(2022・11)
今回は、10月15日に宇美駅スタート・ゴールで行われたJR九州ウォーキングのコースの事後補習、ということになります。
宇美駅から歩いてでも登りに行ける、井野山(標高236m)への登山を組み込んだコースだったんですが、土曜日開催だったもんで休みが取れず、とても残念でした。以前から登りたいなと思っていたところでもあったんで、この際、事後補習で行ってみるかと。
この日も土曜日昼まで仕事だったんですが、手近なところなんで午後からでも行けるだろうということで、スポーツクラブの練習が終わって引き上げてきた小3末娘も連れて、歩きに行ってみました。

なお、ウォーキング部分についてはこちらも参照ください。
11月26日、昼まで仕事を終えて帰宅して、末娘を連れて箱崎駅まで出てきました。
箱崎駅の駅舎内にある「ファミリーマート」が、24日にリニューアルオープンしたばかりで、オープンセールでおにぎり全品50円引きになっていましたんで、お昼としておにぎりをいくつか買い込み、末娘と電車待ちの間に食べました。
何はともあれ、腹が減っては戦が出来ぬ・・・。(笑)
箱崎14時8分発、普通2153M列車福間行きに乗車しました。813系RM2207+RM3427編成計6両での運転でした。

まずは一駅乗車して・・・。
吉塚で、14時14分発、普通2652H列車直方行きに乗り換えます。813系RG17編成3連での運転でした。
3分乗り換えでしたが無事に間に合いました。
席がけっこう埋まっていたんで、立って前面展望を。

この日はけっこういい天気で、日なたに出ると暑いくらいでした。
この時期のこういう状況って、上着の取り扱いでけっこう迷うんですが、日が落ちてからの帰宅になる可能性も考えて、上着をリュックに入れてきました。
14時21分、2652Hは長者原に到着。
ここで再び乗り換えです。

到着したホームの吉塚方にある階段を上って、乗り換え先のホームへ向かいます。
ここ長者原からは香椎線に乗り換え。
14時30分発、普通5755C列車宇美行きに乗車します。
「DENCHA」こと、BEC819系ZG5311編成2連でやってきました。

自動運転対応の5300番台の編成ということで、この列車は自動運転での運行となっていました。
運転士さんは乗車していますが、基本的に操作は発車の際のボタン操作のみ。もちろん、非常時にはブレーキ操作も行いますが。
滑らかな走行だったと思います。
乗車しているうちに徐々にお客さんが減って行って、終点の宇美が近づくと、かなり空いてきました。

やがて、終点の宇美駅が見えてきました。
いまや線路はホームのある1線のみです。
14時43分、5755Cは終点の宇美に到着です。
香椎線も「DENCHA」での運転になって既に3年半以上が経過しました。気動車の記憶はどんどん遠くなっています。
駅前へ出て、さっそく歩き始めました。

写真の場所は、かつて国鉄勝田線の宇美駅があったあたり。
この春、このときに歩いているんですが、廃線からもう37年が経過しているので、もう面影を探すほうが難しいですね。
ウォーキング当日のコースをトレースしながら歩き、こちらは宇美小学校の前。
基本的にこのあたりは住宅街でして、そのなかを歩いて行きます。

小学校のあたりから、いよいよ井野山の方向に向かっていきます。
ここは参宮橋という橋。宇美八幡宮からまっすぐ井野山のほうに延びる道の途中にありまして、やはりそれとの関係からか、欄干が朱色に塗られています。現在の橋は1995(平成7)年に落成しているようなので、そこまで古い橋ではないようでしたが。
そして、こちらが井野山の登山口になります。
基本的に、この先の登山道は林道になっていまして、きれいに舗装もされています。ただ、一般車が上れないようにゲートフェンスが設置されていまして、基本的には緊急車両以外は山に登れないようになっています。
その先は、かなりうっそうと木が茂るなかを歩いて登っていきます。

先日、このときに山頂までは行っていないながら、門司の風師山に歩いて登っていたワタシは、ある程度スピードをもって登りたかったんですが、山登りが久々な末娘が「ちょっと休憩」を繰り返していたもんで(笑)、なかなかペースは上がりません。(^^;
それでもだいぶ上がってきたところに、こちら。
崖の下に車が落ちている、という張り紙がしてありました。覗いてみると、本当に車が横倒しになって落ちている・・・。
事件性はないので通報しないでほしい、という趣旨の張り紙でしたが、やはりちょっとびっくりしますね・・・。
その先、もうしばらく歩くと、まもなく山頂というところまでやってきました。
最後の上りはこの石段ということになるんですが・・・。

途中で道が分かれていましたので、ちょっとそちらへ行ってみることに。
そこにあったのは、こちらの「五穀神」。
米、麦、粟、豆、キビの「五穀」を祀っています。
五穀豊穣を願って、ワタシもお祈りしてきました。
そしてその「五穀神」から少し上がると、いよいよ山頂です。

標高236mという山ではありますが、このようにとても眺めがよくてですねぇ。ウォーキングのタイトルにもあるように、360度の眺望が味わえます。

もちろん、西の方向に目をやると、PayPayドームや福岡タワーなどのランドマークも、よく見えていました。
そしてこちらも。
福岡空港のRWY34へアプローチする飛行機を眺めることもできました。

左写真は思わず本番カメラを持ち出して撮影した、JALのA350-900・JA11XJのアプローチの様子。
逆光でシルエットになった街並みの上を、機体を傾けながら高度を下げて行く飛行機、本当にいい眺めでした。
しばし山頂での時間を過ごし、下りに入ります。

なかなかに木々が鬱蒼としていまして、日が当たらないとかなり暗く感じましたね。降りるのが遅くなると、これはなかなか大変かも・・・。
特に、日の短い時期はですねぇ・・・。
登山口まで降りきり、そこから真っすぐに歩いて行くと、やがて宇美八幡宮にたどり着きます。
大鳥居が西日を浴びて佇んでいました。

そういえば、小6娘のときも、今回連れてきた小3末娘のときも、安産祈願でこの宇美八幡宮にお詣りしたんでした。
宇美八幡宮は、安産の神様です。

今回も、娘たちの健やかなる成長を祈ってお詣りしてきました。
スタートから2時間ほどで、ゴールの宇美駅にたどり着きました。
駅から2時間で行って帰って来れるんですから、井野山がかなり手軽に山登りを楽しめる山だということがお分かりいただけるでしょう。
駅へたどり着いたところで、もうホームに列車が待っていましたんで、そのまま乗っていくことにしました。
宇美16時59分発、普通5762C列車香椎行き、BEC819系ZG107編成2連での運転でした。
ZG107編成は自動運転対応の改造はされていませんので、運転操作は運転士さんが行っていました。

こちらは酒殿~長者原間、駕与丁公園が見えるあたり。
もう日が落ちて、暗くなり始めていました。
BEC819系の車内では、こうしてモニター画面に、エネルギーの使用状態を表示しています。
長者原駅に向けて減速している場面で、このような表示。電力回生ブレーキが作動して、制動で発生した電力を蓄電池に蓄えているという内容が示されていました。
架線がある場所での充電だけでなく、こうしてブレーキで発生するエネルギーも電力として利用しているんですよね。
長者原で5762Cを降り、そのまま篠栗線のホームへ。

ここからは17時17分発、普通5641H列車博多行きに乗車。817系VG1513+VG1603編成計4両での運転でした。
篠栗始発の列車なんで、車内はそれほど混みあってはいませんでした。
吉塚では鹿児島線への乗り換え。
吉塚17時30分発、普通2174M列車海老津行き、817系3000番台6両編成での運転、前3両はVM3004編成でした。

吉塚から2分の乗車で、列車は箱崎に到着。
乗り換えの効率も良く、宇美発車から33分で箱崎まで帰り着いてしまいました。
そんなわけで、午後から出かけても山頂からの眺望を味わえる、近場登山のウォーキングでした。
こんなふうに手軽に攻略できる低山ウォークって、なんだかとても得した気分になれますよね。ワタシのように子連れでも行けてしまうんで、ちょっと山登りしてみたい、とかっていう方にもどんどんチャレンジしてほしいなと思いました。
ワタシ自身、またこういう低山ウォークを、機会を作ってやってみたいと思います。
<おわり>