(2024・6)
今年はここまでJR九州ウォーキングにあまり参加しないでいるうちに、もう春編の最後の週末ということになりました。
毎年、この春編の終盤の時期に開催されている、唐津線相知駅スタート・ゴールのコース。日本の滝百選にも選ばれている見帰りの滝を訪ねるコースで開催されていて、一度行ってみたいと思っていました。
なかなか休みが合わなかったんですが、今年はどうにか休みをとることができたので、参加してきました。
なお、ウォーキング部分についてはこちらを参照ください。
6月8日朝。
まずは、箱崎6時56分発、普通2325M列車荒尾行きに乗車して、博多まで出てきました。811系PM8編成+813系RM5編成計7両での運転、後ろのRM5編成は鳥栖で切り離しとなります。

天気があまり良くない予報でしたんで、一応折り畳みの傘は用意していましたが、このままどうにか降らないでいってほしいなと思いながら・・・。
博多からは、特急で佐賀へ向かいます。

7時28分発、「みどり7号」佐世保行き、783系CM25+CM14編成計8両での運転でした。
8両全車が佐世保までの運転。今回も、「ハウステンボス」仕様車のCM25編成のほうに乗車。2号車のモハ783-307に陣取りました。
直前にネット予約で指定席をとりましたが、この日はけっこう指定席も空いていましたね。
「みどり7号」は定刻に博多を発車。

竹下を通過する右手車窓、南福岡車両区竹下車両派出の留置線では、「ななつ星 in 九州」が1泊2日コースのスタンバイ中。博多までのエスコートはDD200-701が担当するようで、すでに77系編成の前に待機していました。
二日市、鳥栖、新鳥栖と停まり、まもなく佐賀というところ。

伊賀屋付近、右手上空にバルーンが飛んでいるのが見えていました。
佐賀のバルーンシーズンは、水田に農作物がない時期。麦の刈り入れが終わって稲を植えるまでの間も、実はシーズンなんですよね。
8時15分、「みどり7号」は佐賀に到着しました。
ワタシはここで下車します。

博多から佐賀までの特急券と乗車券、ネット予約の「九州ネットきっぷ」だと1150円という破格で手配できるんですよね。前後の区間を含めて予約するとこうは行かないので、やはり必然的に買い方を考えることになりますねぇ。
ということで、ここから先のきっぷを買うために、いったん改札を出ました。
きっぷを買いなおしてきたところで、次の列車へ向かいましょう。

佐賀8時38分発、普通5827D列車西唐津行き、キハ125-2+キハ47-9126の2両での運転です。
唐津線の気動車列車では、こうしたキハ125+キハ47という編成のしかたは日常茶飯事ですけどもね。

キハ47-9126の車内へ。
バスクーラーで冷房化改造され、さらにエンジン交換で強馬力化・・・国鉄型気動車は様々な改造を施されながら、今日まで生き延びてきているのです。
定刻に佐賀を発車した5827D、久保田までは架線下複線の長崎本線を進みます。

写真の場所は、バルーンさが駅。佐賀インターナショナルバルーンフェスタの期間中のみの臨時駅ですが、ホームは常設されています。駅名標は営業日のみ取りつけられるので、他の時期は外されています。
秋にはまた、このホームに降り立つ日があるでしょうかね。
久保田から、単線の唐津線へ入っていきます。

ここ厳木では、佐賀行きの普通5828D列車と行き違い。向こうはキハ125形2両、佐賀方先頭はキハ125-8でした。
厳木といえば、写真にも写っていますが、SL時代に使われていた給水塔が残っているのが知られていますね。1899(明治32)年完成、レンガ造りの立派な構造物が、ほぼ完全体で残っているんですよね。
9時26分、5827Dは相知に到着しました。

やはり、同じ目的の人たちが大挙して降りて行きました。
列車はワンマン運転なので、この駅では通常だと進行方向前寄りの車両のドアしか開きませんが、この日はウォーキング開催で駅にも係員がいたため、全ドアを開放していました。

ホームの紫陽花がお出迎えですね。
駅を出て、さっそく歩き始めます。
もちろん、ワタシは相知駅での下車は初めて。

駅の前にも、紫陽花がありますね。
厳木川を渡って、山手のほうへ向かっていきます。

途中で見えてきたのが、こちらの登り窯の跡。
ここ、かつては大甕を焼いていたという唐津焼の窯だったそうで。ここで創業していた藤田製陶所は1978(昭和53)年に廃業し、大甕造りはそこで途絶えたとのことですが、登り窯の跡は地元有志の保存会によって大切に護られているのだとか。
緩いながらもアップダウンのあるコースを進み、いよいよ見帰りの滝の近くまでやってきました。
谷の狭いエリアに入る手前で、地元住民や、開催中の「あじさいまつり」関係者以外の自動車の進入禁止の措置がとられていました。まぁ道も細くなっていくエリアですもんね。
進入禁止エリアの手前には、訪問者用に臨時の有料駐車場が設けられていました。
滝へ向けて、狭くなった谷を登っていきます。

道沿いには所どころに紫陽花の株がありまして、花を咲かせていましたが、ちょっと見頃には早かった感じですね。
そしていよいよ、日本の滝百選にも選ばれた見帰りの滝の前にやってきました。
現在は上流にダムができたことで、滝幅は狭くなっているとのことですが、それでも、なかなかの名瀑ですよね。しぶきのかかるところまで行って、しっかりマイナスイオンを浴びてきました。(^^;
急な坂道を登ってでもまた見に帰りたい滝、だから「見帰りの滝」なんだそうです。ごもっとも。
見帰りの滝を後に、今度は谷を下ってきました。

こちらのバスが停まっているのが見えました。
くまモンのラッピングを施されているこちらのバス、九州産交バスの貸切用車、登録番号熊本200か1495、2018年式のいすゞガーラです。九州産交バスでは、こうしたくまモンのラッピングを施した貸切用車を数台運行しているのだそうで。
この日は、見帰りの滝を訪ねるバスツアーのお客さんを乗せてきていたようでした。
厳木川の手前まで来た道を戻り、そこから少し川沿いに下流側へ進み、ぐるっと回り込んで相知駅へ戻るというコースを進んでいきます。

駅の近くまで戻ってきたところで、こちらの建物が見えてきました。
「村田英雄記念館」。「無法松の一生」などのヒット曲で知られる歌手・村田英雄(2002年没)の足跡を紹介する記念館です。生まれは現在の福岡県うきは市ですが、幼少期をこの相知で過ごしたことで、出身地は相知とされています。
記念館があるのは知ってましたが、この場所だったんですね・・・。
相知駅前まで戻ってきました。

10km余りの距離を、1時間50分で歩ききりました。滝のあたりなどはけっこうなアップダウンもあったりしましたが、やはりガチ歩きするとこうなっちゃいますね。(^^;

駅にたどり着こうかとするところで、雨がぱらつき始めました。
コースの途中じゃなくてよかった・・・ガチ歩きした効果ですね。(^^;
ここ相知からは、佐賀方面へは戻らず、唐津線で唐津へ抜けることにしました。

相知11時49分発、普通5831D列車西唐津行き、キハ125-3+8の2両での運転でした。・・・キハ125-8って、さっき厳木で見かけた気が・・・あぁ、佐賀で折り返してこの時間なんすね。(^^;
相知を出た列車は、次に本牟田部へ。
ホームから見える水田では、ちょうど田植えが終わったばかりのようでした。

ここは、伊万里からの筑肥西線の線路も並走していますが、唐津線側にだけホームがあります。かつてここで、唐津線のホームから、筑肥西線の検測をするキヤ141系を撮影したことがありました・・・。
12時9分、5831Dは唐津に到着しました。

ウォーキング帰りの人たちの大半は、向かい側にやってくる筑肥東線の筑前前原行きにすぐ乗り継ぐようでしたが、なにぶん時間はお昼時。
唐津で何か食べていきましょう。(^^;
ということで、唐津へ出てくる前に少し調べていたお店へ向かうことにしました。

そのお店は、駅西口を出て、真っすぐ伸びる通り沿い。駅から本当に至近でした。
「海街丼」唐津店。東京・三軒茶屋にあるお店からの暖簾分けで、ここ唐津に今年の3月にオープンしたばかり。お店のご主人は唐津から上京後、Uターンしてこのお店を始めたとのことで、ご夫婦でお店を切り盛りしています。

いただいたのは、特上、上、並の3ランクある、ばらちらし丼「海宝丼」の「上」(1290円・税込)。刻まれた海の幸にわさびを溶かした醤油をかけていただきます。小皿で添えられたすし酢ジュレをごはんに混ぜて寿司飯風にしていただいたり、ごはんが残ったらそこに鯛だしをかけてもらって茶漬けにしたりと、楽しめる要素満載! とてもおいしゅうございました。(^^;
おいしいものもいただいたので、そろそろ帰ることにしましょう。

唐津まできてるので、ここからは筑肥東線を使って博多方面へ向かうことにします。
唐津13時12分発、普通352C列車筑前前原行き。103系E13編成3連での運転でした。

今や全国でも稀少になってしまった、国鉄型通勤電車の代表格・103系。この筑肥線で走っている車両は、地下鉄乗り入れ対応や、後発の通勤電車201系の要素を取り入れたりしたため、103系のなかでも異端の車両ではありますが、それでもその走りには、しっかり103系の特徴が出ていると思います。
東唐津の手前、松浦川を渡るところ。

向こう側には、唐津城の天守閣が見えています。
本当に明媚な眺めですねぇ。
こちらは、途中の鹿家駅。

下りの普通349C列車・103系E18編成3連との行き違いです。
そういえば、この前に、東唐津でも下り列車と行き違いがありましたが、そちらもこの赤い103系でしたね。
鹿家から福吉へ向かう車内から。

本当に海の景色がいい感じなんですよね。
天気が良ければなぁ~ってところですかね。
こちら、筑前深江では、普通351C列車の103系E14編成との行き違い待ち。

筑肥東線の103系というと、国鉄時代のカラーリングにリバイバルされたE12編成3連が注目されていますが、この日は昼間お休みしていたようで、全然見かけませんでしたね。
筑前前原では、1分乗り継ぎでこちらの列車へ。

14時2分発、普通490C列車福岡空港行き、303系K01編成6連での運転。そういえば303系だって、もう登場してから20年以上が経っているんですよね・・・。
隣には、福岡市交1000N系05Fが並びました。4000系の新造が始まり、いよいよ1000N系も引導を渡される日が近づいてきています。
下山門を出たところで、福岡市交の姪浜車両基地の方を覗いてみましたが、さすがに4000系の4125Fは、見えるところにはいませんでしたね。(^^;

14時22分、姪浜に到着。
列車はここから福岡市地下鉄空港線へと入っていきます。
14時43分、490Cは博多に到着。
ワタシはここで下車です。

今回唐津から使ったきっぷは、地下鉄を経由して箱崎まで乗車できるもの。
地下鉄区間を挟んだ前後のJR線区間の料金計算は距離通算となっています。博多ではいったん地下鉄の改札を出て、そのままJRの改札でこのきっぷを改札機に通して入場することになります。
ということで、博多駅のJR在来線1番ホームへ。

15時2分発、普通2350M列車福間行きに乗車して、箱崎へ帰ります。813系RM6+RM5編成計6両での運転でした。・・・って、RM5編成、朝も乗車していましたね。運用流れてきてここへ来るのかぁ・・・。
懸案だった相知駅のウォーキングにようやく参加できました。ガチ歩きすると思っていたよりもきついコースかなと感じましたが、それでも見帰りの滝は、その名の通り「また帰ってみたくなる」名瀑ですねやっぱり。折をみてまたこのコース来れたらいいなと。
唐津でおいしい海鮮丼ランチもいただけましたし、いい感じで満足しました。

JR九州ウォーキングの今年の春編参加はこれで終了。6回の参加にとどまりました。同じ歩くにしても、何か新しいことをやりたいと思っていたんですが、なかなかそこまでのゆとりがなく・・・今後の課題です。
<おわり>