(2012・8)
先日、嫁さんと2歳の娘を連れての四国旅行の際に、「青春18きっぷ」を使用して往復したわけだけど・・・。

おとな2人で計4回分の消費、当然ながら、1回分残ってしまった。
その消化試合をどうするかと考えていて、8月下旬にめぐってきた仕事の平日休みに使うことにしたわけだけど・・・。
直前まで旅程を考える気力が湧かず、結局、前の晩にほぼ思いつきで行程を組み、出かけることにした。
ただ、九州の西海上を台風15号が北上するということで、天気がどんなことになるか、かなり気にはなっていた。
8月28日、消化試合当日。
朝、箱崎6時17分発、128M列車小倉行き(813系9両)にて北上開始。

多々良川を渡るとこんな感じでどんよりとした空模様。
実はこの朝の時点で、この日行く予定にしていた唐津線のほうで、停電による運転見合わせが発生してしまい、「うわ、これはヤバイ」と・・・。
唐津線の列車が動かなかったら、行程自体が成り立たなくなるんで、頭の中では代替行程を考え始めていた。
西小倉で、あとから来る622H〜5132M列車下関行き(415系4両)に乗り換えて、門司までやってきた。

この駅舎になって、もう8年の歳月が流れた。
ワタシとしては、やはり長年見慣れた以前の駅舎の面影が依然として強いわけだけど。
ここでは、関門トンネルを出てくる貨物列車を1本撮影。

名古屋貨物ターミナル発福岡貨物ターミナル行き、高速貨1065列車。EH500-70が牽引してやってきた。
で、それを撮影したあと・・・。

以前はブルトレ撮影時のお楽しみだった、1・2番ホームのうどん屋さんへ。
このうどんを食べるのもしばらくぶり。
少し甘めに味付けされたおダシが、いつもながらうまいんだわ。
そのあとは、5133M列車小倉行き(415系4両)で小倉へ行き、写真の列車へ。

小倉8時53分発、快速4229M列車荒尾行き。811系+813系7両での運転。
この列車で、一気に鳥栖まで移動することにしていた。

その移動の車中で、唐津線運転再開の報が入った。
あとは、ダイヤがどうなるかだなと・・・。
鳥栖へたどり着いて、ワタシは5・6番ホームのうどん屋さんへ。

先ほどの門司のうどんから2時間後、ワタシは再びかしわうどんを食べた。(笑)
こちら、鳥栖中央軒さんのかしわうどんは、先ほどの北九州駅弁当さんのに比べて醤油味が強い印象。だけど、どちらもうまいのだ。
お肉の味付けも、双方のこだわりがあって、違いを楽しむことができる。
ここ鳥栖では、2本の特急列車を眺めてきた。
まずは、キハ71系4両「ゆふいんの森3号」別府行き。

久大本線が7月の九州北部豪雨で被害を受け、一部区間がしばらく運転見合わせになったことから、この前日まで「ゆふいんの森」は、別府・大分〜日田間での暫定運行を行っていた。だが、この日から通常の博多始終着の運行が復活。
そして、もう1本は、キハ183系1000番台4両「あそぼーい!91号」人吉行き。

こちらは、豊肥本線がやはり豪雨被害を受けたため、この夏休み期間に行先を人吉に変えての暫定運行が続いていた。(9月2日まで)
豊肥本線は宮地までの復旧が近いということで、この「あそぼーい!」もじきに通常運行に戻ることになる。

「ゆふいんの森3号」「あそぼーい!91号」の鳥栖発車を動画撮影。(別ウインドウで表示)
https://www.youtube.com/watch?v=kAjqE7lBB8Y
2本の特急を見届けて、鳥栖からは2845M列車肥前浜行き(817系2両)に乗車して佐賀へ移動。

佐賀に着いてみると、乗車予定だった5839D列車唐津行き(キハ47形2両)は運転される模様だったので、しばしホームで待機。

折り返しの列車が遅れて到着し、5839Dも10分少々遅れての発車となった。
途中、唐津線の分岐点となる久保田では、JR西日本吹田総合車両所京都支所のキヤ141系第2編成の姿。
そうそう、この日はキヤ141が、唐津線や、山本〜伊万里間の筑肥西線の検測を行うスケジュールになっていたのだ。今回、唐津線に来たのも、それが分かっていたから。
5839Dが先行して唐津線へ進む。

途中、多久付近ではかなりの土砂降りになった。
台風の影響だと思うが、この天気のままだとちとやっかいだな・・・。
・・・と思っていたら、一山越えると雨はあがり・・・。

列車は山本に到着。ワタシはここで下車し、後からやってくるキヤ141を待ち構えることにした。
到着して待つことしばし。
キヤ141の試9871D列車が、山本へ入線してきた。

山本での発車待ちの間に、構内踏切から車両の正面顔も撮ることができた。
列車に乗るために待っていた地元の高校生達も、なんだか珍しいなとこの車両を携帯で撮影していた。

キヤ141はここから、試9873D列車として、筑肥西線を伊万里へ向かう。

山本にて、キヤ141系の様子を動画撮影。(別ウインドウで表示)
https://www.youtube.com/watch?v=P0QoBTwc2ak
それにしても、山本駅、以前から思ってたけどなかなかいい風情だよねぇ。
今回初めて、この駅で下車。建物財産標には大正元年(1912年)の登録とあったから、今年で満100歳ということだ。

福岡市営地下鉄と筑肥線の直通運転が始まる前は、現在の虹ノ松原駅からこの山本駅までを直接結ぶ形で筑肥線の線路が走っており、博多方面と唐津方面との乗り継ぎはここ山本で行う形だった。
・・・その頃に一度来てみたかったねぇ・・・。
その後は、5841D列車西唐津行き(キハ125形+キハ47形計2両)に乗り、山本からいったん唐津へ出る。

そういえば、鳥栖でうどんを食べてから、しばらく時間が経ってるよなぁ・・・。小腹も空いてきた。

せっかく唐津まで来たんで、地元のうまいものを何か食べたいなと思っていたら・・・駅構内に、「いかしゅうまい」で有名な呼子萬坊のお店があるのを発見。^^

自治体合併でいまは唐津市の一部になっている呼子だけど、イカが名物であることはあまりにも有名。
できればイカ刺しでも食べたいなぁ。生のイカを食べるなら、駅の外へ出て食堂に入るのが一番だけど、残念ながら時間的にそこまでのゆとりはなし。

なので、その「呼子萬坊」のお店でイカゲソの唐揚げを購入していただくことにした。
揚げてあるけどイカの身はブリップリ。
これがビールに良く合うわけさ。(笑)
一息入れたあと、再び唐津線の列車に乗る。
5844D列車佐賀行き(キハ47形+キハ125形2両の計3両)で、本牟田部まで戻ることに。

この本牟田部は、唐津線と筑肥西線の線路が並行する位置にあるが、ホームがあるのは唐津線側のみ、という不思議な駅。
筑肥線側にもホームをつくればいいのにと思うのは、ワタシだけじゃないだろう。
本牟田部では、伊万里から戻って西唐津へ向かうキヤ141の試9872D列車を撮影する。

キヤ141はホームのない筑肥線側の線路を、スピードを落とさずに通過していった。

今回、台風の影響で雨が降ったりしていたけど、なぜか列車の撮影場面に限っては雨にあわず、本当に助かった。
キヤの撮影を終えて、ワタシはそのまま、5845D列車西唐津行き(キハ47形2両)に乗車し、唐津へ戻った。

ここからはそのまま、筑肥東線の列車で福岡へと戻る。
16時1分発、348C列車筑前前原行き、103系1500番台6両編成(E03+E04編成)での運転。

列車から、唐津城天守閣や、遠ざかる唐津市街を眺めていた。
今回、唐津市街をゆっくり歩く暇はつくれなかったけど、またいずれゆっくり来よう。
そして、筑前前原からは1分接続、16時41分発492C列車福岡空港行き(福岡市交1000系6両)に乗車。
姪浜からは地下鉄区間なんで、地下鉄博多駅の改札で乗り越し精算をして終了。
1回分だけ残った「18きっぷ」でも、楽しみ方はいろいろあるんだっていうことを、今回改めて感じた。
100人いれば100通りの活用法があるだろう。何か決まった形があるわけじゃないんだから、それでいいんだと思う。
またいずれ、こんな形で「18きっぷ」が余ったら、何か面白い活用法がないか、日頃から考えておきたいと思った。
<おわり>