(2023・9)
JR九州ウォーキングの2023年秋編がスタートしました。
本当は9月16日からスタートしていたんですが、仕事を休めず参加不能・・・ということで、初回参加は24日ということになりました。その日の開催は、長崎本線多良駅のコース一択・・・ご存知、昨年の西九州新幹線部分開業に伴って、当面JR九州が運行継続することになったものの、特急街道の地位をはく奪され非電化になってしまった区間になります。
ワタシ自身、この1年間でその江北~諫早間には何度か乗車はしていますが、状況としてはなかなかに厳しいですね。地元住民からはダイヤ改善などについてJR九州に要望を出す動きもあったりしていますけどもね。

ということで、西九州新幹線部分開業1周年の翌日、その多良駅に向かってみました。
なお、ウォーキング部分についてはこちらも参照ください。
9月24日朝。
箱崎6時36分発の普通123M列車で博多へ出てきました。813系9両での運転、前3両はRM2221編成でした。

まずはここで朝飯の調達をして、次の列車を待ちます。
博多からは6時56分発、普通2325M列車大牟田行きに乗車して、鳥栖へと向かいます。
この列車は、熊本車両センターと佐世保車両センターの車両が併結運転を行うことで、地元の鉄道ファンにはよく知られた列車。この日は815系NT11編成+817系VN31編成計4両での運転でした。
列車に乗って、調達してきた朝飯をいただきました。
コンビニのおにぎりですけどね・・・以前も書いたかもですが、普段ワタシは朝からごはん派なもんで、お米のほうがお腹にたまるというか、よりエネルギーが持続する感じがするんでですね。
2325Mは定刻に博多を発車。

竹下駅横にある南福岡車両区竹下車両派出では、出番を待つ車両がずらり。「或る列車」、「ゆふ1号」となるキハ185系、そして「ゆふいんの森3号」となるキハ71系。けっこう壮観ですねぇ。
7時37分に2325Mは鳥栖に到着。

次に乗るのはこちら。
鳥栖7時51分発、普通2831M列車江北行き。811系PM1504編成4連での運転です。日曜日でもあり、車内はそれほど混みあうことはありませんでした。
鳥栖を出て、しばらくは水田の多いエリアを走っていきます。
すっかり稲穂が黄色くなって、収穫間近、といった風情になってきましたね。
途中の吉野ヶ里公園駅では、後続の「みどり7号」佐世保行きの通過待ち。
783系CM21+CM14編成計8両が、足早に通過していきました。

こちらは普通列車でのんびりと・・・。
佐賀を過ぎて、こちらは嘉瀬川河川敷のあたり。
もうあと1ヶ月もすると、佐賀バルーンフェスタの時期を迎えます。既に河川敷は草刈りも行われていて、「そのとき」に向けた準備が進みつつあるようでした。
2831Mは終点の江北駅3番ホームへ入って行きます。
隣の4番ホームに、すでに次に乗る列車が待機しているのが見えていました。
さぁまた乗り換えですね・・・。
8時37分に江北へ到着し、跨線橋を渡って4番ホームへやってきました。

ここからは、今回のウォーキング参加者向けに設定された臨時列車を利用します。
江北8時40分発、普通9131M列車肥前浜行き、817系VN24編成2連での運転でした。

列車は混みあうこともなく、定刻に江北を発車。
佐世保線との分岐を過ぎ、一気に加速していきます。
8時59分、9131Mは肥前浜に到着。

ここからは、さらに臨時列車への乗り継ぎとなります。
肥前浜9時3分発、普通9133D列車多良行き。キハ47形2両ですが、「ChooChoo西九州TRAIN」となっているキハ47-9041+8076の2両が充てられていました。おぉここに入ってたかぁ。(^^;

肥前浜で対面乗り換えを終え、出発です。
9131Mのお客さんがほぼそのまま9133Dへ乗り換える形となっていて、こちらの列車もゆったり座れる混み具合。

こちら、肥前七浦~肥前飯田間の後方展望ですが・・・架線がすでにありませんね。
まだらな状況ではありますが、非電化となった区間の架線の撤去はぼちぼちと進んできているようです。
肥前飯田を出て、こちらは「道の駅太良」のあたり。
事前に今回のウォーキングのマップをウォーキングの公式サイトで見ると、ここの道の駅までは歩いてくることになっていたんでですねぇ。あとでまた来なきゃ、ということですが。
朝9時過ぎですが、もうけっこう駐車場に車が入っていますね。
9時16分、9133Dは終点・多良に到着しました。

さて、駅の外へ出ますかね。

多良駅で列車を降りたのは、ワタシ自身初めてのはず。
もちろん、街を歩くのも初めてです。

駅前でウォーキングマップをもらって、歩き始めました。
まずは国道207号へ出て、少し南へ。

そこにあるのが、こちらの太良嶽神社。
1971(昭和46)年に、周辺にあった3つの神社を合祀する形で生まれた神社なのだとか。
とりあえず道中の無事を祈願して、先へ進むことにしました。
太良嶽神社を出て、今度は国道207号を北へ。

しばらく歩くと、こちら。
大魚神社です。こちらが神社の本殿のあるあたりですが、実は、この神社が世に知られているのは、次に立ち寄る場所があるからで・・・。

では、そちらへ向かってみますか。
ということで、こちらへ。
そう、海中鳥居なんですよね。

1693(元禄6)年に建てられたというこの赤い鳥居群、潮が満ちると有明海の海のなかとなる場所です。多良岳と、沖合の沖ノ島を結ぶ線上にあるのだとか。最近は写真映えするスポットとしてかなり有名になっています。
訪ねたときはちょうど潮が引いていて、歩いて一番沖側の鳥居の向こう側まで行くことができました。
そしてこちら。

干潮のときだけ出現するという、太良海中道路が姿をみせていました。
冬場にはこの海中道路を利用して、板海苔の養殖作業が行われているのだとか。
海に向かって電柱が並ぶ光景、なんか不思議な感じがします。
しばらく海中鳥居のあたりで過ごしたあと、コースへ戻って国道207号を北上。

先ほど列車のなかから見かけていた「道の駅太良」にたどり着きました。
ここにある物産館「たらふく館」には、有明海の海の幸や周辺の山の幸がたくさん集まっています。
少し見て回って、エビのすり身を使ったすり身天をお買い上げ。自宅へ持って帰って食べましたが、やっぱりうまかったです。(^^;
「道の駅太良」で折り返し、あとは多良駅に戻る道のり。

有明海の海の眺めを楽しみながら歩いて行きます。
道沿いには、カキや竹崎カニを出す飲食店もありまして、10時半過ぎのこんな時間からもう、海鮮バーベキューを楽しんでいる人たちも見られました。まぁ地元の名物ですからね。
7km余りのコースを歩ききり、無事に多良駅前へゴールしました。
駅前のバス停には、祐徳バスのポンチョが停まっているのが見えていました。

時間は11時くらい。
ちょっと早いけどお昼を物色しますかね・・・。
ということで、事前に調べていたこちらのお店へ。
この時間からもう営業してるかな~どうかな~と思いながら店の前に来てみると、入口のところに暖簾がかかっていましたので、これはもう開いてるなと。(笑)

「次郎長」。1960(昭和35)年創業といいますからもう60年余りにわたって営業しているお店。いかにも、という感じの佇まいですよね。「孤独のグルメ」原作者の久住昌之さんも、お忍びで訪れたというお店です。
この「次郎長」、カウンターと小上がり席2卓という、シンプルな構成の店内。メニューを見ると、ラーメン(500円・税込)、ちゃんぽん(600円・同)、焼めし(550円・同)、焼そば(550円・同)、親子丼(550円・同)など、これまたいかにも町の大衆食堂といった感じのラインナップ、しかもとても良心的なお値段!

結局、ワタシはラーメン、同行の中1娘は焼そばを選んで注文。
写真はワタシがいただいたラーメン。淡い色でやさしいお味の豚骨スープに、細麺。具材はチャーシューとネギ、もやし、キクラゲが載っているというシンプルなものですが、これがとても沁みる旨さなんですよねぇ。なんたって500円ワンコインですから。

シンプルだけど、それ故に惹かれるものがあるなぁ~、そんなお店でした。
「次郎長」での食事を終えて多良駅に戻ってみると、なんかこんな旗を渡されました。

そうそう、多良駅にまもなく、長崎行きの「ふたつ星4047」がやってくるというので、お見送り用の小旗を渡されたのでした。
まぁせっかくなんで待って見ていくか・・・。(笑)
ということで、定刻の11時32分より少し遅れて、「ふたつ星4047」が江北方から入線してきました。

やはりというか、ウォーキングゴールした参加者たちも、同じように旗をもらってホームでお出迎え。

しばしの停車後、「ふたつ星4047」は長崎へ向けて出発していきました。
「ふたつ星」が去ったあと、そのまましばしホームで待機。

11時58分、江北方から回送で、キハ47-3509+8129の2両がやってきました。この車両が折り返し、臨時の普通9134D列車肥前鹿島行きになるとのこと。
ホーム上には、ウォーキング参加者がたくさん待っていましたが、どうにか席にありつくことができました。
立客も出る混雑で、列車は12時35分に多良を発車。

気が付けば、もう浜川を渡っていました。
この先どうするか少し考えたんですが、やはりこのあたりに来たら、寄りたくなりますよね・・・。
ということで、12時49分着の肥前浜で列車を降りました。

やってきたのは、肥前浜駅併設の日本酒バー「HAMA BAR」。
もう何度も来ている場所ですね。
さっそく、純米酒の5蔵飲み比べ(600円・税込)をいただくことに。
クリームチーズ粕漬と有明海の海苔がセットになったおつまみセット(300円・税込)もつけました。

やっぱり、鹿島の地酒はおいしいですよねぇ~。
蔵の特色が出ながらも、どれもいい口当たり。酔い心地もよろしいようで。(^^;
季節のもの、ということで、こちらもいただきました。

「肥前浜宿純米酒かき氷」(500円・税込)。原材料表にも牛乳、グラニュー糖に続いて純米酒の文字が。お酒の入ったかき氷、なんですね。
はじめは金属のスプーンがなかなか入らないくらい、「シンカンセンスゴイカタイアイス」並(笑)の硬さでしたが、徐々に解かして食べ進めました。甘さのなかに日本酒の香りが・・・へぇ~こんなのあるんだぁ、という感じでしたね。

娘のほうは、海苔を食べながらコーラを飲んでいたり、雪見だいふくが1個まるごと入った「冷ぜんざい」(300円・税込)を食べたりしていました。
「HAMA BAR」でのひとときを過ごして、再び肥前浜駅のホームへ。

ここからは14時3分発、普通2854M列車鳥栖行きに乗車します。車両は817系VN20編成2連。
2854Mは、長崎からやってきた普通2146D列車と、ここで接続するダイヤになっています。その2146Dに、多良でのウォーキングを終えた人たちが多く乗車しているだろうと予想して、2146Dが到着する前にホームへ出て待機することにしました。
予想通り、2146Dからは多くのお客さんが降りてきましたが、早めに並んでたおかげでどうにか、2854Mで座ることができました。
列車は途中で特急の通過待ちをしながら、東へ向かいます。

こちらは中原駅ですが、ここでは後続の885系SM6編成「みどり34号」の通過待ち。向こうの列車は足早に本線を駆け抜けていきました。
まもなく終点の鳥栖、というところで、右手にはこちら。

鹿児島本線を熊本へ向けて下っていく、「SL人吉」編成。熊本行きはSL・58654号機が最後尾の後ろ向き状態ですが、それでも、ね。
前々日の22日には、「SLあそBOY」復活運転と称して久しぶりに豊肥本線宮地まで行った同機でしたが・・・もう引退まで半年しかないんですよね・・・。
2854Mは15時14分、終点・鳥栖駅2番ホームに滑り込んでいきますが、向かい側の1番ホームには、次に乗る列車がすでに到着していました。
羽犬塚始発でやってきた、普通2342M列車福間行き、813系6両編成(前3両はRM2226編成)で停まっていました。2854Mとはわずか1分接続ということで、到着したらさっさと乗り換えです。
15時56分、2342Mは竹下へ。

竹下車両派出構内を見ると、2両のキハ40の姿が。
こちら、かつて香椎線で使用されていたキハ40-2037・2053の2両。強馬力エンジン搭載改造を受けていない、原型エンジン搭載の車両です。
香椎線の列車が2019年3月にBEC819系に置き換えられた後も、検査期限に余裕があったことから団臨などに運用されていましたが・・・この日見たところ、車両には、機関車牽引での回送時などに取り付けられる赤い円形反射板がつけられていました。
おそらくは、廃車配給が近いのかなと・・・。
16時7分、2342Mは箱崎に到着。
ワタシたちはここで下車です。

なんとか明るいうちに帰ってきました。
そういうわけで、JR九州ウォーキング秋編の参加初っ端は無事に終了となりました。
多良駅では初めて下車したし、初めてのところにもいろいろ行けましたしね。
「並行在来線」となってかなり大変な状況になっているこの江北~諫早間、今後も注目してみていこうと思っています。

今年のJR九州ウォーキング、春のうちに14コースまで参戦していました。
今回、秋編スタートということで、どうにか年間過去最多の26コースを上回りたいと思っているんですが、果たしてどうなりますか・・・思ったほど伸びそうにないんですがねぇ。秋もいろいろ忙しいので。(笑)
<おわり>