(2021・1) | |
コロナウイルス禍のなかで迎えた2021年元日。 さっそく、乗り鉄旅に出ることにしました。 目的地は、山口線津和野。乗車するのは、そう、「津和野稲成号」。 通常であればSL牽引になる列車ですが、今年はC57-1が故障、D51-200が検査入りということで、DL牽引となりました。 それでも、客車は「SLやまぐち号」で使用されている、35系4000番台5両編成。そう、かつての旧型客車の雰囲気を可能な限り再現してJR西日本が新造した、あの客車です。 遠征がなかなか難しいなか、近場でどうにか、ということで計画した乗り鉄行、新年初乗りといきましょう。 |
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1月1日、朝。 箱崎から8時57分発、1157M列車鳥栖行きに乗車して、少しゆっくりめに博多駅まで出てきました。 時刻は9時2分。新幹線ホームへ急ぎましょう。 |
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新幹線13番ホームへやってきました。 ここから、N700系4000番台(N700A)F15編成16連で運転の、「のぞみ16号」東京行きに乗り込みます。 今回は自由席に乗車しましたが、問題にならないくらい空いていました。 やはり、今のこの状況だとですねぇ・・・。 |
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定刻の9時15分に博多を発車した「のぞみ16号」は、小倉に停車すると、次は新山口になります。 写真は新下関通過のシーン。やっぱり「のぞみ」は早いですよね~。 |
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9時49分、「のぞみ16号」は新山口に到着。 ここで下車します。 正月寒波の襲来で、下関あたりまではそうでもなかったんですが、新山口が近づくと沿線に雪が残っているところがありましたねえ。 |
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そういえば、新山口駅は駅舎が変わったんでしたね。 橋上駅舎になってから駅舎を利用するのは初めてでした。 北口側ではかつての駅舎は姿を消し、バスターミナルが整備されていました。 |
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しばらく駅をうろうろしているうちに、そろそろ目的の列車の入線時間。 10時25分、DD51-1043に推進されて、35系4000番台5両が1番ホームに入ってきました。 牽引機のDD51-1043の先頭にはヘッドマーク。 富士山の上を鶴が飛ぶイラストに「賀正」の文字。ここ数年、SL牽引の「津和野稲成号」でも使われているものと同じデザインのようですね。 |
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車内に入ってきました。 津和野行きの往路では、こちら、4号車のオハ35-4001に乗車しました。 このように、旧客の雰囲気が濃厚に漂っていますね。 2017年に新潟トランシスで製造されたこの35系4000番台、旧客の単なる「模造」にとどまらず、雰囲気を再現しつつも最新のアメニティ・安全性を備えています。 各ボックス席には電源用コンセントも配置されています。これはすごくありがたい設備ですよねぇ。 |
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「津和野稲成号」は定刻の10時50分、DD51の汽笛も高らかに新山口を発車しました。 発車したらさっそく、少し早いですが昼飯にします。同時に「呑み鉄」も開始。(笑) 新山口駅で購入してきた駅弁「ふく福飯」(1100円・税込)。調製元は広島駅弁当。かつては下関駅弁当が「ふくめし」という駅弁を冬季限定で売っていましたが、下関駅弁当は廃業してしまいましたしね。 中身は、茶飯のうえにふぐの唐揚げなどが載っているもの。これはこれでおいしかったですよ。 |
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おいしい「ふく福飯」でどんどんビールが進むので、3号車の売店でこちらを買い込んできました。 「山口地ビール」ヴァイツェン(550円・税込)。ヴァイツェンはフルーティーな甘みと香りが特徴。ドライ系の辛口のビールと違って、とても気分が和らぎます。 |
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しばらくすると地ビールもなくなり、お次は新山口駅で購入していたこちら。 いまや山口を代表する地酒に成長した、旭酒造の「獺祭」。他地域だと高級で手が届きにくいイメージがあるんですが、さすが地元・山口のお酒、駅では「呑み鉄」を意識して、プラカップ付きの小瓶がお手頃な値段で置いてあり、とても敷居が低いなぁと感じました。 |
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湯田温泉、山口に停車したあと、列車は山登りに入ります。 ここは仁保駅。11時34分の発車まで7分の停車時間があるのを利用して、ホームに降り、跨線橋に上がってきました。 このあたり、すでに雪が残っていますね。跨線橋の階段にも雪が残っていて、上り下りは滑らないように気を遣いました。 |
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こちらは篠目駅。 ここでは2分の停車です。 篠目駅には、かつて、SLが使用した給水塔が残っています。 以前、ここでSL列車同士の離合の場に居合わせたことがありましたわな・・・。 |
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篠目の次は、長門峡に停車。 長門峡を出て、阿武川を渡ると、そこには撮り鉄のみなさんがズラリと並んで、列車を待ち受けていました。 この積雪のなか、ほんとご苦労さんです、というところで。 |
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次の地福では、14分の停車時間があります。 これだけ停車時間があれば、そりゃ降りてきますがな。(笑) ということで、構内踏切のところで列車を撮影。 本当によく雪が積もってますねぇ。 |
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地福のあとは鍋倉、徳佐と停車し、次はいよいよ終点。 県境を越えて島根県へ。 山を下り、津和野の街並みが近づいてきました。 |
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12時59分、「津和野稲成号」は定時で終点の津和野に到着しました。 駅前に出てきました。 津和野の街なかもけっこう雪が降ったようですが、さすがに道路は溶けたり除雪がされてたりで、自動車の通行には支障はなさそうでした。 さてと、せっかく津和野に来たんですから、街を歩いてきますかね・・・。 |
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ということでやってきたのは、「津和野稲成号」の名前の由来にもなっている、こちら、太鼓谷稲成神社です。 ここへ来るにはけっこう上りがありましてね。列車のなかでしこたまアルコールを呑んできていたワタシには、ちょっときつかったんですがね。(笑) どうにか登ってくることができました。 願望成就の神様・日本五大稲荷の一つといわれる、この太鼓谷稲成神社。この初詣の機会に、一年間の無病息災と、コロナウイルス禍の退散をお祈りしてきました。 | |
神社から降りてきて、しばらく津和野の街を歩きました。 歩く途中に、造り酒屋さんがあったので寄ってみました。 こちらは古橋酒造。「初陣」というお酒を造っています。純米しぼりたてを試飲させてもらったらこれがけっこうおいしかったので、1本お買い上げ。 おいしいお酒と聞くと、黙っちゃおれません。(笑) |
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さらに津和野駅方面へ戻る途中。 以前も立ち寄ったことのあるお店に入ってみました。 「お食事処みのや」。3年前の9月、撮り鉄で津和野を訪ねたときにも入っていたんですが、今回もそのときと同じく、うずめ飯を。 ほんと、ご飯にかかったやさしいだし汁の味がほっこりさせてくれます。ワサビを少しずつ溶かしながらいただくんですが、これがまた美味いのですよ。 津和野、と聞くとやはり食べたくなりますね、うずめ飯。 |
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津和野駅に戻ってきました。 15時過ぎごろから入換作業が始まり、15時25分ごろ、「津和野稲成号」はホームに入ってきました。 そろそろ日が西に傾いてきましたね。 いい感じで日が差し込んでいました。 |
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復路は、3号車のナハ35-4001に乗車しました。 この3号車には、売店、そしてSL運転シミュレータなどの体験スペースを備えています。シミュレータは、感染対策で使用できなくなっていましたが。 乗車してすぐ、売店に駆け込んでこちらを。 往路ではヴァイツェンを呑みましたが、帰路はペールエールでいきましょう。ほろ苦さが特徴のビールです。 |
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おつまみも買ってきました。 「石炭かまぼこ」。魚とイカのすり身のかまぼこなんですが、イカ墨を使って黒くしてあります。形がまた、石炭を思い起こさせる形をしてましてね。密閉個包装になっているのもありがたいですね。 |
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復路は、最後尾・5号車の展望デッキにも足を運んでみました。 雪の残る中を、列車はゆっくりと走っていきます。 ひんやりとした外の空気感は、車内にいるのとはまったく別物です。展望とその外の空気感を味わえるスペース、全国見渡しても、そんなにたくさんあるものじゃありませんね。 |
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復路は、往路で停車した地福と仁保には停車しないうえ、山下りとなるため、往路の2時間9分に対して1時間45分と所要時間が短くなっています。 17時30分、「津和野稲成号」は終点・新山口に到着しました。 35系4000番台、乗り心地も本当によかったですね。実際に乗ってみて、本当にいい車両だと思いました。 |
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新山口からは新幹線で博多へ向かいます。 17時45分発、「こだま857号」博多行き。700系7000番台「Rail Star」のE1編成、おおトップナンバーですね。 8号車・724-7501に乗車しました。 やはり、空いていますね。 |
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「こだま857号」は新下関で、「のぞみ37号」「みずほ609号」の通過を待ちます。 写真は「のぞみ37号」の通過シーン。スマホで連写をかけてどうにか撮りましたが、やはりものすごいスピードですよね・・・。 |
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18時44分、「こだま857号」は終点・博多に到着しました。 列車はそのまま、博多南行きとして運転されます。ここまで乗車していた人よりはるかに多い人数が、車内に吸い込まれていきました。 |
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そんなわけで、2021年の初乗りは幕を閉じました。 今年も引き続き、コロナウイルス禍のなかですので、そうそう遠征はできないでしょうね。 早く落ち着いてくれることを祈ってはいますが、果たしてどうなりますか・・・。 当面は近場でうろうろしながら、時を待つしかなさそうですね。 |
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<おわり> |