Part1(2012・8)
今回の旅行は、アンパンマンにはまっている2歳の娘に、アンパンマン尽くしを味わってもらおうという、いわゆる「親バカ旅行」である。(笑)
最初は、「アンパンマントロッコ」に乗せられればいいや、と思っていたのが、計画を立てている間にみるみる話が大きくなっていき、あのアンパンマンミュージアム(高知県香美市立やなせたかし記念館)に行ってしまおうという話にまでふくれあがってしまった。
2歳になったばかりの娘が、果たしてどう反応するか、気になりながらの出発になった。
8月4日朝。

小倉総合車両センター門司港車両派出所属の415系8両で運転の2322M列車で、門司までやってきた。
列車は、ここから前4両が2322Mとして門司港へ、後ろ4両が5134Mとして下関へ、それぞれ分かれて運転となる。
国鉄時代は、門司港行きと下関行きを併結して運転し、ここ門司で分割する作業が当たり前のように見られたもんだが、九州内ではJR化以後に交流専用電車が近郊型の主力となり、この分割作業も稀少になってきた。
8時16分、下関着。

ここで、うどんを食べたいなぁと思っていたんだが、下関駅では駅舎工事の関係でいま駅構内にうどん屋が存在しない。
かつてはホームにも立ち食いうどん屋があったが、すでに自販機コーナーになったりして姿を消している。
下関からは山陽本線を東上。
新山口行き3536M列車に乗車。車両は下関総合車両所運用検修センターの117系C-105編成4連。いわゆる「末期色」をまとった車両だった。
山陽線の下関〜新山口間では117系の運用があるが、これはかつて九州から新山口まで乗り入れていた415系が乗り入れを取りやめて以降、列車本数を確保するために開始されたいきさつがある。
山陰本線が分岐する幡生を出ると、下関総合車両所本所(かつての幡生工場)が見えてくる。

いまは、余剰となった115系の廃車解体作業をやってるようだ。
新山口から、10時11分発、3336M列車岩国行きに乗り継ぎ。

周防灘が見えてくる。朝の陽光に照らされてきれいなもんだ。
列車は徳山でしばらく停車。
この3336Mは下関総合車両所運用検修センターの115系T-12編成2連での運転。よりによって、下関に4編成しか配置がないこの2両の編成にあたってしまった。
2両編成で混雑するなか、娘の反応が心配だったがどうにか持ちこたえてくれ、岩国まで到達。

ここから広島までは、12時24分発6550M列車に乗車。車両は下関総合車両所運用検修センターの115系O-03編成4連。いわゆる「末期色」だが、大河ドラマ「清盛」にちなんだHMが装着されていた。

列車は宮島を右手に見ながら進んでいく。
そろそろお腹が空いてきたよなぁ・・・。
13時15分に広島着。

駅ビル内でお好み焼きでも、と思ったが、定番の「麗ちゃん」は長蛇の列、その奥にある「第二麗ちゃん」も列ができていた。ということで、さらに奥にある「おゝ井」に入ることにした。

注文したのは、このお店定番のおゝ井焼き。ワタシはそば入りの大盛りに。
ネギもたっぷり、麺もたっぷり。オタフクソースしっかりかけて、食べ応えはばっちり!
2歳の娘にも分けて食べさせたが、美味しそうに食べていた。
食事を終えて、さらに東上。

広島14時17分発、358M列車糸崎行きに乗車。車両は下関総合車両所運用検修センターの115系C-37編成4連。

広島を出ると、瀬野〜八本松間の急勾配区間を進む。115系もややあえぎながらの山登り。

途中、急勾配を上る貨物列車を押し上げたあとに広島方面へ戻るEF67-105の姿を見かけた。
長年、この「セノハチ」の専用補機として活躍してきたEF67だが、ここにきて後継機となるEF210形300番台の開発がアナウンスされており、車齢の高い0番台から置き換えが図られる模様。
山間部を走り抜けて、列車は糸崎へ。

ここでさらに乗り継ぎ。糸崎15時38分発1764M列車岡山行きは、下関総合車両所広島支所の115系L-04編成での運転。
徐々に岡山へ向けてお客さんが増えていき、浴衣姿の娘さんたちも目立つようになってきた。どうやら、岡山で開催中の「桃太郎まつり」で花火大会があるらしく、それに向かうお客さんのようだ。娘が騒がないかちょっと心配したが、ここはどうにか、といったところで。
17時6分、列車は岡山へ。

乗り継ぎ待ちのあいだに、ホームにはJR四国ご自慢のアンパンマン列車。
宇和島へ向かう「しおかぜ21号」、松山運転所所属の2000系気動車4両での運転。先頭1号車の2005は「ドキンちゃん号」になっていた。
ここ岡山からは、17時42分発、JR四国5000系+JR西日本223系5000番台、計5両で運転の快速「マリンライナー51号」に乗車。

迷ったんだが、席を確保したいという気持ちが強く働いて、1号車2階のグリーン席の指定を確保。
しかし、これがちょっと裏目に・・・娘が騒ぎ始めちゃったのだ。(汗)
仕方ないので、娘を連れてデッキと客室を行ったりきたりするはめに。

そんな間に、列車は児島からJR四国管内へ。
ワタシ自身は、JR四国完乗を達成した8年前以来のJR四国乗り入れ。
嫁さんに聞いたら、前回の四国入りは瀬戸大橋が開通していない国鉄時代の話らしい。(笑)
2歳の娘は、もちろん初めての四国入り。 
岡山からおよそ1時間。四国管内での遅れの影響もあって、「マリンライナー51号」も少々遅れて高松に到着。

この5000系も、すっかり定着した感じだね。
四国に到着して、まずは飯。

駅構内には「連絡船うどん」、かつての宇高連絡船船内で出されていたうどんの味を再現したというこのお店で、讃岐うどんをいただく。

注文したのはじゃこ天ぶっかけ。讃岐うどんが地元の名物ならば、じゃこ天もまた四国名物。
ワタシが住んでいる福岡ではやわやわのうどん麺が主流なんだが、この強烈なコシのあるうどん麺も大好きだ。
食べ終わってから投宿。

宿では、写真のビールを。
「さぬきビール」。呑んでみると実にすっきりな味わい。

おいしいビールを呑んだところで、あくる日に備えて早めに就寝。
あくる日は、それこそ「三昧」状態。(笑)
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