Part1(2004・4) | |
2004年4月。 九州新幹線新八代〜鹿児島中央間開業でお祭り騒ぎだった3月13日のダイヤ改正から、まもなく1ヶ月になろうとする時期。ワタシは公私共に多忙な毎日を送っており、少々煮詰まり気味になっていました。 そのなかで、平日に突然休みが・・・気分転換をしようということで、日帰りで出かけることにしました。 そろそろ終わりの時期を迎えようとする桜の花も見られるかな、という期待も込めて・・・。 |
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早朝、黒崎駅へ出てきました。 今回は、まず鹿児島線を南へ下ることにしました。 黒崎6時17分発、特急「リレーつばめ1号」新八代行き。小倉始発でやってくる列車です。 下り「リレーつばめ」の終点は新幹線との乗換駅である新八代ですが、発車案内表示や自動放送はすべて、「鹿児島中央行き」で案内しています。 九州新幹線が博多までつながっていない現段階でも、「リレーつばめ」と新幹線「つばめ」を一体のものとして位置づけ、新八代での乗り換えも同一ホームとするなど一体性を強調する方策を講じることで、航空機や高速バスといった他の交通機関との関係で優位性を保ちたいという意図が見て取れます。 |
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小倉方から、「リレーつばめ1号」の787系BM5編成7連が入線してきました。 BM5編成といえば、かつて旧「つばめ」塗色時代にラッピングトレイン「GLAY EXPRESS」として活躍したことがある編成ですね。 今回、この列車ではグリーン車に乗車することにしました。 |
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それでは、沿線の桜を三連発で・・・。(笑) まずは、折尾駅ホーム横の桜。 すでにこの時期、花は散り始めていました。 |
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こちらは、遠賀川〜海老津間、まもなく海老津にさしかかろうとするところにある桜並木。 そろそろここも、葉桜になりつつあります。 |
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そして次は、東福間〜福間間、福間町役場の桜。 この3ヶ所はいずれも、ワタシの通勤区間内。 通勤のときは居眠りしたりすることもありますが、こうやってみるとけっこう桜の見所も多いんですよね。 |
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7時ちょうど、「リレーつばめ1号」は博多に到着しました。 ここから、客室乗務員さんが乗り込んできます。 |
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7時8分に博多を出ると、さっそくグリーン車のドリンクサービス。 ホットコーヒーをお願いしました。 さすがにカップが、特急「つばめ」デザインのものではなくなっていました。 お味のほうはオリジナルブレンド、申し分ありません。 |
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博多から先の区間でも、線路沿いに所々咲き誇る桜の並木が見られます。 こちらは熊本県内に入って長洲付近。 やはり学校、公共施設、寺社仏閣、というところでは、桜の木が植えられているところが多いんですねぇ。 |
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田原坂を越え、一路熊本へ・・・。 熊本から北でも、九州新幹線の工事は着々と進んでいるようです。 |
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8時21分、「リレーつばめ1号」は熊本駅1番ホームに到着です。 隣の2番ホームには、人吉から別府へ向かうキハ185系「九州横断特急2号」が到着しています。 この「九州横断特急」も、3月13日のダイヤ改正でデビューした列車。かつての特急「あそ」と、急行「くまがわ」のルートを1本の列車として運行し、九州を代表する温泉地である別府と人吉とを、阿蘇・熊本を介して直通で結ぶという形態が注目されています。 |
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熊本を出た「リレーつばめ1号」は、線形のよい区間を新八代へと飛ばしていきます。 沿線では地元名産のイグサ(畳表)が列車の起こす風になびいていました。 |
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千丁を過ぎて、列車は新八代駅新幹線ホームへ向かうアプローチ線へ。 乗っている車両はかつての特急「つばめ」と同じ787系ですので、なんとなくそのまま西鹿児島、もとい鹿児島中央まで連れて行ってもらえそうな気にもなるんですが、まぁさすがにそうも・・・。 向こう側に見える本線のほうには、新八代まで乗り入れている肥薩おれんじ鉄道車両の折り返し用の引上げ線ができています。ちょうどそこに、HSOR100形気動車が停まっていました。 |
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8時41分、「リレーつばめ1号」は新八代駅11番ホームに到着しました。 そして、その向かい側12番ホームには・・・。 |
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・・・こちら。800系新幹線U1編成「つばめ1号」鹿児島中央行きが発車を待っていました。 さすがに同じホームでの乗り継ぎですから、乗り換えを間違えるという心配はまずないですね。 わずかな時分での乗り継ぎが終了し、あわただしく発車していく「つばめ1号」を、ワタシはホームで見送りました。 |
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ここでみなさんは不思議に思ったことでしょう。 「なんで新幹線に乗り継がないの?」 もちろん、理由があってそうしたんです。 まずはホームから改札口へ降りてきました。 ここ新八代からは新幹線ではなく、在来線で南下する計画を立てていたんです。 しかしまぁ、新幹線開業とともにオープンしたこの新八代駅の構造には、驚きましたねぇ。 新幹線と在来線、この新八代ではどちらもJR九州の路線で、お互いのホームは立体交差しています。 ですので、ワタシは当然、新幹線ホームと在来線ホームとの間に連絡通路があり、乗り換え改札が設置されているはずだと思っていました。 しかし、現実には、新幹線ホームから在来線ホームへ向かうには、一度改札の外へ出る必要があったんですよね。 しかも、双方の駅舎は実際に別棟になっていました。もちろん、雨に濡れずに移動できるような形にはなっていましたが。 これはあくまでワタシの推測ですが、ひょっとして、九州新幹線がこの新八代から北へ延びた後の在来線の経営分離ということが、すでに織り込まれた形になっているのでは?というふうにも思えました。 |
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とにもかくにも、ワタシは在来線のほうへと乗り換えます。 新八代駅の在来線1番ホームから、8時58分発、6329M八代行き電車に乗ります。車両は写真の815系電車2両編成です。 |
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八代駅までは、わずか3分の道のりです。 特急「つばめ」が来なくなった八代駅。 駅レンタカー営業所や駅旅行センターも新八代駅のほうに移動してしまい、少し寂れたような印象もあります。 |
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その八代駅に、今回の新幹線開業を機に新しい駅弁が誕生しました。 朝早く出てきたのでもうお腹ペコペコ、ということで、さっそくその新しい駅弁をゲットしました。 新八代駅でも販売されているこちらの品、「鮎屋三代」(1050円)。球磨川産鮎の料理でも有名な地元の鮎問屋さんの作。焼き鮎の出汁を使って炊かれた炊き込みご飯の上に、じっくり煮込まれた鮎の甘露煮がドーンと載っています。 この甘露煮がですねぇ、頭から尾びれまで、骨も全部食べられるやわらかさ。味がよくしみこんでいて、うまかったですバイ!(笑) 駅弁を食べ終わったら、さらに南下です。 |
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