(2022・4)
このところ、本当に毎週のようにウォーキングに行って、そして旅行記にしてきているわけなんですが・・・。
今回は4月29日、上熊本駅スタート・熊本駅ゴールとなるJR九州ウォーキングの参加の模様です。
天気予報で以前から雨になりそうとの話になっていて、はてどうするか・・・と考えてはいたんですが、やはり出撃することにしました。今回も小6娘がついてきました。
熊本へ行くのは昨年のこのとき以来ということになりました。そのときに行けなかったところも含めて、ということで・・・。
なお、ウォーキング部分についてはこちらもあわせてどうぞ。
今回は行先が熊本。新幹線を使わずに行こうと考えた関係で、どうしても出発が早くなりました。
地元・箱崎駅から6時9分発、普通2831M列車肥前山口行きに乗車しました。811系PM2017編成4連での運転でした。
祝日ではありましたが、この時間からけっこう人が乗ってましたね・・・。
2831Mを博多で下車し、改札を出ました。

博多口側へ出てきました。
次に乗る乗り物は、写真右側の建物から出発するんです・・・。
そうなんです、今回は、博多バスターミナルから高速バスを利用することにしたんですよね。

6時28分発、「スーパーノンストップひのくに号」熊本駅前行きに乗車します。西鉄高速バスの運行、福岡高速営業所のいすゞガーラ・1082号車が、天神高速バスターミナル始発でやってきました。
時間が時間なんで、そこまでお客さんは多くありませんでしたね。
こういう行程になるということなので、朝飯は事前に仕入れてきていたこちらで。
まぁ、ゆっくり食べる場所がないので仕方ないですわね。
今どきの高速バスなんで、しっかりとスマホ用の電源が備えられていました。
ウォーキングの際に使用している「YAMAP」アプリはけっこう電池を食うもんですから、事前の消耗を防ぐ意味でこの電源の存在は本当にありがたいですね。(^^;
さて、バスは定刻に博多バスターミナルを発車し、大博通りを呉服町まで進んだ後、右に折れて、千代2丁目交差点で再度右に曲がります。
そして、千代ランプから都市高速へ進みます。環状外回り→2号太宰府線を走り、太宰府インターチェンジから九州道へ。

雨がだんだんと強くなっているのが見てとれました。
筑紫野インターチェンジを過ぎて登り坂を進んでいると、かなり雨が激しくなり、窓の外を滝のように流れていく様子が見えました。
これはけっこう激しいなぁ・・・。
こちらは鳥栖ジャンクションを通過する様子ですが・・・。

九州道に入ってからの交通混雑、そして雨による速度規制があり、バスは定刻よりやや遅れて走っていました。

実は当初、この「スーパーノンストップひのくに号」に武蔵ヶ丘まで乗車し、そこから豊肥本線の武蔵塚駅まで歩いて列車に乗り継ぐ計画をたてていたんですが、このバスの遅れでうまくいかなさそうな感じだったので、バス車内で計画を練り直しました。
バスは、定刻より13分ほど遅れて、武蔵ヶ丘の一つ手前の西合志バス停に到着しました。
車中で練り直した計画に沿って、ワタシたちはここでバスを降りました。

バス停を出て歩くこと6分ほど・・・。
たどり着いたのは、熊本電鉄菊池線の三ツ石駅。
ここから、熊電で上熊本を目指そうという算段です。

待つことしばし、御代志からやってきた8時18分発藤崎宮前行きが入線です。
車両は、元・都営地下鉄三田線の6000形6118A+6111Aの2連です。

熊本電鉄ではこのところ、車両の更新を進めてきましたが、この6000形も置き換えの対象に。
今年3月、静岡鉄道から譲渡された1000形1編成が営業運転に投入されました。この6000形も既に数を減らしてきていて、在籍していた2連5編成中、すでに3編成が廃車となっています。

左下写真は、今回乗車した6118Aの車内。
車端部にある銘板を見てきましたが、日立製作所の製造銘板は「昭和43年」、つまり1968年製を示していました。
製造からもう半世紀以上、熊電に来てからも既に25年が経過しているんですよね。
電車はゆっくりと熊本市の近郊を進んでいきます。

気が付けば、ここは亀井駅。
次はもう北熊本駅ですね・・・。
8時31分、北熊本に着きました。

ここで、上熊本行きに乗り継ぎます。
左上写真奥の3番ホームにいる、元・東京メトロ銀座線の01形35番編成、くまモンの派手なラッピングを施されています。

そういえば、いまは保存車となっている青ガエルさん(5000形5101A)が佇んでいるのが見えていましたね。
こちら、乗車した01-135の車内。
あちこちにくまモンの絵が・・・。

ここは熊本なんだなぁ、と認識するには十分ですね。
電子音ではなく「カンカンカン・・・」と鐘が鳴る踏切をいくつも通過し、列車は8時41分、上熊本駅に到着しました。

熊電ではこれで、三ツ石~御代志の区間がワタシ自身、未乗の区間として残ることに。いずれまた乗りに来ますバイ。
熊電の駅からJRの駅へ移動し、ウォーキングのスタート受付を済ませました。
既にかなり雨が降ってきていて、大きな傘でないとあかんなこれは、と。
出掛ける時にどうしようか考えたんですが、折り畳みじゃ無理でしたねやはり・・・。
JR駅に隣接する熊本市電の上熊本電停では、こちらを見かけました。

0800形0803号「COCORO」。熊本市電開業90周年記念として、JR九州の車両デザインでもおなじみ、水戸岡鋭治氏が内外装のデザインを担当した車両です。
この日はこれから、辛島町行きとなるべく出庫してきたところでした。
で、その向こう側に何か見えますが・・・。
・・・それがこちら。5000形5014号、元・西鉄福岡市内線の1000形1014号だった車両です。
2017年に車両更新を受けて西鉄時代のカラーリングとなり、現在は平日ラッシュ時のみ運用されているようです。
上熊本駅からしばらくは、電車通りに沿って歩いて行きます。

杉塘電停付近を歩いていると、先ほどの0803号「COCORO」が追い抜いて行きました。
こちらは段山町(だにやままち)電停ですが・・・。

雨がかなり強くなりまして、ちょっと一休みしようかなと・・・。
ちょっと、歩くにもかなりつらい状態になっていました。
電車通りから熊本城公園へ登っていく途中で、雨宿りすることに。
スマホで雨雲レーダーをチェックし、しばらくすると強い雨雲は抜けるだろうと予測して、雨脚が弱まるまで休憩しました。

熊本市立こども文化会館の軒先で・・・助かりました!(^^;
少し雨が小降りになったところを見計らって、再び歩き出しました。

こちらは、先ほどのこども文化会館から坂を上がったところにある、藤崎台球場です。プロ野球の公式戦も行われる球場ですね。
そこから熊本城公園のなかへ進みます。
公園内の道路はかなり水はけの悪いところもあったりして、ワタシも娘も、靴の中までびっしょりと濡れてしまいました。(^^;

こちらは加藤神社。安土桃山~江戸時代初期にかけて肥後北半国の領主であり、熊本城を往時の姿に改築した加藤清正を祀った神社です。
さらに進んで、熊本城の天守閣を望むエリアにやってきました。
昨年のこのときは天守閣の上まで上がったんですが、今回はやめておきますかね。

引き続き城内を歩くと、まだまだ左下写真のようなところもあるんですよね。
熊本地震被災からの復旧が、一日も早く成ることを祈りましょう。
さて、また街へ歩き出しましょう。

こちらも昨年夏に訪れた場所、桜の馬場城彩苑。
土産物屋さんや飲食店が集まるエリアですね。

ここを出ると、坪井川沿いに街を歩いて行きます。
こちらは、日本郵政グループ熊本ビル、かつて郵政省九州郵政局があった建物です。
九州郵政局ということで、郵便局の九州での本部機能があった場所。そう、福岡じゃなくて、熊本にあったんですよね。民営化された現在も、日本郵便九州支社などがここに入っています。
さらにコースを進んでいきますが・・・。

坪井川、先ほどの雨の影響で、濁流と化していますね。
かなり降り方が強かったですからね・・・。
その川沿いのエリアに、こちら。

巌流島の決闘などで有名な、剣豪・宮本武蔵が、どうやらこの地に居を構えていたようです。

この石碑を見た娘は、「え、宮本武蔵は道路に住んでたの?」と・・・まぁ、その昔はここは道路じゃなくて建物が立ってたんだよ、と話しましたが、なんだか微笑ましかったです。(^^;
熊本電鉄の藤崎宮前駅に近いところまで行き、そこから上通→下通へと進んでいきます。

まだ時間が早くて、開いている店も限られていましたが・・・。
そういえば、ということで、先ほどびしょ濡れになってしまった靴下を履き替えようと、途中の雑貨屋さんで靴下を買い込みました。
靴下を替えると、濡れて気持ち悪い感じがかなり改善されましたねぇ・・・。(^^;
下通からサンロード新市街を抜けて、こちらは花畑広場。
今回のウォーキングのタイトルにもなっている「くまもと花とみどりの博覧会」、その「街なかエリア」のメイン会場の一つが、ここなんですね。
いくつかテントでブースが出されたりしていましたね。

で、この花畑広場に隣接して、熊本の新しいスポット「サクラマチクマモト」があります。
ちょいとそちらへ立ち寄ってみることに。
ちょうど時間は11時、飲食店街の営業が始まる時間でした。
朝も早かったし、そろそろ昼飯にしてもいいだろ、ということで、3階の飲食店街を物色。
どうせなら熊本名物を食べたいよね~と話していると、あるじゃないですかこんなのが。(笑)
ということで、「あか牛Dining yoka-yoka」桜町店に入ってみました。
自社肥育のあか牛「甲誠牛」のお肉を使った料理を提供しているお店。熊本市内に他にもお店を構えていますが、直近では博多駅前「KITTE博多」にも出店しているようです。

こちらの名物、あか牛丼(1980円・税込)をいただくことにしました。
ミディアムレアに焼いたあか牛の肉を丼に敷き詰めた、という一品。半熟玉子とワサビがアクセント。味付けは薄めですが、お肉の旨みとワサビでいけてしまう、そんな品でした。
やわらかいあか牛のお肉、堪能しました。(^^;

ちなみに娘の方は、ビーフシチュー(ライスorバケット、サラダ、スープ付きで1980円・税込)を選択。少し分けてもらいましたが、ごついお肉とおとなな味付け、そちらもいい感じだったなぁ・・・。
昼飯を終えて、再び歩き始めました。

こちらは、新町電停。
ここと、洗馬橋電停の間の約250mの区間は、専用軌道になっています。
現在の熊本市電の営業路線では、ここが唯一の専用軌道区間ですね。
その、新町電停の少し先から、鹿児島本線・九州新幹線の高架をくぐって西へ向かったところに、こちら。
北岡自然公園です。

ここは、加藤氏が改易されたあとに熊本藩主となった細川氏の菩提寺妙解寺(みょうげじ)の跡で、初代・忠利をはじめ歴代藩主の霊廟があります。現在は熊本市が細川家から譲り受け、公園として公開(有料)しています。
今回は中までは入りませんでした。
あとはいよいよ、ゴールを目指す道のりです。

こちらは、祇園橋の近くにあるポケットパーク。
ここには、熊本民謡「おてもやん」の生みの親である永田いねと、歌のモデルとなった富永チモの像が建てられています。

熊本のこのあたりはワタシ自身、電車やバスで何度も通っているところではあります。2007年にこの像が建っているんですが、ワタシ、今回のウォーキングまで知りませんでしたねぇ。(^^;
途中で雨宿りや昼食の休憩をはさみながら、3時間半余りをかけて、熊本駅のゴールにたどり着きました。
この駅舎になってからもうしばらく経つんですけどもね、いまだに見慣れないんですよね・・・コロナウイルス禍のなかで、熊本に来る回数も限られているせいもあるんでしょうけど。
ワタシがあまり熊本に来ていないうちに出来ていたものといえば、こちら。
新幹線口から近いところにある「駅から百八歩横丁」です。昨年4月にオープンしていたようですが。

博多では「駅から三百歩横丁」、小倉では「駅から三十歩横丁」と、駅近で呑める場所ということでお店が集まるエリアが、各主要駅で形作られてきています。
ここ熊本では「百八歩」、奇しくも、除夜の鐘の数=煩悩の数と同じということで、108の煩悩を乗り越えたあとに楽園が待っている、ということなんでしょうかね。(笑)
今回は昼食を既にとったあとでもあり、こちらで昼呑みをすることはなかったんですが・・・そのうちまた来てみるとするかな。(笑)
あと、こちらにも。
こちらも昨年4月にオープンしていた、「アミュプラザくまもと」です。
このように、吹き抜けの空間で、滝のように水が落ちてくるという演出があったりとか。

ほんと、熊本駅周辺もあまり来ないうちに、いろいろ変わってきていますね。
さて、もう帰路に就くことにしました。
帰りも新幹線は使いません。

6番ホームから13時15分発、普通5344M列車鳥栖行きに乗ろうと、ホームに上がってきました。
で、ホームで待ってたんですが、そこで「寝台特急 久留米行きが参ります」というアナウンス。果たして何だろう?と待っていると・・・。
やってきたのはこちら。
そう、「ななつ星 in 九州」です。

この日は、3泊4日コースの4日め。現在のコースは、朝に鹿児島中央を出発して肥薩おれんじ鉄道線を経由し、そのまま鹿児島本線を北上して博多へ向かう、という行程になっています。

駅員さんたちが小旗を持ってお出迎えするシーンにも出合いました。
それにしても、この時間になって晴れてきちゃったんですよねぇ。
なんでこうなるかなぁ、という・・・。(^^;

なんか本当に恨めしいなぁ~という・・・。
この晴天のもとで歩けたら、もう少し余裕を持って街を回れてたかもしれないんだけどなぁ・・・。
まぁそうはいっても、終わったものは終わったもの。
帰りましょう。(笑)

待っていた5344Mがやってきました。
車両は817系VT521編成2連。このときにも見てる編成ですが・・・。
もとはVT21編成だったものが、ロングシート化改造されて+500番になった編成ですね。
817系のこのタイプの改造もだいぶ進みつつありますね。
熊本で着席できたので、座ってのんびり・・・。

玉名まで来たところで、向かい側ホームになんか停まっているのが・・・。
おぉ、先ほど熊本で見かけた「ななつ星 in 九州」ですね。玉名で31分も停まるらしいです。
車内では3泊4日最終日ということで、フェアウェルイベントが行われている頃ですね。
列車は「ななつ星」を追い抜いて、先へ進みます。

こちらは南荒尾の駅。黄色い駅名標が迎えてくれます。
実は近々、ここでJR九州ウォーキングの開催が予定されていまして、近々この黄色い駅名標が再び旅行記に登場する、かも・・・。(笑)
14時40分、5344Mは久留米に到着。
列車は鳥栖まで行きますが、ワタシたちはここ久留米で降りました。

ここで、最寄り駅まで帰る列車に乗り継ぐんですが、その列車を待っていると・・・。
・・・またしても、こちら。
「ななつ星 in 九州」が追いついてきました。(笑)
ここで、運転士さんの交代があってたようです。

狙ったわけではなかったんですが、こんなに「ななつ星」と出合う帰り道になるとは、本当にびっくりでしたよ。(^^;
停車したままの「ななつ星」を横目に、ワタシたちは14時50分発、区間快速(久留米→博多間快速)1336M列車海老津行きに乗車します。
813系6両での運転、前3両はRM112編成、100番台ということで、一部座席撤去の改造をされていない編成でした。
列車は順調に進み、次は博多、というところ。

竹下手前で、「ららぽーと福岡」が見えてきました。
4月25日にオープンを迎えて最初の休日、ということで、かなりのお客さんが繰り出していたようです。駐車場待ちの車が並んでますね。

・・・こりゃやっぱり、ワタシが行くのはまだまだ先だな・・・。
博多駅手前。

DE10-1206が停まっていますね。
おそらく、ワタシたちの乗った列車を追いかけてきている「ななつ星 in 九州」の博多到着後、竹下への回送をエスコートするために待機しているものですね。
博多からは各駅に停まる1336M。吉塚では、福北ゆたか線からの乗り継ぎ待ちで3分ほど遅れての発車となりました。
箱崎へも3分遅れて到着しました。

熊本から2時間半余り。
普通列車でもそんなもんで着いちゃうんですね。(^^;
ということで、今回は少し遠い熊本でのウォーキングだったんですが、新幹線を使わずに往復するというミッションを無事にクリアすることができました。
往路の高速バス→熊本電鉄、という乗り継ぎは、これまでやったことのない乗り継ぎで新鮮でしたね。こういう形で熊本の市街地へアプローチできるっていうのは今まで知らなくて、ぜひ今後にも生かしたいなと思いました。
熊本の街歩きは昨年の夏の旅以来でした。歴史と伝統あり、一方で新しい名物もあり、いろいろあって楽しい街ですよね。またいずれ行ってみたいなと思います。

JR九州ウォーキングの春編はまだまだ続きます。また旅行記としてお届けする機会もあるかも・・・。(^^;
<おわり>