Part1(2007・7)
7月15日。
ワタシは長らく目標としていたJR全線完乗の達成に向けて、最後に残していた越美北線への乗車の旅に出かけた。
まずは小倉駅に到着し、山陽新幹線に乗り継ぎ。

前日に台風4号が鹿児島県に上陸し、日本列島の南岸をかすめるようなコースで東へ進んでいた。
15日の朝の段階で、東海道新幹線の東京〜名古屋間が大雨のため運転見合わせとなっていたが、なんとか北陸への列車に乗り継ぐ新大阪までは行けるだろうという判断で、出発した。
乗車する列車は、「のぞみ26号」東京行き。
小倉発車の段階では、名古屋止まりになるかもしれないということだった。
で、この「のぞみ26号」をチョイスした理由というのが・・・。
この車両。

7月1日のダイヤ改正でデビューしたばかりの、新型・N700系が充当される列車だということ。
この日の「のぞみ26号」には、同系量産第一号のJR東海所属Z1編成16連が充当されていた。

行先表示もこのようにLEDのカラー電光表示。これがやはり非常に新鮮。
でもって、N700系初乗車にもかかわらず、ワタシが指定をとっていたのはグリーン車の9号車!(笑)

車内は左上写真のような感じ。そして、左下写真がシート。

背もたれを倒すと座面もあわせて沈み込むというつくり。しかもかなりホールドがよく、体を包み込むような感じのシートになっていた。
列車は、在来線からの接続待ちで4分ほど遅れて小倉を発車。
それにしても、このN700系、加速がものすごく速いのにびっくり! あっという間に最高速域へ達していく・・・。

車内ではお昼時ということで、折尾駅弁・東筑軒のかしわめしを食べる。

本当は、折尾駅で「大名道中駕籠」を買おうと思ってたんだけど、あいにく品切れで断念・・・。
小倉を出る時点では雨だったけど、本州へ入ると晴れ間も見えていた。

写真は徳山付近のコンビナート群。いかにも台風一過!という感じの空模様。
広島出発時点では東海道新幹線の運転見合わせも解除となり、車掌さんから「この列車は東京まで運転しますのでご安心ください」というアナウンスがあった。
このN700系、車内にも電光表示器はあるのだけど、こういう機能がやはり新型だなと思う。

どちらが降り口かという案内まで出ていた。
「のぞみ26号」は、3分ほど遅れて新大阪駅に到着。
ここで在来線の特急に乗り継ぎ、北陸へ向かう。

「雷鳥29号」金沢行き。JR西日本京都総合運転所所属の国鉄色485系A10編成9連での運転。

発車直前に、駅ホームでアナウンスがあった。

「本日、強風の影響によりまして湖西線が運転見合わせとなっておりますため、『雷鳥29号』は米原経由での運転となります」
どうやら、台風の吹き返しの風の影響のようだ。目的地へは30分ほど遅れて到着することになるが、この「雷鳥」が通常通らないルートでの運転になるということで、かなりびっくり!
京都を出て、山科までは通常のルートだが、「雷鳥29号」はそこから湖西線へ入らず、東海道線を通って琵琶湖東岸を北上。

この景色は、湖西線経由では見られないはずのもの。天気はまたどんよりとしてきた。
米原到着直前、右手車窓には鉄道総合技術研究所の施設が見えるが、そこにはすでに役割を終えたJR各社の新幹線高速試験車両の先頭車両が保存されている。

左からJR東海の「300X」、JR東日本の「STAR21」、JR西日本の「WIN350」の各先頭車。
列車は米原から北陸線へ。

この写真は、敦賀発車直後のもの。直流から交流へと電車の走行電源が変わるため、電源境界を通過中。車内灯がいったん非常灯に切り替わった。
かつて、北陸本線の交直電源境界は、長浜駅の北方にあったが、昨年からの新快速敦賀乗り入れ開始に伴い、その電源境界は敦賀駅北方へ移動している。
それ以降、ワタシがここを乗るのは初めてだったので、「あぁ、変わったんだなぁ」と改めて実感。
「雷鳥29号」は、やはり30分近く遅れて福井に到着。

ワタシはここで下車して投宿。
その後夕食をとろうと、小雨の降るなか駅前の居酒屋「はなの舞」へ。

驚いたのは・・・お通しがいきなりコレ!

カンパチの刺身が出てきた!
クジラカツもあったので食べた。
ワタシ、小学生の頃は給食とかでも当たり前のように食べてたんだけどねぇ・・・。
これが、なかなかうまかったタラバガニのクリームコロッケ。
炙り〆鯖の棒寿司もなかなかうまかったのさ。^^
生ビールを呑んだ後、地酒がほしいとリクエストしたら、こちらが出てきた。

「一本義」の冷酒。ほんのり甘くてうまかったぁ〜。
締めに焼きおにぎりと戸隠そばを。

そばはけっこう量があった。いい感じでお腹いっぱいに!

ってことで、旅の初日はこれでおしまい。
続きは次ページで・・・。
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