<Part1へ>
Part2(2006・1)
食事をとろうと、駅ビル地下の食堂街へやってきました。

この駅ビル地下の食堂街には、カキ氷「白熊」の元祖として有名な天文館「むじゃき」の店舗も入っています。
その店先にあったのが、こちらのサンプル。

下にあるカップ「白熊」のサンプルと比べても分かりますが・・・。
デカい!(爆)
注文しても、まず一人で食べられるような量ではありませんね。

このほか、佐世保バーガー「LOG KIT」のお店も、この駅ビル地下に入っていました。
で、結局一行が入ったのは、「ざぼんラーメン」のお店。

私はノーマルに、ざぼんラーメン(750円)を注文。
見た目濃い味のようで、こってり感を感じないんですよねぇ。あっさりといただける味です。

かつて東京に住んでた頃に、周りの人たちの話を聞いていて感じたんですが、九州のラーメンを食べたことのない他地域の人たちは、「九州のラーメン」と聞いただけで「脂っこい」というイメージを思い浮かべることが多いようですね。
見た目はこってり系かもしれませんが、実際に現地のうまいラーメンを食べてみれば、その「脂っこい」というイメージは覆り、「案外あっさりと食べられるもの」という認識になります。私自身、そういうリアクションを何人もこの目で見てきました。
やっぱり、食べてみなけりゃ分からないんです。
食事を終えた一行は、新幹線の改札を通り、コンコースに入りました。

一行が次に乗車するのは、鹿児島中央14時16分発、「つばめ50号」新八代行き。新八代で「リレーつばめ50号」博多行きに接続する列車です。

改札を入りましたが、案内板の時計で分かるように、時刻は14時前。
ちょっと時間があるなぁと思っていると・・・案内板の向こうに、何か見えますねぇ。(笑)
・・・それがこちら。
コンコース内には、こちらの「薩摩焼酎バー」がありまして、1杯200円から、鹿児島の焼酎をいただくことができます。
カウンターを見て分かるように、実にいろいろな銘柄がとりそろえてあります。

まぁ、せっかくだからということで・・・。
・・・我々も一杯。(爆)

私は、「本日のおすすめ焼酎」にラインナップされていた「桜島」の黒麹仕立てをいただきました。
「桜島」は、かつて787系特急「つばめ」のビュッフェでも味わうことができた「石の蔵から」と同じ酒造会社が発売元。調べてみたところ、両者はそれぞれ別の工場でつくられているようですが。

この焼酎バーではお湯割りや水割りもできるんですが、やはり私はロックで。
濃厚な香りを漂わせつつ、ロックでもすっきりとした飲み口。グラスは瞬く間に氷だけになりました。(笑)
こういうおつまみもありましたので、焼酎と一緒にいただきました。
これ、豚の軟骨を煮込んだものなんですが、よく煮込まれているせいか軟骨はかなりやわらかくなっており、ひとかけらも残さず食べることができました。

ちなみに、ここの焼酎バーでは列車の待ち時間があまりない人のために、専用容器での焼酎のテイクアウトサービスもやっているようです。
さて、我々は800系U3編成で運転の「つばめ50号」に乗車。
今回の旅の目的である、新幹線「つばめ」の撮影に向かいます。

こちらは、通過中の車内から見えた川内新幹線車両センターの構内。
写真に写っている編成は、昨年増備された800系U6編成。この編成が、きょうは予備になっているようです。

800系は現在6編成体制で、4本使用、1本予備という形で運用をまかなっています。
きょうの稼動編成はすべて調査しましたが、現在はU4編成が検査で完全に運用を離脱している模様です。
一行は、出水、新水俣の二手に分かれ、それぞれ新幹線800系の走行シーンを中心に撮影をしました。
私は新水俣にて、直線を走る下り列車の撮影。写真は、「つばめ49号」の800系U2編成。

新水俣では、昼間停車する列車は1時間に上下1本ずつ。さらに通過列車が1時間に上下1本ずつという形になっています。
新水俣通過の下り列車も撮影しましたが、曇りがちな天候のうえに、相手は高速で突っ込んでくる新幹線。開放値の明るいレンズを使いましたが、高速シャッターを切るにはかなり厳しい露出条件でした。
撮影を終えた一行は、800系U3編成「つばめ54号」に乗り込んで新八代へ。

新水俣を出ると、トンネルの多い区間を経て、球磨川を渡ります。
もうこの手前から、すでに減速に入っています。
17時3分、「つばめ54号」は新八代駅12番ホームに到着。
ここからは、向かい側11番ホームの787系BM5編成7連「リレーつばめ54号」に3分乗り継ぎです。

この対面乗り継ぎも、九州新幹線の博多延伸開業時点で終了になるのでしょうが・・・。
「リレーつばめ54号」は鹿児島本線に入り、一路北上。

九州新幹線延伸工事もかなり進捗してきて、この松橋のあたりでもかなり高架が立ち上がってきました。
熊本で「リレーつばめ54号」を降り、買出しをしながら次の列車を待ちました。

今回の旅の最後は、水前寺発門司港行き特急「有明28号」。車両は787系BM12編成6連。きょう昼に見たBM15編成と同じく、赤い「ありあけ」ロゴのついた編成です。

それで、今回この列車をチョイスしたのは・・・。
旅行記のタイトルにもしている、こちら。

昨年10月から787系の7両・6両編成の1号車・クモロ787形に登場した「DXグリーン」の整備の進行に伴い、近く消滅することになるグリーン車の「TOP CABIN」に乗車しよう、ということでありました。おそらくは、今回が乗り納めになるのかなと・・・。

「TOP CABIN」は、クモロ787形の先頭寄り、1番・2番の2列の席を、一般グリーン客室とガラスで仕切ったスペース。シートはテーブルを挟んで向かい合わせに配置されており(左下写真は2001年4月21日の「つばめ3号」にて撮影)、主にグループ客向けのシートになっています。

私自身は、今回が2回目の「TOP CABIN」となりました。
今回乗車してみて気がつきましたが、「TOP CABIN」のシートでは席番の振り方が変更されていました。

従来はこうでした。  →新八代
1B 1A
1C 1D
2B 2A
現在は・・・。  →新八代
2A 1A
2B 1B
2C 1C

おそらくは、「DXグリーン」のシート付番との整合をはかるためと思いますが。
こちらは、新たに2番C席になった独立シート。

このシートですが、A・B席側と違って回転させることが可能です。
これも、今回乗ってみて初めて気がつきました。(^^;)
ということで、「TOP CABIN」に陣取った我々一行は、熊本で買い込んできた弁当やつまみ類、飲み物をテーブルに出しました。

私が買った弁当は、左上写真手前にある「SL弁当」(480円)です。
もちろん、昨年運行を終了した「SLあそBOY」にちなんでのお弁当ですが、いまでも熊本駅で販売されています。

せっかくだから熊本の名物もいただこうということで、辛子蓮根も調達。
食べてみましたが、蓮根の穴にはびっしりと辛子がつまっていまして、鼻にツンとくる辛さがたまりません。
最初は発泡酒を開けましたが、気がつけば、ロックの氷とともに焼酎も登場。

きょうはここまで、酔いが醒めては呑み、醒めては呑みという感じでありますが・・・なぜか、こういう集まりだと不思議に酒が進みます。
18時10分に熊本を発車しましたが、気がつけば「えっ、もう久留米?」「もう博多?」というような状態で、楽しい語らいの時間はあっという間に過ぎていきました。

さきほど、私自身「TOP CABIN」乗車が2回目だと書きましたが、ここがこんなに楽しく使える空間だったとは・・・もっと早く気がついておくべきでした。消滅するのが決まってからで口惜しい限りですが。(^^;)
今年最初の旅行記はこれにて終了です。
やっぱり、仲間との旅行は楽しいものですね。
今年も、可能な限り、私自身が見聞きしたものを旅行記でお伝えできればいいなぁと考えておりますので、よろしくお付き合いくださいませ。
<おわり>