(2022・11)
今回は、鳥栖駅スタート・ゴールのJR九州ウォーキング参加の顛末記になります。
このコースは以前から設定のあったコースではあるんですが、他のコースの絡みなどもあって、これまで参加したことがありませんでした。今回はちょっと、小6娘とともに行ってみようと。
帰り道は寄り道もして、内容的にはいろいろな感じになりました。

なお、ウォーキング部分についてはこちらも参照ください。
11月13日朝。
まずは箱崎8時48分発、普通135M列車鳥栖行きに乗車します。
813計RM2225+2201編成計6両での運転でした。
8時53分、135Mは博多駅7番ホームに到着。
博多でお客さんの大半が降りて行きましたので、席に座りました。

隣の6番ホームには、135Mより先に発車する8時58分発、快速3325M列車南福岡行きが入線するはずが、途中で急病人の救護があったということで遅れており、135Mは3325Mの到着を待たずに発車しました。
竹下の手前で、こちらの車両に遭遇。

このあと、「ゆふいんの森1号」に運用されるキハ72系5両編成が、竹下から出庫してきました。
同編成は前夜、「ゆふいんの森6号」で走行中に基山で人身事故を起こしていましたが、車両そのものには問題ないようで、朝から通常の運用に就いていました。
竹下車両派出構内にはこちら。

香椎線の運用から引退して既に3年半が過ぎた、キハ40-2053+2037の原型エンジン車2両。時たま団臨の運用に就いていますね。
洗浄線の一番奥が定位置でしたが、最近はこのあたりで見かけることが多いですね。
こちらは弥生が丘。
先ほど見かけたキハ72系編成が、「ゆふいんの森1号」として135Mを追い抜いて行きました。お客さんけっこう乗ってるようでした。
9時47分、135Mは1分遅れで終点の鳥栖駅4番ホームに到着しました。
すでに田代駅あたりから、ウォーキングで歩いている人の姿がみられました。スタート受付は9時半からとなっていましたので、少し早めに受付始めたのかな・・・。
駅の前に出てきました。
1903(明治36)年に完成し、その後増改築を経て現在まで使用されている駅舎、かなりいい年季が入っています。
駅舎内には、JR九州グループのベーカリーショップ「トランドール」も入っていますが、やはりこの駅舎に合わせた外装になっていますね。
今回のスタート受付は、駅舎から跨線橋で線路を渡った先のこちら。
このあたりは、かつて鳥栖操車場があった跡地になります。かなり広大な敷地が再開発されていまして、サッカーJ1・サガン鳥栖の本拠地となっている「駅前不動産スタジアム」もこちら側にありますね。
あいにくの天候で、雨がぱらつく中でのスタートになりました。
スタートして少し歩くと、こちら。
鳥栖操車場の記念碑が建てられています。ミニ滑り台もついている面白い形状です。
記念碑には、往時の操車場の写真も、操車場のあらましとともに金属に刻まれておりました。
広大な操車場跡地を歩いたあと、こちらへ。
田代駅に隣接する貨物駅、鳥栖貨物ターミナル駅です。

跨線橋で線路を跨ぐところ。ちょうど、大阪貨物ターミナルから遅れて到着した61列車の牽引機・EH500-70が切り離され、留置場所へ向かうところに出くわしました。
跨線橋を渡ってそのまま線路沿いを歩き、田代駅までたどり着きました。
鳥栖~田代間は1.2kmほどしかありませんのでね。
駅前の少し先で、線路沿いを離れて街のなかへ。

このあたり、あとで出てきますが、「サロンパス」を製造している久光製薬の九州本社から近いエリアで、道路の電柱の広告にも「サロンパス」の文字が。
地元の人には当たり前なんでしょうけど、これはなかなか違和感ありますねぇ。(^^;
歩道のない狭い道を進んで、田代八坂神社にたどり着きました。
せっかく来たんでお詣りしてきたんですが・・・。

神社の境内には、何やら石碑が建てられていました。
こちらなんですが、幕末の江戸幕府による第一次長州征伐のあと、長州藩内での旗色が悪くなって一時この田代に逃れていた高杉晋作が記したとされる、漢詩の碑が建っています。
佐賀藩の当時の前藩主・鍋島直正にあてて、倒幕側につくよう促す内容だったとのことですが、使者が門前払いとなったことで、この漢詩が直正の目に触れることはなかったらしく・・・歴史のあやを感じますね。
さらに進んでいくと、こちら。
田代太田古墳、という古墳がありました。
古墳時代後期、6世紀後半に造られたと推定される円墳とのことですが、個人の敷地内にあり、普段は見学は出来ないのだとか。
このあたり、他にも古墳があるようで・・・吉野ヶ里からも近いですし、関連があるのかな・・・。
そのままコースを歩くと、長崎自動車道を跨道橋で越えていきます。
鳥栖インターチェンジからも近いですよね。

この跨道橋、福岡から鳥栖プレミアムアウトレットへ向かう高速バスなども通るようです。
そうしてたどり着いたのが、こちら。
中冨記念くすり博物館です。

実はこの田代のあたりは、昔から「田代売薬」といって、薬の製薬・行商を生業とする人が多かったところでして、そうしたなかから、先述の久光製薬の初代も会社を作っていったという歴史があるんですね。
この中冨記念くすり博物館は、その久光製薬も参画して創設されたもので、田代売薬の歴史を後世に伝える展示を行っています。
で、今回訪ねてみると、今年が寅年であることにちなんで、「虎とくすり」なる企画展が行われていました。
薬のパッケージなどにも、昔から虎がデザインされたものが多くあったりしますのでね。さらには、虎の体の一部から生薬が作られていたこともあったんだそうで。
薬の世界も、なかなかに奥が深いんですよね。
くすり博物館を後に、今度は丘陵地帯から下ってきました。

こちらは、山ノ内製菓本舗。明治初期から続く老舗の和菓子屋さんです。
ここでは、ワタシはどら焼(1個140円・税込)、小6娘は抹茶オレ大福(1個130円・同)を買っていただくことに。2個で270円になるところ、ウォーキング参加者ということで割引があり、230円にしていただきました。

しっとりつぶ餡が入った、昔ながらの素朴な味のどら焼、とてもおいしかったです。
コースを進んで、今度はこちら。

久光製薬ミュージアムです。
ここは、久光製薬九州本社に隣接したところにあり、同社の歴史を中心に紹介しています。

館内では、女子バレーボールV1リーグに所属する「久光スプリングス」の紹介もしていました。同チームは神戸から佐賀に拠点を移すことが決まっていて、その練習拠点となる新しいアリーナも、「駅前不動産スタジアム」南側に来年2023年春には完成する予定とのこと。
ミュージアムのあとは、こちら、久光製薬九州本社へ。

こちらでは、サンプリングということで、エアーサロンパスの試供品の配布が行われていました。我が家でもけっこう使いますんでね、ありがたや。(^^;
そこからコースは、田代を離れて鳥栖駅の方向へ。

こちらは、その途中にある洋菓子店「ポアソン」。
ここでは、自宅用に少しお菓子を買い込んできました。
さらに進んで、こちらは「水田屋」。
こちらも、創業は1889(明治22)年ということで、老舗の和菓子屋さんです。
こちらでは、お菓子の販売と同時に、ソフトクリームの販売をしていましたので、小6娘に1つ買ってやりました。まぁここまで頑張って歩いてるので、ご褒美ということで。(^^;
ということで、8.5kmほどを歩き、ゴールの鳥栖駅西口広場までたどり着きました。
あいにくの天気で、途中で雨がぱらついたりもしましたんで、今回のウォーキングでは「雨の日ポイント」1ポイントが加算され、2ポイントをゲット。(笑)
JR九州アプリを起動して、ポイント加算手続きを済ませました。

ゴールしたのはちょうどお昼時だったわけですが、西口広場では市内の各店舗によるお弁当類の販売が行われていましたので、そちらでお昼を調達することに。
ワタシ的には、やはり鳥栖といえば中央軒の駅弁、ということで(笑)、出店していた中央軒さんのテントで、駅弁を買い込みました。

ワタシは、「がばい鳥栖の牛鶏弁当」(1000円・税込)をいただきました。
甘く味付けされた牛肉、そして「かしわめし」でお馴染み鶏のそぼろ、さらには柚子胡椒で香り付けされたみつせ鶏のしぐれ煮が、酢飯の上に載っているというお弁当。いつも「かしわめし」で食べている鶏そぼろを、酢飯で食べるというのは、さっぱりとした味わいでとても新鮮でしたねぇ。
娘のほうは、同じくみつせ鶏のしぐれ煮が載った「130周年記念かしわめし」(860円・税込)を食べていました。
さて、弁当を食べ終わり、博多方面へ戻ろうとしていると、駅構内では「まもなく『SL人吉』が到着します」というアナウンス。
ということで、待って見ていくことにしました。

熊本からの「SL人吉」9310列車、58654号機+50系700番台3両+DE10-1207の編成で、定刻1分遅れの13時22分、鳥栖駅4番ホームに入線してきました。
到着した58654号機の前には、見物のお客さんが人だかりをつくっていました。やはり、2023年度内での引退がアナウンスされて、見に来る人が増えているようですね。
SLの引き上げを見届けたあと、鳥栖駅1番ホームから13時34分発、区間快速(二日市→福間間快速)3228M列車門司港行きに乗車します。
811系8両編成、前4両はPM6編成でした。
ウォーキングの疲れが出まして、乗車したあとはしばしまったりと過ごしておりました。

まもなく、臨時停車の竹下というところ。
右手に「ららぽーと福岡」が見えてきます。以前ほど混みあってはいないようで、駐車場待ちの車の渋滞もないようでした。
こちらは間もなく博多というところ。

博多総合車両所から回送されてきた、N700系2000番台(N700a)の編成と並走しながら、博多駅に入って行きます。
向こうは博多14時26分発、臨時の「のぞみ166号」東京行きになる編成ですね。
定刻の14時9分、3228Mは博多駅2番ホームに到着しました。

到着したワタシたちは、ここで改札を出て・・・。
こちらへやってきました。

そう、11日から博多駅前広場で始まっていた、「福岡クリスマスマーケット in 光の街・博多」の会場です。
2013(平成25)年から始まって今年で10回め、すっかりこの時期の博多の風物詩になりました。

やはりここへきたら、ということで、ワタシはホットワイン、小6娘はホットチョコレートをいただくことに。
このあと、ウォーキングには参加しなかった嫁さんと小3末娘も合流して、しばしステージでのライブなどを楽しんでいました。
「クリスマスマーケット」に先だって、博多駅前広場では10日から、「光の街・博多」ライトアップがスタートしていました。九州新幹線博多開業の年、2011(平成23)年から始まっていて、もう12回めになるんですね。

小3末娘が17時からのライトアップの点灯を見たい、と言うんで外で待っていたんですが、この日は北からの風が強くてけっこう寒かったもんですから、なかなか待つのも大変でした。(^^;

とりあえず、点灯を見届けて、屋内へいったん引っ込むことに。
「クリスマスマーケット」会場で軽く食べてはいたんですが、もちろん足りないわけでして(笑)、少し軽めの晩飯をと探していたところ、目に入ったのがこちら。

JR博多シティの地下、地下鉄博多駅のコンコースからも近いこちらのお店、「プロント」アミュプラザ博多店。
昼はカフェ、夜はバー、というスタイルでやってきていたお店でしたが、最近、酒場の暖簾を出して、ちょい呑み系のメニューを扱う「キッサカバ」として売り出している様子だったので、寄ってみることにしました。

ワタシはまずは、ハイボールを呑みながら・・・。
いろいろ頼んでみたんですが、お腹に溜まるものは少ないながら、ちょい呑みにはかなりよさげなものがいろいろありました。
こちらは、「B級グルメフェア」ということで出されていた静岡県富士宮名物「焼きそば」(790円・税抜)。いわゆる富士宮焼きそば風のもので、鉄板に載ってやってきました。
まさか「プロント」でこういうメニューをいただく日が来るとはねぇ・・・。(^^;
「プロント」での食事が終わって、再び博多駅前広場へ。

空が暗くなると、イルミネーションがまた一段といい感じですね。
娘たちも、しばしこの夜のイルミネーションに見入っていました。
さ、あとはとっとと帰るのみです。

博多19時2分発、普通2348M列車門司港行き、811系8両編成、後ろ4両はPM106編成でした。

駅を出ると、また少し雨がぱらついていました。
最後まで生憎の天気だったですね・・・。
鳥栖の街をまともに歩いたのは、今回が初めてでした。これまで、ウォーキングの開催があっても行く機会がなかったもんですから、今回はいろいろ発見もあってよかったと思います。
帰り道、寄り道が思った以上に長くなってしまい、帰宅が夜になってしまったんで少々疲れましたが。(笑)

秋も少しずつ深まり、JR九州ウォーキング秋編も残り開催が少なくなってきました。
仕事の都合もあるんですが、なるべく行けるところは行こうということで、作戦を練っています。
<おわり>