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Part2(2011・7)
人吉駅を離れて、少し街を歩いてみることにしました。

炎天下でもあり、汗をかいてきたところに、左上写真の看板が・・・。
さすがに人吉は温泉地、立ち寄り湯をさせてくれる宿も。

ということで、この「朝陽館」で立ち寄り湯をさせてもらうことにしました。
風呂に浸かると、肌にねっとりとからみつくお湯。上がってみると、肌がすべすべになっていました。
温泉でさっぱりしたあと、歩いてこちらへ。
青井阿蘇神社です。
写真の本殿は、国宝に指定されています。
さてそろそろ昼飯を、というところで、こちらのお店に入りました。
「郷土料理 四季」。看板に郷土料理とありましたので、何か地のものを食べたいなと思いましてね。

お手洗いのドア回りには、かつて使用されていた列車用のサボ(表示板)類が飾られていました。
で、いただいたのは、「ハチロク定食」。語呂合わせじゃないでしょうが、お値段も860円でした。
選べるメインディッシュと、刺身などがついた定食。メインディッシュは山芋とろろかけや、焼魚、地鶏の唐揚げなどいろいろあるんですが、ワタシは五木だご汁を選んでみました。
柚子胡椒を出されたんで、だご汁に入れてみました・・・これがうまさを増幅して、しかも適度な辛味で代謝も促進してくれます。
お腹いっぱいになりました。^^
食事を終えて、駅に戻ってきました。
少し早めに、改札を通ってホームへ。

この人吉駅には、かつてのJR湯前線から転換された第三セクター・くま川鉄道の人吉温泉駅が併設されています。

そちらの構内にこちらの車両。これ、KT-311と名乗っているんですが、もとはJR九州にいたキハ31-20。2004年にくま川鉄道に譲渡されています。
発車20分くらい前になって、「SL人吉号」の編成が人吉駅1番ホームに入ってきました。
58654号機は転車台での方向転換を済ませ、上り向きになってきています。

発車前に少し、運転台を覗いてみました。
やっぱり、この熱気はすごいです・・・この環境でずっと作業をしている機関士・助士の方の苦労というのは、推して知るべしでしょう。
14時38分、列車は長声一発、人吉を発車しました。

車内では、客室乗務員さんが写真のものを配布していました。
客室乗務員さんの手によると思われる、沿線の見どころ紹介のコピーです。
これをもとに、客室乗務員さんは各号車をまわり、肉声で見どころを案内しておりました。
渡に停車した後、列車は一勝地へ。

この上り列車でも、10分の停車。
駅ホームでは、再び物産販売が行われていました。

ワタシはといえば、停車時間中にビュッフェへ赴き、またも地ビールを買い込んできました。
やっぱり地ビールって、味わいが深いですよねぇ。^^
列車は白石に停車後、坂本へ。
上り列車では、8分の停車時間があります。

ここも開業は1908年。
駅舎はいい雰囲気ですね。
駅ホームでは物産販売をやっていました。
で、ワタシは写真のものを買い込んできました。

自宅へ持って帰って食べてみましたが、かなりうまかったです。
八代に停車して、ほどなく新八代へ。

上り列車でも、ここから乗車する人ってけっこういるんですねぇ。

駅前には、宮崎交通の高速バスが停車していました。
ここは、九州道の八代インターチェンジからも近く、福岡方面から宮崎へ向かうショートカットルートとしての高速バスが機能しています。

新八代では、かつて「リレーつばめ」が使用していた、鹿児島本線と新幹線ホームを結ぶ連絡線で、電化設備(架線と架線柱)の撤去が終了していました。新幹線軌道のほうも、高速での通過ができるよう、折り返し用ポイントの撤去など線路改修を行っているようでした。
新八代を出て、列車は最終コースへ。
宇土を出て富合付近、右手には九州新幹線の熊本総合車両所が見えてきます。
朝方は見えなかった新幹線車両、この時間は、800系が1編成停車しているのが見えました。

このあと、川尻駅付近には、保留車となっている赤い485系電車が多数留置されていました。
17時14分、列車は熊本駅3番ホームに到着しました。

折しも、向かい側の5番ホームでは、宮地から到着した「あそぼーい!104号」のキハ183系1000番台編成が、熊本車両センターへの引き上げ待ち。
こちらの列車にも、早いこと乗りたいもんですね。
到着した「SL人吉号」の編成には、DE10-1207が連結されました。
同機の牽引で、熊本車両センターへ引き上げていきます。

なお、人吉入線から、この熊本引き上げの場面までを収録した動画を編集していますんで、↓からどうぞ。(新しいウインドウが開きます)
http://www.youtube.com/watch?v=a7gHyqLeO6Y
ここからのワタシは、福岡方面への帰路につきます。
「18きっぷ」オンリーなんで、新幹線はもちろん使いません。

熊本車両センターの815系NT5編成2連で運転の、17時43分発、銀水行き5334M列車に乗車します。
車内はすでに、通勤通学客でいっぱいでしたんで、しばらくは列車の後方展望を眺めながら過ごします。
こちらは、途中の植木駅。

かつて、ここのホームには、787系「リレーつばめ」や、ブルトレ「なは」なんかを早朝に撮りに来たりしたもんでした。
ブルトレも「リレーつばめ」もなくなってしまいましたねぇ・・・。
5334Mを荒尾で降り、ここからは、荒尾始発の快速4272M列車門司港行きに乗り換えます。
列車は、南福岡車両区の811系8両で運転です。
途中の瀬高の駅近くには、こちらの会社があります。
タカ食品。ワタシなんかは小学校の給食で、ここのジャムにはかなりお世話になってたんで、見かけると懐かしいわけで。(笑)
こちらは、筑後船小屋。
九州新幹線全線開業に伴う新幹線駅開業にあわせて、かつての船小屋駅から在来線ホームを移設し、快速も停車するようになりました。

そんな旧・船小屋駅ですが、解体工事が進んでいました。↓の映像でもそれを確認できます。(新しいウインドウが開きます)
http://www.youtube.com/watch?v=-HO03BWOkgE
羽犬塚、荒木と停車し、久留米へ。

それにしても、昼間の特急がなくなったことで、快速に乗っていてもかなり速く感じますね。特急退避もなく、臆面もなくかっ飛ばしている、という印象を持ちました。
19時46分、列車は博多に到着しました。
荒尾から1時間10分ほど。それほど混雑することもなく、ゆったりと過ごすことができました。
大改修を経て戻ってきた58654号機が、元気に煙を上げているのも喜ばしい。
途中停車駅で、撮影タイムやホームでの物産販売を楽しめる演出もよかった。
車内でのさまざまなサービスも、日常を忘れてこの列車を利用する旅人にふさわしいもの。

・・・ブログでも書いたことですが、今回の「SL人吉号」乗車では、そういった印象を持ちました。
また機会を改めて、ゆっくり乗車を楽しみたいと思います。
<おわり>