(2022・5)
今回は、久大本線筑後吉井駅スタート・ゴールのJR九州ウォーキングに参戦したときの記録です。
この日はコースの選択肢が他にありませんで、もうここに行くしかないという状況でした。スタート受付は9時半からという遅めの設定で、それに合わせて遅めの出発に。
今回は小6娘と参戦です。真夏日になるかもという予報が出ていたんで、熱中症には警戒しながら、ということで。
なお、ウォーキング部分についてはこちらも参照ください。
5月22日。
まずは地元の箱崎駅から。

7時50分発、普通2391M列車羽犬塚行き。813系6両での運転、前3両はRM6編成、0番台ということで、一部座席撤去は施されていません。
こちらは、特急通過待ちの南福岡にて。
3番ホームには、上りの普通2824M門司港行きの415系FM1517編成、その向こうは、5番ホームの813系RM3112編成が見えています。
で、二日市ではこちらが後から追いついてきたんで、乗り換えることにしました。
8時30分発、区間快速(博多→久留米間快速)1383M列車荒尾行き、813系6両での運転、前3両はRM3404編成、一部座席撤去+ワンマン対応化の改造を施された編成でした。
座席が少ないので座ることは叶わず、そのまま立って行くことに。

先頭にいたもんですから、前面展望をば。
こちらは、天拝山~原田間、撮影ポイントとしても知られる「テンハル」のストレート。
対向列車で、普通1160M列車門司港行きがやってきました。先頭の3両はRM2222編成、ゾロ目番号の編成でした。
原田、基山、鳥栖と停車し、列車はまもなく久留米へ。

筑後川を渡ります。
朝からいい天気で、川面がギラギラと輝いていました。
8時51分、1383Mは久留米に到着。

乗り継ぐ列車は向かい側の1番ホームに入線するということで、そそくさとそちらで並んで列車を待ちました。

乗車するのは、9時7分発、久大本線の普通1835D列車日田行き。車両はキハ220-1502+1501の2両でした。2両とも、新製当初は直方所属で香椎線の運用にあたっていた車両、2003年に大分へ移っています。

やはりウォーキングに参加する人たちで、車内の座席はあっという間に埋まり、立客もけっこう出る混雑になりました。
ウォーキングの開催がこの日筑後吉井だけになったんで、集中してるんでしょうね。
列車は久留米の市街地から次第に抜け、田園地帯へと進んでいきます。

写真はまもなく田主丸というあたり。
この付近は、以前に列車の撮影でやってきたこともあるし、田主丸駅からのウォーキングで歩いたこともあって、以前から来ていたエリアです。

田主丸駅からは、何やら団体さんの乗車があって、ただでさえ混んでいたのに激混みになってしまいました。(^^;
9時43分、1835Dは定刻に筑後吉井に到着しました。

ウォーカーさんたちが続々と降りていきます。もちろんワタシたちも。

久大本線では、善道寺から先がICカード乗車券の使えないエリアになっていまして、久留米駅のホームでも「乗車前に乗車券をお買い求めください」と駅員さんがアナウンスしていましたが、それをしてない人もけっこういたようで、駅舎待合室に臨時に設けられた精算窓口はかなり混んでいたようです。
さて、駅舎の前に出てきました。

筑後吉井駅で降り立つのは、前回6年前にやはりJR九州ウォーキング参加で来て以来になります。
駅舎は1928(昭和3)年開業当時に建てられたものですが、吉井エリアの白壁の街並みに倣って改装されていまして、なかなかいい感じの佇まいです。

スタート受付を済ませて、さぁ、歩きますか。
コースは駅前を出てからいったん田主丸方へ進み、うきは警察署前を通って、今度は久大線の線路を越えて山手へ進みます。

踏切にさしかかったところに、上り列車がやってきました。
普通1842D列車久留米行きのようですね、キハ200-551+1551で運転されていました。
さらに山手へ向かって歩くと、こちら。
JAにじ「にじの耳納の里」です。地元の農産物や加工品の販売などをやっている直売所です。
トイレ休憩も兼ねて立ち寄りました。ついでに、今回もお野菜を若干購入・・・やっぱり直売所は新鮮なものが安く手に入るんでですね。(^^;
そこから、様々なフルーツの畑が広がるなかを山手へ進み、今後は耳納山麓を走る県道151号を進んでいきます。
この時点でかなり日は高くなっていて、かなり暑くなっていました。しかも、目標物があまりないなかでけっこう長い距離を進む形になりましたんで、歩くにはなかなかしんどい道のりに・・・。

途中で水分摂取をしながら、しばし頑張って歩いていると・・・。
こちらにたどり着きました。
こちらは「ぶどうのたね」坂の下の店。カフェ&ギャラリーということで、いろいろなものを販売していました。
カフェの営業は11時半から、ワタシたちがたどり着いたのは11時前、ということで、カフェで休んでいくわけにはいかなかったんですが・・・。
売店の営業は行われていましたんで、娘にこちらのものを買い与えました。
ゆずのスパークリングウォーター、果汁1%ですが、糖分は入っておらずゆずの酸味がしっかり感じられる仕上がりになっていました。ワタシも一口もらいましたが、この暑い中歩いてきた体には、沁みましたねぇ~。(^^;
「ぶどうのたね」坂の下の店を出ると、今度は耳納山麓から離れ、街のほうへと向かっていきます。

その途中から見た、ぶどう棚と耳納連山の眺め、ほんといい眺めだなぁと。暑い中ですが、こういう景色を見ると癒されます。
その先には、筑後川支流の巨瀬川沿いにある「流川の桜並木」のあたりを歩きます。
なかには、木が鬱蒼と茂って、木のトンネルになっているところもありました。直射日光が当たらないだけでも、かなり違いますね。(^^;
桜並木を離れて、久大線を再び踏切で渡り、国道210号を渡る土取交差点のところまできました。
交差点を渡ったところで、踏切の警報音が鳴ったもんで振り返ってみると、やってきた列車は、キハ71系の「ゆふいんの森3号」別府行き。
なんと、このタイミングでゆふ森に合ってしまうとは・・・。
国道210号を渡ったあと、さらに北寄りに進みます。
麦畑が広がるエリア、まもなく収穫の時期ですね。
写真正面の方向には、原鶴温泉があります。原鶴もしばらく行ってないんですが、またのんびり温泉に浸かりに行きたいなぁ・・・。
コースをさらに進んで、こちら。

先述した6年前のウォーキングのときにも来ていた、鏡田屋敷、幕末期に建てられた郡役所の官舎だった建物で、うきは市の指定文化財となっています。

昔の日本家屋にありがちな、急な階段を登って2階のお座敷へ上がってみると、このような感じ。
吹き抜ける風が本当に心地よくてですねぇ・・・。

その昔は、この2階のお座敷でよく宴会が行われていたのだそうで、その急な階段を使って料理の配膳をしていたんだとかっていう話を、案内の方から伺いました。
国道210号に再び出てきました。
このあたりの国道210号はかつての筑後街道で、その街道筋にある白壁の街並みが本当にいい雰囲気を保っています。

そろそろお昼時、娘と2人、「お腹空いたね~」ということで昼飯を物色することにしたんですが・・・。
その白壁の街並みを歩いていると、こういうお店に行きつきました。

「虎侍我炎」、昨年11月にオープンしたという、地元産の耳納あかぶた使用の餃子を出しているお店です。
かなり空腹だったんで、もう吸い寄せられるように入って行きました。(笑)
まずは、もう暑い中歩いてきたんで、ワタシはこちらをいただきます。
瓶のビール、キリンのラガービール!
ジョッキはキンキンに冷えた状態で出てきました!これうれしいなぁ。(^^;
娘と2人で、1人前10個の焼き餃子(450円・税込)を3人前(30個)いただくことにし、15個ずつで鉄板に盛ってもらいました。

耳納あかぶたを使用し、あかぶたの純ラードで焼き上げられた焼き餃子。ニンニクやしょうがは使用していないとのこと。
もちろん、焼きたてアツアツの状態で出てきます。これを、片栗粉でとろみをつけた餃子のタレでいただくんですが、これがめちゃ美味い! もうあかぶたの肉の旨みがじわーっと染み出して、もう箸が止まらない!(笑)

いや~吉井にこんなおいしい餃子を出すお店があるとは!
これはワタシにとっては発見だったですね。
娘も餃子15個プラスご飯をぺろりと平らげていました。(^^;
お昼を食べ終わり、コースに復帰して少し歩いたところに、こちら。

「UKIHASTAND!」。テイクアウトで各種デザートを出しているお店ですね。
暑いし、何か冷たいものをいただこうと、ワタシは左下写真の「いちごおり」(600円・税込)、娘は「生いちごシェイク」(770円・同)をいただくことに。

「いちごおり」、サクサクの状態になったいちごのフローズンの歯ごたえがなかなかいいですね。
やはりデザートは別腹、あっという間に完食。(^^;
デザートもいただいて、かなりお腹が満足したところで、筑後吉井駅まで戻ってきました。
ゴール受付を済ませます。

往路の列車がかなり混雑していたんで、復路は状況を見てバスなどほかの手段も考えよう、と思っていたんですが・・・先述の国道210号には西鉄バスも走っていますのでね。
駅構内を見るとそれほど待っている人は多くない様子・・・だったら、ということで、やはり列車で帰ることにしました。
駅ホームで列車を待っている間に、こちら。

13時26分発、下りの「ゆふ3号」別府行きが、キハ185-6+1001の2両で到着。
そこへ、上りの「ゆふいんの森2号」博多行きが通過。こちらはキハ72系5両ですね。ゆふ森のほうは、若干の空席はあったものの、お客さんはそれなりに乗車しているように見受けました。
「ゆふ3号」と、隣駅のうきはで離合してきた列車に、ワタシたちは乗り込みます。
筑後吉井13時38分発、普通1852D列車久留米行き、キハ200-1551+551の2両でやってきました。
先ほど、駅からウォーキングスタートしてすぐ、踏切で遭遇した車両でした。

車内は、往路ほどは混雑しませんでしたね。
これは列車で帰って正解だったわ・・・。(^^;
写真は、田主丸付近の車窓から。田園地帯の向こうに耳納連山が見えています。
以前、田主丸駅スタートで参加したウォーキングでは、少し山を登ったところにある「巨峰ワイン」のワイナリーを訪ねたり、山苞の道を歩いたりとかしましたねぇ~懐かしいなぁ、そのうちまた行ってみようかな・・・。
ちょっと疲れがきて、車内でウトウトしているうちに、列車はまもなく久留米へ。
新幹線の高架が見えてきました。

乗車したときから気になっていたんですが、車内の乗務員室後ろのところに、鉄道友の会「ローレル賞」のプレートが取り付けてあったんですよね。
よく考えてみたら、このキハ200-1551+551っていうのは、もともとキハ200-1001+1、つまり、トップナンバー編成なんですよ。実はこの4月に小倉総合車両センターを出場した際に、ロングシート化で+550番となっていたんです。
そっかぁ~そういうことだったのか・・・。
14時14分、1852Dは終点・久留米駅の欠き取り式2番ホームに到着しました。

ここからはそそくさと次の列車へ。
階段を登って、4番ホームへ移動します。
で、4番ホームから14時25分発、区間快速(二日市→博多間快速)1228M列車福間行きに乗車します。
車両は813系RM3420+RM7編成の計6両です。

なんか、また3400番台に当たってしまいましたね・・・。
久留米を出て、列車は一路北上。

このあたりも、麦秋の景色が広がっています。
福岡県内ってけっこう麦を作っているところも多いんだなぁ~と、この時期の車窓の景色を見ていて再認識させられます。
こちらは鳥栖駅到着直前。
引上げ線には、SLの姿。この日も、「SL人吉」の運転日でした。

この臨時運行も、ずっと続いていますが・・・。
基山では、甘木鉄道AR307の140列車と同時入線となりました。

基山で甘鉄さんとの同時入線であまり見た記憶がないんですけどもね。
向こうにもまた乗りに行きたいなぁ・・・。
二日市からは快速運転となり、大野城、南福岡と停車。

博多では、やはりというか大部分のお客さんが入れ替わりました。
まぁ、ここを目指してくるお客さんが大多数、ということなんですけどもね。
博多からは各駅停車となり、15時13分、1228Mは箱崎に到着。

帰り着きましたね。
今回も楽しい日帰り行になりました。久留米など筑後の内陸部ではやはり真夏日になったところが出たようですが、どうにか熱中症にはならずにすみました。(^^;
筑後吉井駅に降り立ったのは、先述したように6年ぶりだったんですけどもね。
飲食店で面白いお店がけっこうあるという話は聞いてはいましたが、実際に今回まわってみて、特に駅から近い白壁の街並みのあたりには、よさげなお店がほかにもいろいろありました。またゆっくり行ってみないとなと。

JR九州ウォーキングの春編も、残りがわずかになりました。とにかく行けるところに行って、春編終わったあとはどうしようかな、また自主練するかな・・・。
列車でのウォーキングへのお出かけもなかなか楽しいので、気が向いたらまた旅行記にしようと思います。
・・・ってか、今月だけで旅行記8編も新規で作ってるなんて、どんだけハイペースなん・・・。(笑)
<おわり>