっと疲れが出て、少し居眠りしたりしてる間に、列車は13時28分、箱崎に到着。
さっさと帰りましょう。
2年半ぶりの天拝山登山だったんですが、本当にいい運動になりました。
なにより、街から近くて、先に書いたように駅から1時間くらいで山頂まで行けてしまう、本当に手軽に登れてしまうところなんですよね。
平野になって開けている福岡近郊ですが、この天拝山もそうだし、昨年行ったこちらの山もそうだし、街から近い低山がいろいろあるんですよね。ウォーキングや街歩きと並行して、そういう低山めぐりもいろいろしていきたいなぁと思います。
<おわり>