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Part8(2005・7)
446Dは、9時40分、山陰線との合流点である終点の江津に到着しました。

この446Dで到着したキハ120-307は、そのまま山陰線浜田行きの9時43分発、379D列車として発車していきました。おそらく、浜田の車庫に戻る運用を兼ねているんでしょう。
江津駅の外へ出たのはもちろん初めてでした。

江津は、石州瓦で有名な窯業の街ですね。
駅舎は、典型的な地方都市の駅、という風情です。
ここからですが、「18きっぷ」での移動を中断して、この列車で益田まで移動します。

10時3分発、特急「スーパーまつかぜ1号」鳥取発益田行き。
キハ187系の2両編成です。

私の乗車した江津でも、けっこうお客さんが降りていきました。
江津を出ると、波子、浜田の順に停車。

浜田駅の構内には、まだターンテーブルも残っていました。
ここでも、けっこうお客さんが降りていきました。
浜田を出ると、列車は益田まで無停車。

海岸線の美しいところが多いのも、この区間の特徴。
ちょっと天気が悪かったので、青い海に青い空、というふうにならず残念でした。
10時57分、「スーパーまつかぜ1号」は定刻に益田に到着しました。

到着したキハ187系車両は、折り返しまでの間、ホームの通常の停止位置から少し長門市側に動いた位置で待機となります。

この益田駅も、列車で来て外へ出るのは、ワタシは今回が初めてでした。
ここからですが、山陰線ルートではなく、山口線のほうへ向かいます。

11時14分発、益田始発新山口行き2544D列車。
車両は山口鉄道部のキハ40形1両。延命工事が施工された車両でした。
列車は益田を出ると、高津川に沿って山のほうへ進みます。

実は私、山口線の益田〜津和野間に乗車するのは、数えてみたら26年ぶりのことだったんですね。
前回の乗車のとき、私はまだ小学生。家族旅行で来たのでした。もちろん、乗っているだけで充分と思っていた時分の話。車窓の景色はあまり見ていないので、ほとんど記憶に残っていません。
同じ山口線でも、新山口〜津和野間はSL列車もあるので、つい昨年も乗っていますが・・・。
こちらは、日原駅。

現在第三セクターの錦川鉄道が運営している、かつての国鉄岩日線の終点が、本来はこの日原になる計画でした。
さらに山側へ進み、列車はまもなく青野山、というところ。

だいぶ山のほうへ来たなぁ、と感じる景色ですね。
11時56分、列車は津和野に到着しました。

お昼時でもありましたし、またこのあと、新山口からの「SLやまぐち号」がもうしばらくで到着するという時間。ここで下車して、帰路を「やまぐち号」にするという手もあるにはあったんですが、結局そのまま津和野をスルーすることにしました。

考えてみると、列車で津和野へ来るときは、最近は「やまぐち号」ばかりでしたので、それ以外の列車で、というと、前述の26年前のとき以来、ということですねぇ。

あのときは、益田から乗ってきた列車をここ津和野で降りて、太鼓谷稲成神社などへ行って・・・実は、「SLやまぐち号」が運転を始めたばかりの年で、本当は小郡(新山口)まで「やまぐち号」に乗りたかったんですが、指定がとれずに泣く泣くあきらめたのでした。
津和野を出た列車は、各駅停車で先へ進みます。

こちらは、徳佐駅。

行き違いの停車ということなので待っていると、そこへやってきたのは・・・あぁ、そういえばここで交換だったなぁ、ということで、津和野行きの「SLやまぐち号」が到着。

この日はちょうど、恒例のC57-1+C56-160の重連運転。しかも、かつての一等展望車・マイテ49-2も連結されるというスペシャル編成でした。
私自身は、7年前にこのスペシャル編成に乗りました。私にとってSL列車初乗車だったこのときの印象は鮮烈で、いまでもよく覚えています。
篠目に着きました。

ここ篠目は、前回、私が「やまぐち号」に乗車した運転開始25周年記念の昨年8月1日、SL列車同士の交換が見られた場所。
あのときは大荒れの天気だったですねぇ。雨の降りしきる中ホームへ降りて、対向の機関車C56-160を大慌てで撮ったことがつい昨日のことのようです。
13時17分、山口に着きました。

車内には、途中駅から、カメラバッグを持ったSL撮影帰りと見られる人も何人か乗車していました。
観光客も一定乗っていますが、地元の若い人がけっこう鉄道を利用しているのが目につきましたねぇ。
13時52分、列車は終点・新山口に着きました。
ここまで来ると、だいぶ九州が近くなったな、と感じます。

ここからは、山陽線へ乗り継ぎます。
14時12分発、新山口始発下関行きの3545M列車。車両は下関車両管理室の115系セキT-03編成2連です。

2両編成であり、シートが取り替えられて座席数がオリジナルより減っている、この2連T編成。しかもトイレが設置されていないことで、「18きっぷ」ユーザーからは白い目で見られる車両にもなっているようですが・・・。
下関〜徳山・岩国、なんていうけっこう長い運用もありますから、やはり、トイレはあったほうがいいと、私なんかは思いますがね。
15時18分、列車は下関に到着です。

短い2両編成から、わんさかとお客さんが吐き出されていきました。
いったん、改札を出てうどん屋に入ったあと、いよいよ九州へ帰還です。
15時43分発、下関始発門司行き237M列車に乗車し、関門トンネルをくぐります。

車両は、さきほど九州からの上りで到着した列車に、下関で待機していた編成を連結して組成されたJR九州415系の8両編成。門司方がステンレス車体・オールロングシートの南福岡電車区編成、幡生方が九州色・セミクロスシートの大分運輸センター編成でした。
ということで、途中特急利用を一日一回ずつに限定しながら、3日間にわたって「18きっぷ」使用でめぐる旅の模様を綴ってきました。
私自身、最近のテーマにJR未乗線の乗車を掲げていますが、今回だけでも、吉備線、津山線、因美線、芸備線、三江線といった形で完乗路線が増えました。
また、今回は特急車両による快速など乗りドク列車にも乗車でき、念願だった餘部鉄橋での撮影にも行けるなど、中身の濃い旅になりましたね。

まだまだこの先、未乗路線の乗りつぶしには時間がかかるでしょう。最終的な目標は「JR全線完乗」ですが、一歩一歩確実に前進する方向で、一つ一つの路線を乗りつぶしていきたいと思います。
<おわり>