Part1(2005・7)
夏の「青春18きっぷ」のシーズンがやってきました。
昨年あたりから、意識して未乗ローカル線の乗りつぶしをしている私ですが、今回もそのことを意識して行程を組みました。
行先は、山陽・山陰。とくに、山陽と山陰を結ぶ「陰陽連絡」の路線で未乗線を多く残していましたので、そのあたりをできるだけ乗ってしまおうということと、もう一つは、以前から列車撮影をしてみたかった餘部鉄橋に行くこと。この2つを行程に盛り込みました。
7月24日朝、小倉駅にやってきました。

ここから乗車するのは、この小倉始発で長門市へ向かう822D列車。JR西日本山口鉄道部のキハ47形2両編成で運転です。

JR西日本の気動車が定期列車で小倉へ乗り入れるという場面も、今年3月ダイヤ改正の特急「いそかぜ」廃止があって、この822Dを含む早朝の上下1本ずつになってしまいました。

この列車ですが、乗務員もJR西日本の運転士・車掌が小倉まで乗り入れてくる行路になっています。
門司に停車後、822Dは関門トンネルに入り、本州へ。

弟子待で彦島へ上陸した後、橋を渡って本州に入ります。

朝日が水面に反射してまばゆいばかりです。
下関到着後、向かい側9番ホームで待っていたこちらの列車に乗り継ぎます。

下関発岡山行きの3342M(徳山から5342M)列車。岩国から広島を挟んで瀬野まで、快速「シティライナー」として運転される列車です。車両は、下関車両管理室の115系セキN-20編成4連です。中間のモハユニット2両は117系から改造の3500番台車になっていましたが、私は最後尾のクハに乗車しました。
下関を出て、幡生で山陰線と分岐、山陽線を東へ進みます。

幡生にある下関車両センター(かつての幡生工場)には、関西地区からやってきたと思われる湘南カラーの近郊形電車が見えていました。
関西地区は車両の世代交代が著しく進んでいますのでねぇ・・・。
防府を過ぎて、右手には瀬戸内海が見えています。
内海ならではの穏やかな海です。

天気はよさそうですねぇ。暑くなりそうです。
下松を過ぎてしばらく。

右手には、各種鉄道車両の製造でも知られる日立製作所笠戸事業所。
見ていると、新幹線車両の姿。オレンジの帯が見えているところからすると、台湾新幹線の700T形車両でしょうか。
南岩国停車中に、向かいの下り線を、ブルートレインの車両が下っていくのが見えました。

前日に関東方面で発生した地震の影響で、遅れてやってきた「富士・はやぶさ」のようですね。
通常ダイヤなら、門司での分割を済ませて九州内を走っているはずの時間(9時38分ごろ)ですが、すでに3時間半以上の遅れとなっていました。
岩国を出ると快速運転。

右手には、宮島が見えてきました。

そのうち、「名駅弁」の呼び声の高い宮島口駅弁「あなごめし」を食べに、来て見ましょうかねぇ。宮島にも、私は10年以上行っていませんし。
広島に到着しました。

広島に立ち寄ると、途中下車してお好み焼きを食べに行くことの多い私ですが、今回については下車せずにそのままスルー。

もちろん、目的があったんですが・・・朝早かったんで、この時点で実は腹ペコ。降りるかどうしようか、かなり迷いました。(^^;)
広島を出ると、JR西日本の広島運転所、JR貨物の広島車両所、さらには広島貨物ターミナル駅という一帯を走り抜けます。

広島車両所の構内には、こちら。
瀬野〜八本松の上り線の勾配区間で、貨物列車の後押しをする補機として活躍しているEF67形電機の姿。
同機のパンタグラフは、以前の菱形のものから、シングルアームのものに取り替えられています。無骨な印象のある国鉄型電機に似合うかどうかは別にして、機能性とメンテナンスの両面が要因なんでしょう。
海田市で呉線が分岐。列車はそのまま、山陽線の勾配区間へ。

瀬野駅に到着。
ここには、かつて勾配用補機がつかったと思われる引上げ線の遺構も残っています。
山越え区間を終わり、列車はまもなく三原へ着くところ。
右手から、呉線が合流してきます。

今年の春に呉線を走破しましたが、やはり呉線は海沿いをゆっくり走ってくるので、同じ海田市〜三原間でも、山陽線に比べて時間がかかるもんだなぁと、そのときに実感しました。
三原、糸崎と停車して、右手前方に因島大橋が見えてきました。
「しまなみ海道」が見えてきた、ということで・・・。
11時40分、5342Mは定刻に尾道に到着しました。

ここも何度も通っている区間でありながら、私は今回、初めて下車して、駅の外へ出てきました。
港町、そして情緒ある街並みで知られるこの街で、私の向かったところとは・・・。
・・・駅前にある、こちら。

もう、腹ペコなんっすよ!(爆)

ということで、広島でお好み焼きを食べることなく、ここ尾道まで来た目的は、やはり、尾道名物のラーメン!
ということで、駅前にある「味麺」にやってきました。ここ、場所良すぎです。

で、いただいたラーメンは左下写真。
醤油ベースのスープ、そして麺は細く平たい麺であります。
そして、尾道ラーメンの特徴の一つが、豚の背脂が入っていること(写真では、揚げ玉が入っているように見えますが、それが背脂)。この背脂が、実はコクのある味を演出しているんです。

とりあえず、腹が減っていたので、このラーメンと、餃子を頼んで、ほどよくお腹一杯になりました。(^ー^)
本当は、もう少し尾道でゆっくりしようかとも思ったんですが、何せ天気が良すぎて、日なたにいると焼け焦げてしまいそうな陽射し・・・ですので、電車に涼を求めて(爆)、冷房の効いた電車で先へ進むことにしました。

尾道12時10分発、下関発岡山行き5344M列車、こちらも下関車両管理室の115系、セキN-18編成4連です。
およそ20分ほどで、福山に到着。

ここでも、これまで乗り換えをしたことはありましたが、駅の外には出たことはありませんでした。

ということで、ここ福山では、これまで車窓から目にして気になっていた、ある場所へ向かうことにしました。
その様子は、次ページにて。
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