Part1(2018・12)
2018年の年末になりました。
ここまでしばらく、旅行記にできるような鉄道旅をできていなかったんですが、今回、年末の休みに、小2と5歳の2人の娘を連れてのお出かけを思い立ちました。
使用するきっぷは「青春18きっぷ」。もちろんあの、普通列車なら全国乗り放題となる、期間限定のきっぷです。ワタシ自身、このきっぷを使うのは実に6年ぶり、ということになりました。
今回、「18きっぷ」を使うことになったのは、この旅行記の次に作成を予定している旅行記の旅の伏線、ということになるんですね。
それは、次の旅行記をお待ちいただくとして・・・。

旅の計画をするにあたって、小2娘に「日帰りできる範囲でどこに行きたい?」と聞いたら、一拍置いて「長崎!」という答えが返ってきました。
小学校の平和授業で原爆のことを勉強したという小2娘。本当は、長崎原爆資料館に行きたいと思ってたみたいなんですが、当日は残念ながら休館日。なので急遽目的を変更したというのがあったんですがね・・・。
12月30日早朝。ワタシはこの日から正月休み。
ただ、いつもより早起きして、娘2人を起こし、支度して出発です。

まずは地元・箱崎駅から6時9分発、区間快速(南福岡から快速)1321M列車大牟田行きに乗車です。南福岡車両区の813系6両編成、ワタシたちは後ろのRM105編成のほうに乗車しました。
乗車してすぐは混雑していましたが、博多でかなりのお客さんが降り、そのあとは楽に席を確保できました。ここで、買いこんできていた朝飯用のクリームパンを3人でつまみます。

まだ明けない暗い空のもとを走り続けることしばし・・・。
1321Mは定刻の6時58分に鳥栖へ到着。
ここで、長崎本線へ乗り換え。7時18分発、普通2831M列車肥前山口行きに乗ります。
南福岡車両区の415系1500番台FM1512編成4連で運転でした。列車は留置場所から入れ換えられ、6番ホームに入ってきました。

このFM1512編成、少し前から何度か見かけていて、サイドの青帯の色剥げがかなり激しいのが気になっていました。この日の時点でもそのまま。ちょっとこれは早めになんとかしてほしいレベルの見栄え・・・。
2831Mは定刻に鳥栖を発車。

神崎~伊賀屋間、ようやく日が差してきました。
佐賀を過ぎ、ここは佐賀バルーンフェスタの会場となる嘉瀬川河川敷、臨時駅のバルーンさがのあたり。
河川敷に、バルーンが数機、立ちあがっていました。大会は予定されていないんで、訓練でしょうかね。
このあと、久保田を過ぎたあたりで、飛んでいるバルーンも遠目に見えました。
8時2分、2831Mは定刻に終点・肥前山口に到着しました。

ここからは、一般的に長崎本線をそのまま進むんじゃないかと考えがちですが、実は時刻検索でひっかかったのは、そのルートじゃなかったんですよね・・・。
検索で出てきたルートは、長崎本線ではなく、ここ肥前山口から分岐する佐世保線のほうでした。
ということで、肥前山口始発の普通927M列車早岐行きに乗車します。車両は佐世保車両センターの817系VN20編成2連。
やはり18キッパーらしい人たちが、けっこう乗っているようでした。
8時13分、927Mは定刻に肥前山口を発車し、佐世保線へ。
ワタシ自身、佐世保線に乗るのも、実に12年半ぶりとか・・・。

武雄温泉手前。
長崎新幹線(九州新幹線西九州ルート)の建設工事が進むこのあたり。在来線はすでに高架になっていますが、新幹線の高架も、だいぶ立ちあがってきているようですね。
西有田から有田のあたり。
このあたりは、焼き物の里。陶器市のシーズンには多くのお客さんで賑わいますが、さすがに閑散期なんでですね・・・。

ちびさんたちは、朝が早かったんで時折ウトウトしていましたが、基本的に車窓の景色を楽しんでいました。
9時1分、927Mは定刻に終点・早岐に到着しました。

乗り継ぎに時間があったんで、早岐駅の外に出てきました。
いや~、12年来ないうちに変わりましたね。
長崎車両センターが、新幹線関連工事のためにここ早岐へ移転(佐世保車両センター)したのはもちろん知っていましたが、あの広かった構内を知っている身としては、留置線があったところに駐車場や商業施設などができていたことにいささかショックを受けました。
・・・一方で、こちらは残されていました。
1897年の早岐駅・早岐機関区開業当時に造られたSL用の給水塔です。
駅前の整備が終わった後も、佐世保市によって保存されているとのこと。
近くまで行ってみましたが、なかなかしっかりした造りで、中にはバルブも残されていました。
かつて国鉄時代、早岐駅横には早岐客貨車区という車両基地が存在しました。
14系寝台車が所属していましたが、国鉄時代の広域運用で、佐世保から「あかつき」で大阪へ行き、そこから「日本海」へ運用されて青森まで走っていた時期もありました。

時代は流れ、今度は長崎車両センターの移転で、2014年、ここに佐世保車両センターがオープンしました。
写真でも分かるように、構内には転車台も置かれています。

構内には、キハ47形「或る列車」が休んでいるのも見えていました。
さて、乗り鉄を再開しましょうか。
次に乗る列車は、早岐9時33分発、快速「シーサイドライナー」3223D列車佐世保発長崎行き。
車両は、佐世保車両センターのキハ200-565+1565の2両編成。かつてはキハ200-15+1015だった車両が、約1年前にロングシート化改造されて、車番が+550となったものです。短い編成で定員を増やすためのロングシート化、なんでしょうね。
2両編成ということで、多くのお客さんが乗っている列車は満席で、立客もかなりいました。
ハウステンボスでお客さんの入れ替わりがあるところで、どうにか着席できました。

途中の川棚では、長崎発の普通226D列車早岐行きと行き違い。国鉄色のキハ66・67-110で運転されていました。
川棚~彼杵間。
大村湾の景色を見ながらの旅路。
同行のちびっ子たちも、海のほうをしきりと眺めていました。

ワタシ自身、大村線に乗るのはやはり12年半ぶりのこと。
大村線というと、この海沿いの景色は欠かせませんよね。
大村線の沿線でも、新幹線の工事は進んでいました。
こちらは竹松。駅ホームのすぐ横に、新幹線の高架が立ちあがっていました。
この竹松と、次の諏訪との間に、新幹線の新大村駅(仮称)が開設される予定で、在来線の駅も併設されるとのことです。
大村を出て、まもなく諫早というところ。
ここも、高架の工事が進んでいました。

大村線の沿線も、しばらく来ないうちにかなり変化してきていますねぇ。
諫早、喜々津、浦上の順に停車し、3223Dは11時5分、定刻通りに終点の長崎に到着しました。

ここ長崎でもこんな感じに。
かつて、長崎車両センターがあったあたりに、新幹線と、在来線の高架が。長崎駅付近では、新幹線工事とともに、在来線の連続立体交差化工事も進んでいます。
現在の地上ホームの跡には、駅ビルが拡張してくる予定になっているとか。
11時過ぎの到着ですが、朝が早かったんで、早めに昼飯にすることにしました。

駅ビルの構内でお店を探していると、インド料理のお店を発見。子供向けのメニューもありそうだったんで、入ってみることにしました。

「本場インド料理 ミラン」アミュプラザ店。ワタシもそれまで入ったことなかったんですが、本格的なインド料理をネイティブの料理人が作っているとか。
ちびっ子たちには「お子様セット」(550円・税抜)。甘口のチキンカレーに、ナンとライス、サラダ、オレンジジュースがついたセット。カレーは雰囲気を出しつつも甘めのルーになっていました。
そしてワタシは、「長崎名物トルコライス」(1380円・税抜)。ナポリタンパスタにトンカツ、カレーライスが一皿に盛られていますが、カレーは本格インドカレー。辛さは10段階に調節可能とのことで、中辛程度の「3番」にしてみましたが、それでも汗が噴き出す辛さ。いい辛さでしたよ。その分、サラダのドレッシングが甘めのものでしたけどね。

いや~思いがけずいいお昼をいただけました。
次へ行きましょうかね。
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