(2022・11) | |
11月19日。久々に土曜休みになったので、がっつり歩くことにしました。 JR九州ウォーキングが6ヶ所で開催されており、いろいろ考えて、当初は門司港駅スタート・ゴールのコースのみに参加する計画を立てていました。しかし「待てよ・・・大牟田駅のコースは午後開催じゃんか」。そうなんです、この日の大牟田駅スタート・ゴールのコースは、三池港「光の航路」を観るということで、午後の開催だったんですね。だったら、午後も歩こうじゃん・・・ってなりますわな。(笑) ということで、ワタシ自身も久々のコース掛け持ち、ダブルウォークということに。それも、門司港と大牟田、福岡県の南北を股にかけて、ということになってしまいました。 それぞれ、ウォーキング部分はこちらとこちらでもどうぞ。 |
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まずは朝。 門司港駅のコースには、嫁さんと小6娘がついてきましたので、一緒に列車で移動です。 箱崎から8時19分発、普通2824M列車門司港行きに乗車します。 811系PM2108編成+1511編成、リニューアル車8両でやってきました。 |
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2824Mを香椎で降りました。 ここで、8時30分発、「ソニック7号」大分行きに乗り換えます。883系Ao-18編成7連でやってきました。 |
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こちら、乗車した3号車・モハ883-208の車内です。 土曜の朝ですが、そこまで混みあってはいませんでした。 窓側席には、スマホ電源として使えるコンセントがついていますので、ありがたく恩恵にあずかります。 コースの歩行記録を「YAMAP」アプリで行いますんで、けっこう電池を消費しますんでね。それも、今回はダブルウォークですから・・・もちろん、モバイルバッテリーも持ち歩いてはいますが、それでもね・・・。(^^; |
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香椎を出た列車は、持ち味の俊足で、あっという間に遠賀川を渡るところまできました。 今シーズンのJR九州ウォーキングでは、やはり西九州方面へ行く機会が多くて、遠賀川を越える機会はそこまで多くなかったので、なんか久々だなぁという感じでした。まぁ、1ヶ月ちょい前にはこのウォーキングで渡ってるんですが。 |
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北九州市内へ入ってきました。 こちらは、スペースワールド通過時、「ジ・アウトレット北九州」のあたり。まだ朝ということで、駐車場にも車の姿はまばらでした。 それにしても、曇ってますねぇ・・・。 |
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西小倉を通過するところで、日豊線を上ってきた885系SM8編成「ソニック10号」と並走しました。 小倉到着時には、けっこうこうした感じになりますね。 |
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9時15分、2分ほど遅れて「ソニック7号」は小倉駅7番ホームに到着しました。 ワタシたちが乗っていた3号車には、小倉からインバウンドの外国人客が大挙乗り込んでいくのが見えました。 ここからは、向かい側の8番ホームに停まっていた、9時18分発、普通2324M列車門司港行きに乗り換えます。813系RM2201+2225編成計6両での運転でした。 |
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こちらは門司機関区付近。 最後のステンレス釜として注目されているEF81-303、この時間はお休み中・・・午後から出区となったようです。 |
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門司駅を出たところ。 9月23日ダイヤ改正後から疎開留置されている415系鋼製車4編成は、引き続き関門トンネル入口横にそれぞれ留まったままでした。 |
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門司港駅が近づくと、こちらも見えてきます。 ここにも、9月23日ダイヤ改正後から415系鋼製車3編成が疎開留置されています。もう自力で動くことはないんですね・・・。 |
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9時31分、2324Mは定刻に終点・門司港駅5番ホームに到着しました。 やはり、同じ目的と思われるみなさんがどっと降りていきました。 ウォーキングのスタート受付は、駅前広場。 駅長さんが袴姿で参加者を出迎えていました。 |
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スタートして、まずは駅前の国道198号を山手方面へ。 観光トロッコ「潮風号」が、九州鉄道記念館駅で発車を待っていました。 以前は、冬場は走ってなかったような気がするんですが、今年の運行計画を見ると、冬場も土休日は運転(12/31~1/2は運休)のようですね。 |
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桟橋通り交差点から右へ曲がって、九州鉄道記念館の前を通過。 ここへは2週間前に来ていました。 イベントもなかなか面白いことをやってくれたりしますんでね、またそのうち来ることもあると思います。 |
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その鉄道記念館の前から、いよいよ風師山へ登るコースになります。 徐々に高度が上がっていき、こうして関門橋が見えるようになってきました。 程よく汗をかいてきました。ちょっと朝から寒かったんですが、やはり歩くと体が温まってきます。 |
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しばらく登ったところに、こちら。 喫茶「すいげつ」です。 今回のウォーキング開催にあわせて、ここでサンドウィッチとお弁当の販売をやっていましたんで、買って行くことにしました。サンドウィッチが最後の1個だったようで、それと、お弁当を2個買い込みました。 この時間はまだ店内飲食はやっていなかったんですが、窓からは関門海峡を望む絶景が。 これは、機会を改めて一度来ないといかんですな。 |
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さらに登って、こちら。 左の鳥居の方向へ行くともみじ谷になるんですが、ここからさらに登って、展望台のほうへ向かうことにしました。 案内のJR社員さんのなかに、袴姿の女性社員がいましたねぇ。スタート受付にいた駅長さんもそうですが、やはり門司港ということで、意識して袴姿になってるんでしょうかね。 |
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もみじ谷の入口からさらに登って、展望台へたどりつきました。 やはりいい眺めですねぇ。 風師山の山頂はさらに先なんですが、今回はそこまで行くことはしませんでした。やはりまた、別の機会に登りに来よう・・・。 |
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展望台から少し降りたところにあったベンチで、先ほど「すいげつ」で買ってきたお弁当とサンドウィッチをいただくことにしました。 お弁当・・・なんだかとても手作り感がありましたね。真ん中付近に入っているハンバーグが、やわらかくてとてもおいしかったです。 これはやっぱり、お店に料理を食べに行かないといかんなぁと。 |
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展望台から降りてきて、今度はもみじ谷のほうへ降りてきました。 こちら、豊川稲荷神社の境内。 なんだか、とてもいい感じの景色が。 心洗われる光景でした。 |
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さらに下りてきて、ここは、かつての門司高校の校門の前。 ご存知のように、門司高校は、かつての門司北高校と統合されて門司学園高校となり、現在は区内猿喰の門司北高校があった場所を校舎としています。 門司高校の跡地は現在、校舎などもそのままとなっていますが・・・もぬけの殻、っていうのはなんか悲しいですね。 |
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街のほうへ降りてきました。 コースは清滝のあたりへ入って行きますが、そこにはこちら。 かつて料亭として使われていた、三宜楼です。 昭和初期に建てられ、門司港の繁栄を今に伝える建物、九州のなかでも、現存する当時の料亭建築では最大規模といわれます。 この建物を所有していた料亭創業者の孫の男性が亡くなって以降、一時売却・解体の危機を迎えたんですが、地元有志を中心とした存続活動のかいあって、現在は北九州市の管理のもと一般公開も行われています。 少し前まで、下関に本店を置くふぐ料理「春帆楼」が、ここで三宜楼茶寮として営業していたんですが、残念ながら今年3月で閉店となっていました。 で、そのあとに、門司港で回転寿司店などを営む「海人」が、ここにふぐ料亭を開くというのが、地元のネットメディアに報じられていましたが・・・。 この日訪ねてみると、三宜楼の入口には「三宜楼茶寮KAITO」という店名が掲げられ、入口には喫茶メニューが掲示されていました。 後日、いろいろネットでも調べてみましたが、とにかく情報がなくてですねぇ・・・どうやら、11月からここでやってるらしいというのは分かりましたが。 辻利茶舗が扱う八女抹茶「星の灯」を使った抹茶系のメニューがメインということで、今回はお抹茶(700円・税込)を注文。ホットとアイスが選べるんですが、歩いてきて汗をかいていたんでアイスを注文。 お盆にはお抹茶と、お茶菓子としてふぐ最中が載っていました。 この、三宜楼独特の雰囲気のなかでいただく濃厚なお抹茶、何とも言えない気分でしたね・・・。 |
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お抹茶をいただいたあとは、少し三宜楼の中を見学。 2階にある大広間は、この日は貸切となっていて見られませんでしたが、3階を含めてあちこちのお座敷を見てきました。なかには昔の公衆電話(ダイヤルがなく、交換手を呼び出して手動でつないでもらうタイプ)が残る電話室なんかもありまして、本当に時代を感じると言いますか・・・。 |
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そんな三宜楼の見学を終えて、ワタシたちは門司港駅のゴールまでたどり着きました。 ここからは、13時7分発、普通633H列車直方行きに乗車します。821系UT10編成3連での運転でした。 3両しかいないなかに、ウォーキングゴールした人たちが大挙乗り込んだもんですから、車内はかなりの混雑になっていました。 で、小倉に着いたところで、ワタシは嫁さんと小6娘と別れ、633Hを降りました。 |
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ワタシはそのまま、乗り換え改札を抜けて新幹線ホームへ。 そう、ここから次のウォーキングのスタート地である大牟田駅へ、飛び道具も使って移動します。(^^; しばし待っていますと、やがて列車入線のアナウンスが。 ここ小倉からは13時46分発、「さくら553号」鹿児島中央行きに乗車します。JR西日本所属のN700系S10編成8連でやってきました。 |
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列車は小倉を出ると、足早に加速して北九州トンネルへ。 その後、遠賀川を渡ります。 地図で見れば分かることですが、先ほど通ってきた鹿児島本線の遠賀川橋梁と、この山陽新幹線の遠賀川橋梁では、ずいぶんと位置が違います。9km近く離れているようで。 |
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「さくら553号」は、まもなく博多に着こうとしています。 そういえば今回、博多を跨いで山陽・九州の両新幹線区間を乗ることになったんですが、こんなふうに博多で降りずに乗り通しっていうことをやったのは、かなり久々なはずで・・・。 |
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博多を出て、新鳥栖へ。 駅を出てすぐのところに、こんな場所があります。 ここ、西九州新幹線がここ新鳥栖から分岐となることを想定して、分岐する線路がここから延びるように、いわゆる「準備工事」がされているんですね。 西九州新幹線の武雄温泉以東のルートについてはいまだに確たるものがなく、九州新幹線からの分岐点についてもいろいろな案があるような段階。ここのスペースが本来の目的に使われることは、果たしてあるのか・・・。 |
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14時22分、「さくら553号」は久留米に到着。 ワタシはここで降りて、在来線のホームへ向かいます。 やっぱり飛び道具は速い・・・。(^^; |
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久留米駅の在来線ホームへ降りてきました。 ここからは14時34分発、普通2337M列車羽犬塚行きに乗車します。813系RM2217+2223編成計6両での運転でした。 |
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久留米を出ると、次は荒木。 門司、門司港と同じく、ここ荒木にも、415系鋼製車が2編成、疎開留置されています。 以前にも姿を見に来ていましたが、引き続きそのままの姿で留まっていました。 |
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14時47分、2337Mは終点の羽犬塚に到着しました。 乗り継ぎまで時間があるので、駅前に出てきました。 ここ羽犬塚駅は、かつて国鉄矢部線(羽犬塚~黒木間19.7km、1985年廃止)の分岐駅だったところですね。面影はすっかりなくなっていますが。 駅舎のなかには、今ではすっかり珍しくなった駅コンビニ「MiniConvi」が残っていました。 |
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ここ羽犬塚からは15時4分発、普通351M列車大牟田行きに乗車します。815系NT6編成2連でやってきました。 もともと、ネット予約の際に指示された乗り継ぎだと、久留米からこの列車に乗るようになっていたんですけど、つい、早くやってきた2337Mのほうに乗ってしまいましたんでね。(^^; |
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まもなく終点・大牟田というところ。 こちらはかつて、JR線と三井化学専用線との貨車の受け渡しが行われていた仮屋川操車場のあたりですが、すっかりレールや枕木の撤去も終わり、徐々に痕跡がなくなろうとしているようでした。 |
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15時28分、351Mは終点の大牟田に到着しました。 駅の西鉄側を見ていると、そちらには6050形3両「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」編成が入線してきました。ちょうど、福岡(天神)からのレイトランチのコースで到着するところだったようですね。 もう2年近く乗っていないんで、また乗ってみたいなと思っているんですが。 |
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さて、ワタシは駅を出て、まずは東口前のスタート受付でコースマップを受け取ってきました。 コースは、そこから跨線橋を渡って西口へ。そこには、かつて大牟田市内線を走った路面電車・200形204号が置かれています。車内ではカフェが営業しています。 |
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大牟田駅西口からまっすぐ、海の方向へ歩いて行きます。 有明海沿岸道路の下をくぐり、イオン大牟田のあたりを通っていると、右手にこちら、大牟田市石炭産業科学館があります。 ウォーキング参加者は、ここの常設展を入場料無料で見られるということで、立ち寄ってみることにしました。 |
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常設展の展示室へ入ると、まず正面にこちら。 かつての三池炭鉱専用鉄道で走っていた、「松風号」と呼ばれたSLの縮小模型。往時には多くのSLが専用鉄道で活躍していました。 |
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こちらなんですが、かつての三池炭鉱内を模した模擬坑道があるんですよね。 入口は、エレベーターで地下へ降りる風の演出のついたこちら。実際には地下へは潜りませんが、雰囲気としては地下坑道へ向かう感じ、というところで。 |
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模擬坑道には、かつて実際に使用されていた掘削機械や運搬用車両が展示されています。 こちらは、地下で採掘した石炭を運搬するための車両。先頭は電気機関車で、車高は低いながらパンタグラフがついています。「KLOE1015」という車号の銘板と、昭和43年製造を示す東芝の銘板がついていました。 |
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さらにこちらは、大型の掘削機械。 ドラムレンジングドラムカッターというもので、切り刃のついたドラムが回転して、石炭を削り落としていくというものです。大量生産の大きな武器だったんですね。 実際に使われていたもの、それも実際に動いて見せるんで、当時のイメージがかなり湧いてきますよね。 |
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ひとしきり見学を終えて、ウォーキング再開。 諏訪公園を歩いて、諏訪川沿いへ。 ここには、かつて炭鉱専用鉄道の橋梁がありました、「ガタガタ橋」という愛称がついていたそうです。人道橋も併設されていたんですね。 |
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さらにコースを歩き、三池港へ。 港の展望所へたどり着きました。 やはり「光の航路」のシーズンということで、ウォーキングの参加者以外にも見物客が来ているようでしたが・・・。 ・・・肝心の空はこんな感じで、雲が多く、絶景、とはいきませんでした。 自然相手ですから、こういうこともあるわけで。 |
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早々に「光の航路」は諦め、とっととゴールへ向かいます。 最後の方はだいぶ高速ウォークになってました。 ・・・というか、お昼の弁当が早かったんで、お腹空いてたんですよね~。(笑) |
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大牟田駅までたどり着いたところで、駅の方からDLとSLの汽笛が響いてきました。 見ると、ちょうど下りの「SL人吉」が発車していくところでした。 SL・58654号機は後ろ向きでぶら下がっているわけですが・・・なんかSLもさかんに汽笛を鳴らしてまして、下りもなんかいいなぁ~と思ってしまいました。 |
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ゴール手続きを済ませた後。 どうにも空腹が我慢できなくなったので、大牟田で晩飯を食べていくことにしました。 以前からウォーキングで前を通るたびに気になっていた、大牟田ラーメン「東洋軒」に入ってみることにしました。 一番人気、と銘打たれていたやきめしセット(950円・税込)を注文。半やきめしは、一人前のお皿に半分量で出てきまして「!」と思ったんですが。(^^; ラーメンは、大羽釜で炊きだされた豚骨スープが、旨みとコクがしっかりあって優しいお味に仕上がっていたのが印象的でしたね。 とてもおいしかったです。 |
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ラーメンもいただいたんで、そろそろ帰りましょうかね。 大牟田17時58分発、普通358M列車鳥栖行き、815系NT8編成2連での運転です。 これで鳥栖まで乗って乗り換えるのかな~と思っていたところ・・・。 |
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羽犬塚でこちらの列車が停まっているのが見えましたんで、そこで乗り換えることにしました。 羽犬塚18時31分発、区間快速(鳥栖→福間間快速)4138M列車小倉行き、813系9両での運転、前3両は一次車のRM2編成でした。 |
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すっかり夜の帳が降りてしまいましたね。まだ19時前なんですが、もうとっぷり、という感じです。 11月も半ばを過ぎてますから、当然といえば当然ですけどね。 18時51分、鳥栖に到着。 車内はこの先、徐々にお客さんが増えていきました。 |
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19時24分、4138Mは博多に到着。 用事を済ませるためにワタシはここで下車しました。 6番ホームには、「或る列車」が停車中。日中の由布院往復を終えて、これから竹下へ向かうところでした。 |
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用事を済ませて再びホームへ。 1番ホームに到着していた「ゆふいんの森6号」のキハ72系5連が、こちらもこれから竹下へ引き上げるところでした。 由布院方面はかなりお客さんが戻ってきているようですね。特急の指定席も、週末はかなり埋まっているようで。 |
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博多からは19時45分発、普通2870M列車福間行きに乗車して箱崎まで。 811系PM6+PM106編成計8両での運転でした。 11時間半かけた、ダブルウォークの旅はこれにて終了です。 |
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1日にJR九州ウォーキングの2つのコースを歩くってのは、かなり前に一度やったことある気がするなぁ・・・と思って調べてみたら、もう19年も前の話でした。そのときは、黒崎駅と折尾駅とで開催があって、すぐ近場だから行こうと思えたんですけどもね。 今回はなんといっても、門司港と大牟田、鹿児島本線の起点と、福岡県内最南の駅、ということで、福岡県の南北を股にかけての大移動。大牟田のコースが午後開催だったことで可能になりましたが、我ながらよくやったなぁ、という感じでしたね。 2ヶ所あわせて15km以上を歩いて、列車での移動もして、おいしいものもいただいて、と、文字通り満喫の一日になりました。またチャンスがあれば、ダブルウォーク、やってみたいなぁ・・・。 |
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<おわり> |