(2023・3)
今回は、肥前鹿島駅スタートのJR九州ウォーキングに参加した際の記録になります。
例年、この3月下旬に、鹿島市内の5つの酒造会社が共同で、酒どころ・鹿島の発信を目的に「鹿島酒蔵ツーリズム」を開催しています。近年は、近場の嬉野の酒蔵とも連携したイベントに成長しています。コロナウイルス禍の影響で、今年が4年ぶりの開催となりました。
今回のウォーキングは、その「鹿島酒蔵ツーリズム」とのタイアップ。昨年もウォーキングは開催されて、ワタシも参加しましたが、肝心の「鹿島酒蔵ツーリズム」は中止になっていましたんで、「酒蔵ツーリズム」開催となる今回は、やはり参加したいなぁと。
さらに、この「鹿島酒蔵ツーリズム」向けに、今年は各種臨時列車の設定もされていましたので、そちらの様子も見てみたいなぁ、というところで、このコースへの参加が固まりました。

なお、ウォーキング部分の様子はこちらも参照ください。
3月26日朝。
箱崎7時18分発、普通2123M列車南福岡行きに乗車。
811系8両編成。前4両はPM103編成でした。

それにしても、天気が生憎だなぁ・・・雨降ってたんで、自宅から駅まで折り畳み傘をさしてきました。昼からは回復するという予報だったもんでですねぇ。
2123Mで博多へ出てきて、いったん改札を出てきっぷを購入して、再び6番ホームへ。

「特急 8:01 肥前浜 6両」という表示。これが、今回の往路でワタシが利用する予定の列車の案内なんですが、この表示だとなんのこっちゃ?!って感じですね・・・。(^^;
入線まで時間があるので、少し他の列車を見物。

5番ホームには、7時43分発の「ゆふ1号」別府行きがやってきました。やはりこの日も、5両での運転。下り先頭から、キハ185-16+キハ186-7+キハ186‐6+キハ185-1011+キハ185‐7、という組成でした。
5両の組成は適宜組み換えがされているようですね。
この日も指定席の乗車率は8割以上、という感じに見えました。自由席は案外空席があるようでしたが。
「ゆふ1号」を見送ったあと、4番ホームには、門司港始発でやってきた「かささぎ101号」肥前鹿島行きが入ってきました。787系BM4編成6連での運転でした。
「かささぎ101号」は博多7時55分発。ワタシがこのあと乗車する8時1分発の特急は、この「かささぎ101号」の後を追うような格好で走っていくことになります。
そして、ワタシの乗車する列車が、吉塚から回送で到着しました。
臨時特急「鹿島酒蔵ツーリズム1号」肥前浜行き、車両は787系BM12編成6連でした。
側面の行先表示は「臨時」、まぁこれはやむを得ないかな。

今回、3月25・26日の両日、この「鹿島酒蔵ツーリズム」号が臨時特急として、787系6連を使用して博多~肥前浜間に1日2往復設定されました。
コロナウイルス禍前の2019年には、ツアー専用の団体列車が博多~肥前浜間で運転された実績がありますが、今回は一般乗車可能な特急列車としての運転になりました。
まぁ、特急「かもめ」の運転がなくなったというのも、この臨時特急の運転という措置につながったのかなぁという気がしますね。

この26日の「鹿島酒蔵ツーリズム1号」の指定席は満席という案内でした。ワタシは今回、事前に指定席を入手していましたので、2号車に乗り込みました。
「鹿島酒蔵ツーリズム1号」は定刻に博多を発車。
車内で流れる自動放送は、昨年から九州内の特急列車に導入されている、自動放送アプリを使用した合成音声の放送で、柔軟な案内が可能。ということで、「鹿島酒蔵ツーリズム号」という列車名まで案内されていました。

写真は、水城駅付近の桜の様子。
前日の25日に、福岡地方気象台が桜の満開を宣言していました。沿線のあちこちで、咲き誇る桜の花が見えていて、やはりいい季節になってきてるなぁと・・・天気は生憎でしたけどね。
列車は、二日市、鳥栖、新鳥栖と停車していきます。

鳥栖、新鳥栖あたりから乗車してくる人も多かったですねぇ。
ワタシの隣の席にも、鳥栖から他のお客さんがやってきました。
まぁ、指定席満席でしたから、どこかから来るんだろうなぁとは思ってましたけどね。
佐賀を出て、写真は嘉瀬川を渡るところ。
バルーンのシーズンも終わり、また秋がくるまでは静かな河川敷になりますね。
江北に停車し、列車は長崎線のいわゆる「並行在来線」区間に入ってきました。

途中の肥前竜王で、普通2840M列車鳥栖行きとの行き違い。817系VN24編成2連がやってきました。

さてそろそろ、降りる準備を・・・。
9時19分、「鹿島酒蔵ツーリズム1号」は肥前鹿島駅1番ホームに到着しました。列車は1駅先の肥前浜へ向かいますが、ワタシはここで下車です。

向かいの2番ホームには、「かささぎ101号」で到着し、折り返し「かささぎ106号」で博多へ向かう787系BM4編成が停車中。ということで、左写真のような並びになりました。
特急「かもめ」が走っていた頃は、この肥前鹿島で「かもめ」同士の行き違い光景が頻繁に見られたものですが、今やすっかり影を潜めてしまいましたね。
駅前に出てきました。
ウォーキングマップを受け取り、とりあえず歩き始めます。
雨はまだまだ降っていますね。
鹿島バスセンターの前を通ります。
ここからは、各酒蔵をめぐるシャトルバスの運行がありまして、そちらで目的の場所へ向かおうとする人たちが待っていました。
また、先にも書いたように、近年の「鹿島酒蔵ツーリズム」は、嬉野市の酒蔵とも連携したとりくみになっていまして、ここ鹿島バスセンターから、祐徳バスで嬉野へ向かう人たちの姿もありました。
まずはこちらへ。

毎回、ここのコースでいの一番に立ち寄るところといえば、矢野酒造。
今回の「鹿島酒蔵ツーリズム」に参加している酒蔵の一つです。

今回は、ワタシ自身これまで入ったことのなかったお店の奥のほうまで、入って行くことができました。
有料・無料の各種試飲や、甘酒のお振る舞いなどをやっていたんですが、ワタシは蔵の方がお薦めしていた「肥前蔵心 純米大吟醸 権右衛門」の令和3年もののしずく搾りを1杯400円でいただきました。
なんでも、コンテストで受賞したお酒の残りを、冷蔵保存で寝かせていたものなんだそうで、新酒と比べてとてもまろやかな味わいに熟成されていました。
あーいやぁこれは、400円でいただけるのが本当にありがたいレベルのお酒ですわ・・・朝っぱらからたまらんなぁ。(^^;
矢野酒造を出て、コースを進んでいきます。
鹿島城址の旭ヶ岡公園へ向かう途中、「花のトンネル」と銘打たれた通りを歩いて行きます。見頃の桜がまさにトンネルのように・・・。
さらにコースを進んでこちら。

このコースでのお約束、市内循環バスの「どんとこい前」バス停。
以前の旅行記でも紹介したように、「どんとこい」という焼肉屋さんの前にあることからこの名前になっています。何度見てもインパクトあるわ~。(^^;
続いてやってきたこちら、鬼塚古墳。
佐賀県内屈指の規模の古墳(円墳)で、佐賀県の文化財指定を受けています。従来は、地元の保存会のみなさんが案内をされていたんですが、今回は保存会の方の姿はありませんでした・・・。
こちら、この肥前鹿島のコースではお馴染みのお寺・誕生院。
こちらも、人の姿はまばら。

今回は足早に通過・・・。
天気が悪いので、あまり一所にじっとしておくのもなぁと。
さらに足早に歩いて、祐徳稲荷神社の門前商店街のあたりまでやってきました。
1年前のここのウォーキングのときもそうでしたが、今回もここでは「なつかしCARにばる」と題したレトロカーのイベントが開催されていました。
車好きにはたまらないイベントなんでしょうが、ここもワタシは足早に通過していきました。
さて、祐徳稲荷神社にたどり着きました。

ワタシ自身、この間のウォーキングでここ祐徳稲荷神社まで来るようになって、これではや5回め。歩きでしか、ここへは来たことがありません。
今回も、高いところの本殿まで上がって、お詣りしてきました。
祐徳稲荷神社を後に、今度は肥前浜宿のほうへ歩いて行きます。

こちらは祐徳神社前バス停。このあたりも、桜がたくさん咲いていました。
今回の「鹿島酒蔵ツーリズム」で、祐徳稲荷神社の駐車場が参加者向けの駐車場として開放され、この祐徳神社前バス停からシャトルバスに乗れる、ということで、たくさんの方が車で来ていたようなんですが・・・。
先に書いたレトロカーのイベントもあったりしてた関係で、この周辺の道路はかなり混みあっていました。シャトルバスもその混雑に巻き込まれてまして・・・うーんこれは考えものかも。
こちら、祐徳稲荷神社の御神酒を造っていることでも知られる、幸姫酒造へやってきました。
ワタシ自身、ここの純米吟醸がとても口当たりが良いので好きなんですけどもね。ただ今回は、試飲の列が蔵の外まで延びていまして、ちょっと待てないなと思い、泣く泣くスルーすることに。(^^;
コースをさらに進んで、こちらは臥竜ヶ岡公園。
昨年もここへは来ましたが、今年も桜がきれいに咲いていますね。
この生憎の天気でなければ、ここでレジャーシート広げてお花見をしたいくらいの勢いでした。(^^;
こちら、浜川の川べりにて。
向こうに見える橋は長崎本線の橋梁。
橋梁上には架線がまだ残っていますが、この架線はもう、肥前浜駅とはつながっていないんですよね・・・。
電化廃止となった肥前浜以西では、ぼちぼちと架線の撤去が進みつつあるやに聞いています。
肥前浜宿へやってきました。

このあたりは、酒蔵が多くありますので、「鹿島酒蔵ツーリズム」では中心的なエリアということになります。
お客さんももうかなりの数が来ていまして、通りはかなり混みあっていました。
通りの途中に、光武酒造場の「立ち飲みBAR」が出ていました。
いつもこのあたりに来ると、いろいろなお酒の呑み比べをさせてもらってますが、今回も4種セット800円という価格での販売をされていましたので、さっそくいただくことに。

通りを挟んで細い路地のところに、テーブルが出されていましたので、そこでちょいと立ち呑み。
生酒や無濾過原酒、純米酒、純米吟醸と、それぞれの香りとテイストの違いを楽しみました。さすがにどれもおいしいなぁ。(^^;
今回の「鹿島酒蔵ツーリズム」と同時開催で、この肥前浜宿周辺では「肥前浜宿花と酒まつり」が開催されていました。
そのメイン会場は、ウォーキングコースからは少し外れている浜小学校のグラウンド。出店が出され、ステージイベントなども開催されているようでした。
今回は少し立ち寄っただけで、次へ向かいました。
そして、ゴールの肥前浜駅にたどり着きました。
スタートからは2時間半余り、11km余を歩ききりました。

肥前浜駅、といえば、アレですよね・・・。
・・・そう、ここ。
駅に併設された「HAMA BAR」で、今回も呑み比べセットの販売が行われていました。

そりゃあもう、呑むっきゃない!(笑)
3種の呑み比べセット(1000円・税込)をいただきます。「鍋島」純米酒、幸姫酒造の純米吟醸、「能古見」の大吟醸を。もちろん、おなじみのクリームチーズ粕漬がついています。

というか、さっきから呑む方ばかりが進んでますが、食べ物ほしいですよね・・・。(^^;
ということで、駅から近い「漬蔵たぞう」の前にやってきました。

テントで何やら営業していました。なんでも、鹿島の地元食材を取り入れたスープと太めの平麺が特徴の「お酒に合うヌードル」として開発された、「鹿島ヌードル」の実演販売だそうで。

有明海産の海苔、そして、鹿島市内産の規格外レモンを使用していて、スープのベースとなる醤油は、唐津市の宮島醤油が手掛けたものなんだそう。平打ちの麺も、鹿島市にある石橋製麺所製とのこと。

1杯500円(税込)ということで、いただいてみることにしました。
とてもやさしいお味の醤油スープ、あー確かに、これはたらふく呑んだ〆にもいただけそうなお味ですね。
これ、今後実店舗でも出たりすることあるのかなぁ・・・ぜひ、「完全版」をじっくりお店で食べてみたい気がします。
昼になると、雨は上がっていました。
そろそろ、帰路に就きますかね。

肥前浜駅の構内に入ってきました。
諫早方を見てみます。架線そのものは、駅先で完全に断ち切られており、先ほどの浜川橋梁のあたりに残っている架線とは、もはやつながってはいません。
3番ホームにはこちら。
EXILEのTAKAHIROデザインによる、キハ47-8076+9041「ChooChoo西九州TRAIN」ですね。
登場以後、2両が別々の相方と組んで運用される場面が目立っていたとのことですが、今回来てみると2両一緒に運用されていました。
ちなみに、このときは肥前浜13時13分発の臨時9830D列車江北行きとしての運用。9830Dはこの26日のみの運転となっていました。
帰りの列車はこちら。
肥前浜13時37分発、臨時特急「鹿島酒蔵ツーリズム2号」博多行き、787系BM11編成6連での運転でした。下り「3号」の折り返し運用だったようですね。
帰りは自由席にしましたが、下りと違ってそこまで混みあってはいなかったようでした。
定刻に肥前浜を発車した「鹿島酒蔵ツーリズム2号」。
次の停車駅は、肥前鹿島。

肥前鹿島駅のホーム横には、桜の木があります。
ここでも、桜の花を眺めることができました。

このあと、疲れが出たので少しぐったり・・・。(笑)
気が付くと、列車はすでに福岡近郊まで来ていました。

まもなく博多駅に着こうというところ。
このところしばらく、博多駅の下り方で線路工事が行われています。
実はこれ、博多駅の下り方線路の上に新しくビルを造るという「博多駅空中都市プロジェクト」に伴うもの。来る5月5日深夜から6日早朝にかけ、大規模な線路切り替え工事が予定されており、列車の運休や行先変更などが発生することが発表されています。
14時44分、「鹿島酒蔵ツーリズム2号」は終点の博多駅6番ホームに到着しました。上り特急で6番ホーム到着というのは、ちょっと珍しいですね。
到着後、BM11編成は回送となるようです。
改札を出て、博多口前に出てきました。

博多口の博多駅前広場では、3月24日から29日まで「九州酒蔵びらき」が開催されていました。それこそ九州じゅうから、美味い酒が集まるイベントではあるんですが、15時開場前で、会場を取り巻くように人の列が・・・。
ちょっとこれは、密になりすぎるなぁと思ったので、入るのは諦めました。

それはそうと、お腹が空いてましてね。
「鹿島ヌードル」だけでは、やはり足りなかったようで。(笑)
気分がやはり麺類だったもんで、こちらを食べに行きました。

博多バスターミナル8階のレストラン街に、昨年2022年9月にオープンした「バソキ屋」博多バスターミナル店。食べたのは、麺焼そば大盛。(麺1.5倍、1040円・税込)
日田焼きそばの流れを汲むこの「バソキ屋」、ワタシ自身これまで他の店に何度も食べに行っていましたが、ここ博多バスターミナル店は初めての訪問でした。
カリカリに焼かれた麺とシャキシャキのもやし、ソースがしっかり絡んだ焼そばが熱々で運ばれてきましたが、ワタシはあっという間に完食。
時間がもっと早かったら、もう1人前くらい食べてたかも・・・だっておいしいからいくらでも食べられそうなんだもん。(^^;
とりあえず、帰りますかね。

博多15時42分発、普通2168M列車海老津行き、813系RM2216+2236編成計6両での運転でした。

博多から5分で箱崎へ。
案外早く帰り着けましたね。
こうして、この日のウォーキング行は終了となりました。
歩く方も11km余り歩いてるんですが、美味しいお酒もいろいろいただいてきました。初めてこの鹿島のウォーキングに参加して以来、この酒処・鹿島の魅力にすっかりはまっている感じがします。
また秋にもウォーキングあるんだと思いますが・・・ゆっくり、人の少ない時期に行ってみたいとも思いますね。
<おわり>