<Part12へ>
Part13(2005・12)
しばらく進むと、列車の右手から、加古川線の線路が合流してきました。
谷川到着です。

ここから、今回最後の未乗線乗車となる、加古川線の乗り鉄となります。
谷川から乗車するのは、12時17分発、2326S列車西脇市行き。車両は、加古川事業部に所属するクモハ125-9。
クモハ125形、さきほど小浜線で乗車したのと同じ形式ですが、ここ加古川線の車両はその小浜線の車両の続番で製造されたもの。

1924年12月の全通後、長らく非電化だった加古川線ですが、2004年12月に全線電化。このクモハ125形と、2両組成の103系電車が投入されています。
2326Sは定刻に谷川を発車。

途中、こういうところを通ります。
ここは、日本へそ公園駅。

このあたりは、北緯35度のラインと、東経135度のラインが交差するところ。領海部分も含めた日本の中心にあたる、ということで、地元の西脇市などが「日本のへそ」としてPRをしているのだとか。
この日本へそ公園駅は、その北緯35度・東経135度ラインの交差点を含む一帯に整備された日本へそ公園の最寄り駅。もともとはイベント対応の臨時駅として開設されたものが、地元の誘致活動で常設駅に昇格したものなのだそうで。
さらに進み、列車は加古川を渡ります。

まもなく、2326Sは終点の西脇市に到着。

ここからは、加古川行きの1338S列車に乗り継ぎます。
車両は、加古川線電化にあわせて改造・投入された加古川事業部の103系3550番台M2編成。この編成ですが、加古川線開業1周年を記念したラッピング車両になっているようです。
列車は、加古川の流域にそって南下していきます。

谷川のあたりでは若干の残雪がありましたが、このあたりではもう雪は見られませんでした。
こちらは、粟生駅。
ここは、かつての国鉄北条線から第三セクターに転換された北条鉄道北条線、そして神戸電鉄粟生線との接続駅。
写真には、北条鉄道の気動車・フラワ2000-2が写っています。

この先、厄神駅では、やはり国鉄三木線から第三セクターに転換された三木鉄道三木線と接続しています。

車内は加古川に向けて少しずつお客さんが増えてきました。
13時34分、1338Sは定刻どおりに終点・加古川に到着しました。
新しい高架の5番ホームに到着。ここからは、中間改札を抜けて山陽線へと乗り継ぎます。

これで、今回の旅でのJR未乗線乗車はすべて終わりました。
今回の旅で、姫新線、播但線、福知山線、紀勢本線、和歌山線、桜井線、奈良線、草津線、参宮線、名松線、小浜線、舞鶴線、そして加古川線と、新たに13路線がワタシの完乗リストに名を連ねました。これで、JR西日本管内ではあと越美北線と福塩線を残すのみ、JR東海管内では武豊線を残すのみになりました。

雪によるダイヤの乱れ等もあって、すべて計画通りというわけにはいきませんでしたが、今回乗車を逃した路線にも、遠くない将来に必ず乗りに行きたいと思います。
加古川から、北陸方面の雪の影響で遅れていた3451M列車新快速姫路行きに乗って、姫路まで移動。
姫路からは、14時6分発、3453M列車新快速播州赤穂行きで相生まで移動しますが、こちらも姫路到着は8分ほど遅れていました。
ここ姫路までは8両編成でやってきましたが、後ろよりの4両をここで切り離し、列車は4両となって先へ進みます。

ここから先は、広島までひたすら「18きっぷ」での乗り継ぎとなります。次の相生がシビアな乗り継ぎなので、遅れは非常に気になるところ・・・。
こちら、途中にあるJR西日本網干総合車両所の構内。

車両基地と車両工場を兼ねた総合車両所の構内に、写真の車両。
こちら、JR西日本が関西地区に新しく投入した321系電車です。

新快速で活躍中の223系に続き、この321系電車の投入で、関西地区でも国鉄型車両の淘汰がいっそう進んでいくことになるでしょう。
14時27分、3453Mは相生に到着。

向かい側には、この先ワタシが乗り継ぐ列車が待っていました。
相生14時33分発、1321M列車岡山行き。岡山電車区の115系電車D3編成3連での運転です。

「18きっぷ」シーズンだけに、ワタシと同じく多くのお客さんが、3453Mからこの1321Mに乗り継ぐことが考えられました。とにかく、シート争奪戦に勝ち抜かなければ・・・。(笑)

ということで、ワタシはなんとか座席の確保に成功。
列車は定刻に動き出しました。
列車は兵庫県から岡山県へ、山間部を抜けていきます。

ここは途中の和気駅。
なんだか低いところに信号があるなぁ、と思って見ていましたが、実は、JR西日本岡山支社の実設訓練センターの施設のようで・・・。

この和気駅では、かつて同和鉱業片上鉄道(片上〜柵原間、33.8km)の接続がありましたが、同線は1991年に廃止となっています。
15時37分、1321Mは岡山に到着しました。
定時ですね。

ここからですが、8番ホームから15時55分発、快速「サンライナー」2747M列車福山行きに乗車することにしました。

広島方面へは、15時46分発、瀬野から快速となる5371M〜5475M列車徳山行きの接続があります。実際、「18きっぷ」で乗り継いできたと思われる人たちはその多くが、この5371Mのほうへ流れていきました。
私がホームに上がった時点ですでに立客もいる混雑でありましたので、とりあえず途中までは確実に座って行こうということで・・・。

5371Mの車内には、旅姿ではない地元のお客さんもけっこういるようでしたので、列車が進んでいってそのお客さんたちが下車すれば、ひょっとしたら途中からなら5371Mでも座れるかもしれない、とも考えました。
ワタシの乗車する「サンライナー」は、途中の笠岡で5371Mに追いつくダイヤです。

折り返しとなる福山からの「サンライナー」は、15時42分に到着しました。
車両はもちろん、「サンライナー」色となっている岡山電車区の117系。今回の編成はE05編成4連でした。
15時55分、私の乗った「サンライナー」2747Mは定刻に岡山を発車。

発車するとまもなく、宇野線の線路から岡山駅に写真の車両が入っていくのが見えました。

特急「しおかぜ」のJR四国8000系電車ですね。
8000系はリニューアル工事が進行中で、ワタシが見かけたのもリニューアル工事施工済みの車両でした。
さらに進むと、西岡山貨物駅付近に、14系寝台客車が留置されているのが見えてきました。
どうやら、この10月1日ダイヤ改正でブルトレ「彗星」が廃止されたことなどに伴う余剰車両のようでした。
「サンライナー」は倉敷、新倉敷、金光と停車し、16時32分、笠岡に到着。

ここで、向かいホームにさきほど岡山を先発した5371Mが待っていました。見たところかなり空いてきているようでしたので、とっとと乗り換えました。
5371Mは、広島運転所に所属する115系リニューアル車・ヒロL-15編成4連での運転でした。

列車は笠岡から各駅に停まりながら、西へ。
途中、東福山のあたりで頭上を山陽新幹線の高架がまたいでいきました。
西日が反射して・・・もう夕方ですね。
そのまま5371Mに乗車し続け、広島へ。

西広島付近で踏切支障があったもようで、広島付近ではダイヤが乱れており、5371Mも10分遅れて、18時36分の広島到着でした。

時間も時間なのでお腹が空いてきましたねぇ。
せっかく広島で降りましたので・・・。
・・・こちら。
そう、広島駅ビル内のお好み焼き「麗ちゃん」に立ち寄りました。

時間があまりなかったので、速攻で豚肉・玉子・エビ入りのお好み焼きを注文。もちろん、そば入りです。

いやいや、この濃厚なソースの香りがたまりませんね。
もちろん、具沢山のお好み焼き、おいしくいただきました。
さて、いよいよこの旅も最終コース。
19時10分発、「ひかり475号」博多行きで、小倉へ。
車両は700系7000番台「Rail Star」E7編成8連です。

もともとの行程では、福山から新幹線で小倉へ戻る予定にしていたんですが、到達時間が早くなったので、乗車変更をかけて広島からの乗車に。

あとは座ってのんびり、九州をめざすのみです。
ということで、6日間にわたった旅は、これにて終了となりました。

一番の目的であった「サロン・ド・わたらせ」でのオフ会に、ワタシ自身の未乗線乗り鉄を組み合わせた旅でしたが、予想通り盛りだくさんになりました。
例年にない大雪によるダイヤの乱れに振り回されましたが、それもまた、いい思い出になるのでしょう。

オフ会、および旅先でお会いしたみなさんに、この場を借りて改めて感謝します。
<おわり>