(2009・6)
2007年7月16日、ワタシは越美北線九頭竜湖駅にて、JR全線完乗を達成した。
本格的に完乗を志してから9年がかかった。全国をまわるなかではいろいろな困難があったけど、それが故に大きな達成感を得ることができたのは間違いない。

しかし、翌2008年3月15日、早くもワタシの完乗タイトルはいったん返上となってしまう。
そう、おおさか東線の部分開業(放出〜久宝寺間)を迎え、新たな未乗路線ができてしまったわけだ。
このタイトルを志す者は、新規開業路線があるたびに、こうした憂き目を見ることになる。

いつかいつか、と思い続けて1年が過ぎ、ようやく「その時」がやってきた。
・・・ただ、旅立ちを決めたのは、決行2日前になってから。
前日に大慌てできっぷの手配を済ませ、当日を迎えた。
6月14日朝、博多駅。

新幹線コンコースは、九州新幹線の乗り入れに向けて改装が進んでいる。まだまだ工事中ではあるけど、かなり洗練された空間に変わりつつある。
今回の往路で乗車するのはこちら。

500系W7編成16連充当、「のぞみ6号」東京行き。

当時世界最速の300km/h運転を実現した500系車両も、すでに先行試作車の営業デビューから12年。昨今はN700系の増備に伴って「のぞみ」仕業を追われてきており、16両編成9本が製造されたうち、すでに5本が山陽「こだま」用として8両編成への短縮改造を施されている。
実際乗車してみると、やはり年季が入ってきていることを感じさせられる現実がいろいろと・・・。

来春には「のぞみ」から撤退すると言われている500系。ワタシにとっては今回が、もしかしたら500系「のぞみ」の乗り納めになるのかもしれない。

↓のアドレスから、車内LED表示器での300km/h表示を。(新しいウインドウで表示)
http://www.youtube.com/watch?v=JztjZysSsak
定刻の7時に「のぞみ6号」は博多駅13番ホームをあとにした。
途中でウトウトしてみたりもしてたけど、ついつい車内販売で写真のものを・・・。(笑)

そう、アイスクリーム。
新幹線車内のアイス、買うと決まってカチンコチンの状態。
融けるまでが難儀なんだな・・・でもそれが結構楽しかったりもする。
途中の福山駅では、ホームに写真のものが。

コメットだとか胴上げだとか・・・時代を感じるよねぇ。
その昔は、就職だとか結婚だとかで、都会へ出ていく人たちの見送りのときに、そういう光景がたくさんあったって聞くけど・・・。
博多から2時間35分で、「のぞみ6号」は新大阪駅26番ホームに到着。
乗り継ぎ以外で関西にやってくるのって、ほんといつ以来だろう・・・もう3年ぶりぐらいにはなるはずだと思うが。
新大阪に着いたら、さっそく目的の路線への移動を開始。

まずは大阪駅へ。
東海道緩行線(各駅停車)の西明石行き、321系電車D27編成7連。
しばらく関西に来ないうちに、321系もすっかり「ヌシ」の風格になってきた。
大阪駅で改札を出て、地下街を進み、こちらの場所へ。

ここはJR東西線の北新地駅。大阪駅とは十分に徒歩連絡できる距離にある。
ここから片町線(学研都市線)直通の列車に乗る。

関西圏はJR西日本のICカード乗車券「ICOCA」のエリアだが、ワタシが持っているJR東日本のICカード乗車券「Suica」も使用できるので、そちらを使って乗車。
尼崎方面からやってきたのは、こちらもまた321系電車で運転の松井山手行き。

京橋手前で地上に出て、その後は片町線を進む。

下車したのは、今回の目的の路線である、おおさか東線への乗り継ぎ駅である放出駅。「放出」と書いて「はなてん」と読む。
降りたホームの向かい側で待っていると・・・。
10時25分発、おおさか東線の久宝寺行き2432S列車が入線。
これが、なんと201系、それもウグイス(黄緑)色の車両だった。JR西日本奈良電車区に所属し、関西線(大和路線)の列車と共通運用の車両。

その昔、某鉄道模型メーカーからウグイス色の201系電車の模型が発売されたことがあった。しかし、当時は実車でそのカラーが存在しなかったため、模型自体も「幻」扱いになってしまったりしたもんだが・・・。

もともと、JR西日本の201系といえば、東海道・山陽緩行線の各駅停車用として使用されていたが、321系の増備に伴って職場を追われ、大阪環状線や、この路線などに転用されていった経過がある。
JR東日本でも中央快速線などで201系が使われてきたが、こちらは新車の増備によって淘汰が進み、すでに風前の灯になっているようだ。
さて、その201系に乗り込んで、おおさか東線へ。
列車は、高架で東大阪市内を進んでいく。

左写真は途中のJR河内永和(かわちえいわ)駅。近鉄奈良線との接続駅。
この路線では、5つの中間駅のうち3駅までが、近接して近鉄の同名駅があるからか、「JR」を駅前の前に冠されている。
この、おおさか東線の線路は、もともとは城東貨物線(片町線の支線)として使われてきた路線だが、旅客営業の開始にあわせて、高架複線の線路が整備された。
新加美駅を過ぎ、列車は高架を降りながら、関西本線(大和路線)と合流していく。
そして、前方に終点が見えてきた。

放出から14分で、列車は終点の久宝寺に到着。10時39分。
JR旅客営業路線完乗タイトルの回復は、実にあっけない幕切れだった。
久宝寺で駅の前にいったん出てみたが、すぐにまた駅構内へ。

とりあえず天王寺へ出ようかということで、関西線(大和路線)の各駅停車JR難波行きに乗車。これが103系でやってきた。
103系、それも前期タイプの低運転台車がまだまだ現役で走っていることに、なんだかほっとした。
天王寺に到着したのが11時過ぎだったが、すでに腹ペコ。(笑)

駅を出てきてみると、そこに・・・。
なんだか面白そうな名前のビルが目の前にあるじゃん!

「新宿ごちそうビル」だって。さぞかしごちそうがあるんだろうねぇと。
で、ここはやっぱり関西らしいものが食べたいということで、お好み焼きをチョイス!
「鶴橋風月」阿倍野ごちそうビル店に入った。

まずは、完乗タイトル回復を祝して、ビールを一杯!
これが、「道頓堀地ビール」(1杯500円)ってことで・・・いやぁ〜うまいっ!
で、頼んで焼いてもらったお好み焼きが、「牛すじねぎ玉モダン」(1100円)。

お好み焼きに牛スジ煮込みって合うもんなんだねぇ・・・面白い感覚だった。
とりあえず腹を満たして、移動開始。

地下鉄御堂筋線で、なんばへやってきた。

少し歩くと・・・大阪難波駅。
ここには、もともと近鉄奈良線方面の列車が乗り入れていたが、そこにこの3月、阪神なんば線が乗り入れ、近鉄〜阪神の大手私鉄同士による直通運転が開始された。

駅のきっぷ売り場も、左下写真のように両社それぞれにエリアが分かれている。

ここで、ワタシたち夫婦共通のとあるマイミクさん(mixi仲間)から、「いまから難波へ向かいます!」とメッセージが!
・・・実は、大阪へ行く機会があったらぜひお会いしましょうと約束をしていたのだった。
マイミクさんを待つ間、地上へ出て、道頓堀方面へ。
大阪には何度も来ているが、実は道頓堀へやってくるのは初めてだった。

写真は左上が、かに道楽本店、右下はすでに閉店した「くいだおれ」。
「くいだおれ」は一度来てみたかったなぁ・・・。
で、なぜか嫁さんは「たこ焼き食べたい!」と言うではないか!
さっきお好み焼き食べたばかりだけど、嫁さんの頭には「大阪といえばたこ焼き!」というイメージがインプットされているらしい。
ってことで・・・。

やってきたのは「くれおーる」道頓堀店。
左下写真にもある「半熟たまごとねぎたっぷりソース」という創作系のたこ焼きを食べた。6個で500円、とにかくアツアツだし、半熟玉子とたこ焼きという取り合わせがなんとも斬新、かつマイルドで面白い味だった。

たこ焼きを食べ終わった時点で、マイミクさん登場まではしばらく時間がある。
どうしようか、と思っていると・・・。
何やら「船に乗りませんか?」という案内が・・・。

ってことで、「とんぼりリバークルーズ」の船に乗ることに。
要は、道頓堀を川から見て回ろうというもので。
およそ20分の船の旅。9つの橋の下をくぐりながら、二度折り返して元の場所へ戻ってくるというコースになっている。
ガイドクルーさんが必ず乗船しているんだが、そのクルーのお兄ちゃんの話がまた関西ノリで面白いのよね。よくまぁ話が途切れずに次から次に・・・感心してしまった。(笑)

コースの途中にはもちろん左下写真のものも・・・。

で、この短い船旅を終えて船着き場へ戻ったところで、マイミクさん登場!
「はじめまして」の挨拶もそこそこに、移動開始。
あちこち歩いた末にたどり着いたのは、なんばウオーク2番街南通りにある「ピオーネ」という喫茶店。マイミクさんお薦めのお店!

宇治金時のフラッペを食べたが、これがなんだか量が多いのよ。
練乳がかかって「宇治金時ミルク」になっていたのもうれしかったね。

そろそろ帰り時間が近づいてきた。
地下鉄御堂筋線で新大阪へ向かうべく、再びなんば駅へ。

マイミクさんとは改札前でお別れ。・・・短い時間だったけど、お会いしていろいろ話ができて、本当によかった!
御堂筋線で北上し、地上に出てしばらく行くと、新大阪駅。
お土産タイムを経て、新幹線コンコースへ。

ここで、また一杯!(爆)
駅構内の「カフェ ヌーベル」にて。この小グラスのビールがなんと200円なんだってさ。
程よくいい気分になったところで、22番ホームへ。

15時45分発、「のぞみ31号」博多行きは、N700系Z20編成16連での運転。
・・・指定券発券したときに、券面に「全席禁煙」の文字がある時点で、N700系確定!なわけだが。
それにしても、N700系もどんどん増殖している。

普通車に乗るのは2度目なんだが、やはり従来の車両に比べるとゆとりを感じる。
発車してしばらく。
左手眼下には宮原総合車両所が見えてくるんだが、そこに国鉄色485系電車が2編成。

北陸線「雷鳥」で走る485系も、いよいよ683系による最後の置き換えが始まってきており、9両編成という長編成で走っているこれらの車両も、活躍はあとわずかな期間ということになる。
さすがに疲れが出て、ウトウトしているうちに、列車は広島へ。

左手には広島東洋カープの新しい本拠地・マツダスタジアムが見えていた。
そこからまたしばらくウトウトしているうちに、列車は九州上陸。

いままでなら、この小倉で降りるところだが、福岡が本拠地となったワタシは、終点・博多まで乗車。
その小倉からわずか16分。18時13分に「のぞみ31号」は終点・博多駅の15番ホームへ。

新大阪からわずかに2時間28分。新幹線も速くなったよなぁ・・・。
なんだかあっけなく日帰り行は終わった。
これから先、また新線が開業するたびに「行かなきゃ」ということになるんだろうが、せっかくこれまで苦労してJR全線を乗りつぶしてきたんだから、完乗のタイトルを保持することにはこだわりたいもんだと思う。

次は、東北新幹線の八戸〜新青森、だな・・・。
<おわり>