(2011・9)
2011年も早くも9月。
JR九州が実施している「JR九州ウオーキング」も、秋編がスタートしました。
このところ、「JR九州ウオーキング」には可能な限り参加するようにしているもんで、コース発表と同時にカレンダーとにらめっこしていたんですが、さっそく9月10日に、由布院駅スタート・ゴールっていうコースが・・・。
こりゃぜひとも行ってみようということで、事前にしっかりきっぷの準備を済ませ、当日を待ちました。もちろん、今回も子連れです。(笑)
ウオーキングの受付時間はコースによっても違うんですが、通常は午前11時まで。ということで、それに間に合ってなるべく余裕ができるように行程を考えてみると、この列車しかなさそうでした。

博多7時45分発、「ゆふ1号」久大本線経由大分行き。大分車両センター所属のキハ185系3両での運転です。
この1月までは、日によってキハ183系「ゆふDX」として運転される日もあった列車ですが、ご存知のようにキハ183系は「あそぼーい!」へと転用されていきましたのでね。
定刻に博多を発車した「ゆふ1号」は、久留米から久大本線を進みます。

1号車の指定席に陣取っていたんですが、このキハ185系は前方がよく見えるつくりになってるんで、車内からこんな景色も見られます。

ちなみにこの時点で、自由席はかなりの混雑になっていたようです。やはり、目的はみな一緒か。(笑)
大分県に入り、日田、天ヶ瀬を過ぎて、ここは慈恩の滝。
「ゆふいんの森」だと、車内アナウンスでビュースポットとして紹介され、列車自体も減速するところですが、さすがに「ゆふ」ではそれはありません。
観光特急と、一般の特急の違いだから、当然といえば当然ですが。
豊後森駅に到着するところ。
ここでは、博多へ向かう「ゆふ2号」との行き違いとなります。

この5月に、この豊後森駅スタートのウオーキングに参加しました。
10時3分、「ゆふ1号」は由布院に到着。
もちろん、ここで多数の乗客が下車しました。
改札を出る手前から、ウオーキングの受付待ちの列に並ぶほどの状態で、やはり由布院駅のコースは人気なんだなぁと。

受付を済ませてコースマップを受け取り、出発です。
はじめは盆地内の平坦なところを進んでいきます。
川を渡る列車を眺めながら、ベビーカーを押して歩いて行くわけですが・・・。
コースは次第に山のほうへ。

この山裾には温泉旅館や観光ホテルなどもあるんですが、けっこう急な坂道もあります。
写真で急さ加減が分かるでしょうか・・・これ、ベビーカーを押して上がるのかなりきつかったです・・・スタートして20分ほどで、いきなりこれかよ・・・。
ってことで、たどり着いたのは、大杵社(おおごしゃ)。

ここには、樹齢千年を超えるといわれる大杉があります。
大分県内でももっとも大きな杉の木といわれており、最近はパワースポットとして人気があるとか。・・・まぁ、ワタシはパワースポットとかってのは気にしてませんが。
現地にいたボランティアガイドさんの話では、今年になって木の手前の大きい枝が1本折れてしまってるとのことでした。
大杵社をあとに、今度は山を下ります。
景色を見ていると、湯布院の街並みが、盆地に開けているというのがよく分かりますね。
道すがらに、花々。

すでにヒガンバナが咲いてたのには驚きました。
あとは、この時期らしく、コスモスが咲いているところも見かけました。
湯布院厚生年金病院の前を通過して、次に立ち寄ったのは、宇奈岐日女(うなきひめ)神社。

宇奈岐日女、というのは、かつて湖であった湯布院を盆地に変えた女神だとか。
さきほど立ち寄った大杵社は、この神社の末社にあたるとのこと。

ここの境内では、湧水を飲ませてもらいました。
こんこんとわき出る清冽な湧水。もちろん、おいしくないわけがありません。
湯布院らしい光景。

辻馬車です。
湯布院では、観光用の辻馬車が走っています。駅前から出発して、観光地や田園地帯を走っていきます。
一度は乗ってみたいと思ってるんですがね。
そしてこちらも。

田園地帯の向こうに、由布岳を望みます。この日の由布岳は頂上付近が雲に隠れていました。
水田のほうは、もう稲穂が頭を垂れてきていました。もうすぐ収穫ですね。

といいつつ、この日は台風14号からかわった熱帯低気圧からの南風の影響もあって、真夏日の暑さ。厳しい残暑と日差しのなか、汗をかきかき進んでいきます。
田園地帯を歩いた後、またまた山登り。
佛山寺のあたりから、延々と坂が続いて行きます。それも途中からはかなり急になりまして、ベビーカーを押しているワタシにはほんと、「心臓破りの丘」に見えてしまいました・・・もう心臓バクバク、尻の筋肉が張ってきまして、こりゃヤバイなと・・・。(笑)
それでもなんとか登り切って、たどりついたのはこちら。

由布「新四国八十八ヶ所」霊場。
この山中の一角に、四国八十八ヶ所を模した「ミニ八十八ヶ所」をつくって、およそ10分ほどでまわるというコースを設えてあるそうです。
現地のガイドさんの話ではけっこう悪路のようでしたんで、ベビー連れでは無理と判断し、霊場へは向かいませんでしたが・・・それにしても、こんなところが湯布院にあったなんて、湯布院には何度も来ているのに知りませんでした。
山を降りて、次にやってきたのは、金鱗湖。
湯布院観光では定番中の定番ですね。
この日も多くの観光客で賑わっていました。
金鱗湖を出てしばらく歩いて行くと、ウオーキング参加者向けの休憩所が出されていました。
冷たいお茶の接待に加えて、地元のお菓子屋さんのお菓子が出されました。ワタシが持っているのは、コース途中にあった今泉堂の黒糖揚げまんじゅう。これが外はカリカリ、中はしっとりで、なかなかおいしゅうございました。
そろそろお昼なんで、ゴール前に昼飯を、ってことで物色していたところ、こちらの食堂を発見。
地元の農協が運営している「陽だまり食堂」。文字通り、地元食材の地産地消をうたった食堂です。
なんとなく、1歳の末娘でも食べられそうなものがありそうなイメージもありましたんでね。

で、注文したのが「陽だまり定食」(1050円)。
大分名物のだご汁やとり天、牛肉とごぼうを使ったコロッケなどが盛り込まれた定食。野菜も多いし、量的にもなかなかいい感じの定食でした。
末娘はだご汁が気に入ったようで、両親からもらってはパクパクと食べていました。^^
スタートしてから3時間。およそ9.5kmのコースを歩ききり、無事に由布院駅に戻ってきました。

ゴール受付を済ませたんですが、指定券をとってある帰りの列車まではまだ時間があるため、しばらく湯布院の街をウロウロ。
ウオーキングしてきたのに、またさらに1時間、ゆったりと歩いてきました。
この通りを歩くのも久々・・・確か、前に湯布院に来たのは、まだ末娘が嫁さんのお腹の中にいるときでしたねぇ・・・。
ウロウロしたあとまた駅に戻ってきて、疲れた足を癒したいなぁと思ったら・・・そうそう、由布院駅にはこれがありますよね。

足湯です。
入場券160円を購入すると、足拭き用のミニタオルをもらえます。それを持って1番ホームの端にある足湯へレッツゴー!
さすがに末娘は無理なんで、膝に抱っこしてましたが。

かなりお湯の温度が高いんで、お湯につかった足の先が真っ赤っかになっていました。(笑)
足湯で少しくつろいだあと、帰路につきます。

由布院15時50分発、「ゆふいんの森4号」博多行き。車両はキハ71系「ゆふいんの森1世」4両。
ワタシ自身、この車両に乗るのは8年ぶりってことになります。そう、このキハ71系がリニューアル工事を施されたその年以来、ですね。

ちなみに、この「ゆふいんの森4号」由布院入線の様子を動画撮影しています。(新しいウインドウが開きます)
http://www.youtube.com/watch?v=9DIXZTjMBeU
1号車の指定席をとっていたんですが、発車してまもなく、ワタシたちはここへ。

そう、3号車にあるラウンジ風サロン。
その8年前のリニューアルの際に設けられたスペースです。

隣の2号車ビュッフェで生ビールを買い込んできたんで、一杯やらしてもらいますばい。(笑)
いったんは座席に戻ったんですが、嫁さんが疲れたらしくシートでぐったり。
一方で末娘はちょっと持て余し気味だったんで、ワタシが末娘を連れて再びサロンへ。

どうにかこうにかあやしながら、窓の外を二人して眺めていました。
末娘はやはり、窓の外の景色を見るのが好きなようで、時々「おー!」と感嘆の声をあげていました。

そうこうしていると、時々通りかかる客室乗務員さんに声をかけられまして。
末娘も、客室乗務員さんの仕事ぶりを、文字通りガン見状態。(笑)
声をかけられると愛想をふりまいておりました。
18時8分、「ゆふいんの森4号」は博多に到着。

由布院からだと2時間ちょっと。のんびり列車旅というには物足りない時間ではありますがね。それでも、まだまだ小さい末娘とサロンで車窓を眺めたことは、いい思い出になりそうです。
ウオーキング自体はけっこうハードではありましたが、往復の列車行も含め、トータルではけっこう楽しむことができました。
湯布院にはまたそのうち行くと思うんですが、今度はゆっくり泊まりで行きたいですねぇ・・・福岡からだと、けっこう日帰りでも楽しめるんだけど、やっぱり温泉地には泊まりで行きたい・・・。
・・・まぁ、末娘がもうちょっと大きくなってからかな・・・。
<おわり>